シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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都市空間解析 | 2024 | 前期 | 木2 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 櫻井 雄大 | サクライ タケヒロ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-VA5-3C51
履修条件・関連科目等
統計学に関する知識を習得していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
都市空間解析とは,人間の生活する空間で発生する諸問題について,数理的・統計的に解析し,その理解や解決の糸口を発見するための計量的な解析手法のことを指す.近年,ビッグデータやオープンデータが容易に入手可能になり,位置情報を持ったデータ(空間データ)が豊富化している.また,環境問題,都市計画,都市防災,観光や,健康などに至るまで幅広い分野において注目されている.本講義では,空間統計学を含む計量的な都市空間解析の手法の概念・理論について広く体感的に学ぶ.講義形式の授業に加え,ワークショップ(グループワーク)により,課題の発見,データ収集から,習得した解析手法を用いた課題の解決に至るまで,実践を通じて都市空間解析手法を身に付ける.
科目目的
この科目では,後半のワークショップにおいて,チームワークを発揮しながら独自の視点で分析テーマを設定し,データを集め,分析した結果を考察する.このことを通じて,理工学部が学位授与方針で示す「コミュニケーション力」「知識獲得力」「組織的行動能力」「創造力」「専門性」を修得することを目的とする.
到達目標
この科目では、以下を到達目標とする.
前半の講義・実践部分では,様々な空間解析手法の基本を学び,手を動かしながら計算を行うことでその特性を理解すること
後半のワークショップでは,各自が設定したテーマを具体化し,テーマや仮説に合った空間データを自ら探し,可視化・分析結果を通じて考察する一連の流れを体験すること
授業計画と内容
(1)イントロダクション
(2)データの可視化(方法)
(3)データの可視化(演習)
(4)点データ分析(理論)
(5)点がつくる領域(理論)
(6)点・線からなるネットワーク(理論)
(7)点・線からなるネットワーク(理論・演習)
(8)ワークショップ(1)テーマの決定
(9)ワークショップ(2)データ収集とデータの可視化
(10)ワークショップ(3)解析の計画立案
(11)ワークショップ(4)解析実践
(12)ワークショップ(5)解析実践
(13)ワークショップ(6)解析結果の整理
(14)ワークショップ(7)プレゼンテーション・まとめ・到達度確認
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
日常生活において,自然環境や人間環境における空間的なモノ・コトを観察し,課題発見に意識的になっておくこと.講義と演習を概ね隔週で交互に行うので,演習前にはその前の講義の内容を復習しておくこと.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | ワークショップ成果物,そのプレゼンテーションのほか,プレゼンテーションにおける質疑応答を踏まえた最終レポートで評価する |
平常点 | 20 | 通常講義・演習への参加度,そのうち特にグループワークの段階における参加度を評価する |
成績評価の方法・基準(備考)
評価方法:講義・演習への貢献度(参加度)(20%)とワークショップ成果物・プレゼンテーション・最終レポート(80%)により総合的に評価する.
達成基準:都市空間解析手法について,(1)基本理論の習得,(2)実践演習での応用,(3)新テーマへの創造,の各項目の達成度を評価の判断基準とする.
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
ワークショップはチーム課題であるため,Slackなどのオンライン意思疎通ツールを,チーム内での議論や教員側との質疑応答に活用する.
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:
必要に応じてmanaba上で配信する.授業内で参考文献・資料の紹介や指定することがある.授業内での指示に従うこと.
参考文献:
浅見泰司・矢野桂司・貞広幸雄・湯田ミノリ,地理情報科学ーGISスタンダードー,古今書院
Bailey, T.C. and Gatrell, A.C.(1995) Interactive Spatial Data Analysis, Prentice Hall
張長平(2001), 空間データ分析,古今書院