シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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導入演習2 C | 2024 | 秋学期 | 木1 | 法学部 | 玉置 敦彦 | タマキ ノブヒコ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-AD1-004S
履修条件・関連科目等
国際政治、とりわけ安全保障問題に強い関心を持っていることが最も重要な履修条件です。授業の後半には英語文献を用いますが、英語の専門文献を読み解くために重要なのは、英語力自体ではなく、内容に関する興味と知識です。英語に対する得意・苦手といった意識は問題ではありません。高校の学習では世界史や日本史が好きだったという方や、日々の国際報道に関心がある方の参加を期待します。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
日本語に加えて、英語の文献を講読します。なお、授業はすべて日本語で行います。
授業の概要
本演習は、国際政治学を素材として、基礎的なアカデミック・スキルズを習得を目的とする演習科目です。前期は主として邦語・英語の学術論文の読解をグループ・ワークを通じて学び、その成果を、学期末に簡単な論文の書評レポートとしてまとめます。後期は、「今年のアメリカと東アジア諸国」をテーマとして、一人一人が1万字程度のレポートを執筆することで、アカデミック・ライティングの基礎を習得することを目指します。
なお、邦語論文は20頁~60頁程度の通常の分量のものを、英語論文は10頁~20頁程度の短めのものを課題とします。邦語論文については班によって担当文献の分量にばらつきが出ることがありますが、いずれにせよ全ての論文に目を通すことが履修の前提ですので、負担は同等であることを理解しておいてください(英語論文は全班同じものを担当します)。
科目目的
1.大学における「学問」と高校までの「勉強」の違いを理解し、レジュメ及びレポートの書き方や討論の方法、文献の探し方や読み方といった大学での学問に関する基礎的な作法(アカデミック・スキルズ)を学ぶこと。
2.国際政治学の論理と、日本をめぐる東アジアの国際情勢について学ぶこと。
3.論文の構造を理解し、英語文献を利用できるようになること。
到達目標
1.アカデミック・スキルズの習得。
2.国際政治学と現代東アジアの国際情勢についての基礎的な知見の習得。
3.邦語・英語で学術論文を利用できるようになること。
授業計画と内容
ゼミの状況によって柔軟に運用しますが、概略は以下の通りです。以下の点にご注意ください。
①履修者をA~Dの4班に編成し、各班毎に報告を行うことが基本となります。
②前期で一度、後期で一度班を再編成します。
③一部、オンライン授業とする場合があります。その場合は、WebexやZoomを利用した双方向授業を行います。
④以下の内容はあくまで一例です。詳細は履修者数などを考慮しながら適宜調整します(初回で一定の見通しを示したいと思います)。
【秋学期】
1.はじめに―前期の復習と後期の概要
2.論文読解
3.英語文献読解(前半)(全班要約・コメント作成)
4.英語文献読解(後半)(全班要約・コメント作成)
5.図書館講習会【上級編】
6.「論文の書き方」講座
7.全班レポートテーマ報告
8.A・B班報告
9.C・D班報告
10.最終報告にむけたレクチャー
11.Aグループ報告
12.Bグループ報告
13.Cグループ報告
14.Dグループ報告
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
大学での報告は、課題文献のみを読めばよいというものではありません。関連文献を自ら探し、現代の国際情勢の変化に目を配ってください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 期末レポートの提出がない場合は単位を取得することはできません。レポートは、論理性、実証性、学術的水準の三点で評価します。なお、最低7000字以上を単位取得条件とします。また10000字以上の執筆を、S評価取得条件とします。 |
平常点 | 50 | 演習における出席・報告・討論・課題提出を評価します。備考欄に詳しく説明していますので、よく読んで履修してください。 |
成績評価の方法・基準(備考)
本演習の単位をとることは難しくありません。①全ての授業に出席し、②遅刻をせず、③課題となっている論文に目を通し、④報告担当の場合はレジュメ作成と当日の報告に取り組み、⑤最終課題を指定された様式で期限までに提出するだけです。以上を着実にこなしていれば、S評価を出すことを予定しています。
なお、大学は自ら学ぶ意欲のある履修者のみなさんに、その機会と専門的知見を提供する場であるということはあらかじめ理解していただきたいと思います。とりわけ演習科目は授業への出席が全ての前提になります。したがって欠席・遅刻等は大幅な減点の対象になりますし、状況によっては単位が取得できなくなる可能性もあります。十分に注意してください。
具体的には、
1.欠席は非常に大幅な減点対象であり、3回の欠席で原則不可とします。
2.報告担当となっている回に欠席した場合は、1回の欠席であっても原則不可とします。
3.遅刻は大幅な減点対象であり、20分以上遅刻した場合は原則欠席扱いとします。
4.ただし、①十分考慮に値する欠席・遅刻の理由があり、②日頃の授業での受講態度や報告・討論が良好であり、③遅刻や欠席の数がごく少数の場合は、以上にもかかわらずS評価を出すこともあります(ただし、レポートが未提出の場合は確実に不可となります)。
5.学期末レポートの提出が必須です。提出がない場合はいかなる理由があろうとも不可としますし、期間の延長は一切認めません。また学期末レポートは、最低7000字以上の執筆を単位取得条件、10000字以上の執筆をS評価取得条件とします。
6.なお、レポートのテーマの条件を満たしていない場合、レポートが提出済みであっても大幅な減点、あるいは不可とする場合があります。
*本演習を履修するみなさんは、以上を理解しているものとして扱います。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaを利用して資料等を共有し、またレポートの提出等を行う。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト・文献は適宜配布します。その他にも参考になる文献は紹介しますので、興味のある書籍を読み進めていただきたいと思います。
その他特記事項
*報告を欠席した場合、他の回で代替の報告をすることは認めません。報告の機会は一度のみとなります。
*報告担当者が欠席した場合、授業が早期に終了することがあります。
*全ての履修者が単位取得条件を満たさないことが明確となった場合、その時点で授業を中止します。なお、これまでそのような事態になったことは一度もありません。