シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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精密工学論文研修第二 | 2024 | 後期 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 米津 明生 | ヨネヅ アキオ | 1年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SG-ON5-4A02
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
マイクロ材料強度学は,微小なスケールの材料評価に特化し,その変形や破壊という力学現象を予測する普遍的な法則の探求と,それによって生み出された知見や技術を産業界へ応用する研究領域です.本研究室では,材料科学とマイクロ材料強度学の両側面から,壊れにくい新たな高機能性材料の創製やその評価に関する研究を行っています.
「ナノ・マイクロメカニクス」 電子デバイス,マイクロマシン,MEMSなどあらゆる分野で活躍する先進ナノ材料における強度学の創出.材料の寸法がマイクロメートル以下になると,その力学的応答は今までにない特異な振る舞いを示すため,新たな実験が必要となっております.しかしながら,微小スケールを対象にできる実験技術は確立されていないため,最新のナノテクノロジーを駆使してオリジナルな試験装置や方法論を開発しています.
「ナノポーラス材料の創製と評価」 安心な水資源を確保する水処理技術(膜分離)は21世紀のキーテクノロジーであり,例えば海水や汚染水などから不純物を除去し,綺麗な水を取り出す浄水用フィルター材料が盛んに開発されています.それらは,ナノサイズの孔が無数にあいているユニークな微視構造を持っていますが,機械的特性やその支配力学は未だに明らかにされていません.持続可能な水資源の確保(濾過機能)を実現するには,ナノ孔のサイズや配列が鍵となりますが,これらは材料全体の強度や寿命に大きく影響を及ぼします.そのため,ナノ孔の最適化,つまり濾過機能と強度のバランス(力学的な構造設計)を検討しています.
その他にも,民間企業との共同研究によりナノ・マイクロメートル寸法の先進材料の劣化診断や,大型インフラ設備などの非破壊評価に関する技術を開発し,材料強度設計の観点から安心・安全な社会の構築に貢献しております.
科目目的
マイクロ材料強度学は,微小なスケールの材料評価に特化し,その変形や破壊という力学現象を予測する普遍的な法則の探求と,それによって生み出された知見や技術を産業界へ応用する研究を行うことを目的としている.以下の専攻のポリシーにも準じている.
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/graduateschool/science/overview/policy/precision/
精密工学専攻の養成する人材像:ナノスケールからマクロスケールまでの現象の分析や計測・制御から、システム全体の設計までを通じて、国際人としての幅広い視野、物事への強い目的意識、そして論理的な主張方法を身につけた、先端技術の開拓に貢献できる人材を養成します.
到達目標
・最新の論文から得られる専門的知識と、研究遂行の過程で得られる実践的な知識とを融合させ、自立した研究者と高度の専門職業人の養成を目的とする。
・以下の二つを目標とする。
(1) 特定の研究分野について、最新情報を熟知するとともに、その研究分野の将来について十分な見識を持つ。
(2)研究を通じて新規な発見・発明を行い、その成果を論文や特許としてまとめる。
授業計画と内容
以下の三つの内容について、それぞれ5回程度にわたって授業を行う。(全14回)
1. 教員による論文紹介:論文を、読み方のポイントなどについて解説を加えつつ、最新の知識を紹介する。
2. 学生による論文紹介:定期的に注目に値する論文をサーベイし、それを読み、その内容を理解するとともに、それを紹介する。併せて、このことを通して、学生自身が自分の研究の相対的位置づけを認識する。
3. 研究進捗発表:定期的に自分の研究成果をまとめ発表し、研究室のメンバーとその成果について議論し成果の妥当性を検討する。併せて、以降の研究の進め方を発表し、その妥当性を議論する。
また、授業以外でも、通年で、論文講読、研究の中間的まとめをおこなうとともに、解釈や進め方について教員や共同研究者、研究室メンバーとの議論を積極的に行い、研究の一層の進展を計る。
研究室毎あるいは複数の研究室毎に「論文研修第一」と「論文研修第二」で合わせて年に2回程度の中間発表を行う。
1 イントロダクション、論文研修第二について
2 プレゼンテーション技法
3 教員による説明や論文紹介①
4 教員による説明や論文紹介②
5 学生による論文紹介①
6 学生による論文紹介②
7 研究指導①
8 研究指導②
9 研究進捗発表①
10 研究進捗発表②
11 研究進捗に対する質疑応答①
12 研究進捗に対する質疑応答②
13 研究発表に対する質疑応答、まとめ
14 論文研修第一、第二の総括と論文研修第三に向けた課題設定
※日程は研究室学生と調整して決め、各回1.5コマの研究指導をする。進捗により変更の可能性もある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指導教員が指示する
先行研究の調査,発表用資料の作成など
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 研究内容をまとめた論文から評価する |
平常点 | 50 | 研究の進捗や取り組む姿勢から評価する. |
成績評価の方法・基準(備考)
論文紹介の技量、研究分野の理解度と研究の進捗の程度,プレゼン力やディスカッション力によって評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教員が適宜紹介する.