シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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非線形システム解析特論 | 2024 | 後期 | 月4 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 山村 清隆 | ヤマムラ キヨタカ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-EL5-5C33
履修条件・関連科目等
前期の「回路シミュレーション特論」を履修していることを条件とする。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
電気系分野における日本最大の学会である電子情報通信学会は、これまで「基礎」「電子」「情報」「通信」の4つのソサイエティにより構成されていたが、近年新たに「非線形」ソサイエティが加わった。
科学技術では過去、非線形であるがゆえに解決できなかった(あるいは避けて通った)重要な問題が数多く存在する。しかしコンピュータ援用解析技術の発展に伴い、非線形性は「避けるべきもの」から「積極的に活用して新しい技術を生み出すためのもの」へと変貌しつつある。
本講義では大規模集積回路をはじめとする非線形システムをコンピュータで設計・解析する際に必要となる数値計算アルゴリズムの最新の話題について講義する。
科目目的
非線形システム解析に関する基礎的な知識と発想法を理解することを目的とする。
到達目標
非線形システム解析に関する最先端の技術について学習し、ホモトピー法や区間解析をはじめとする最新の数値解析技法について理解することを目標とする。またその発想に至るまでの過程を理解することにより、各々の研究において新しいアイデアを着想するときの指針を得ることを目標とする。また英文資料を輪読し、この分野の英文論文を正確に読みこなす能力を習得することを目標とする。
授業計画と内容
第1回 非線形システム解析の原理
第2回 集積回路設計における非線形システム解析
第3回 ホモトピー法の理論
第3回 SPICE指向型解析法
第5回 特性解析
第6回 集合値写像を用いた変動解析
第7回 区間解析
第8回 区分的線形解析
第9回 線形計画法を用いた全解探索
第10回 双対単体法を用いた全解探索
第11回 整数計画法を用いた全解探索
第12回 線形相補性理論を用いた完全解析
第13回 高度なホモトピー法とその実用化
第14回 到達度確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 期末試験・演習・平常点の合計値が6割以上であることを要する。 |
レポート | 20 | 期末試験・演習・平常点の合計値が6割以上であることを要する。 |
平常点 | 30 | 期末試験・演習・平常点の合計値が6割以上であることを要する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
非線形システム解析に関する研究に従事
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
非線形システム解析について、電気電子情報通信工学での応用例や研究例を交えながら講義する。
テキスト・参考文献等
C. B. Garcia and W. I. Zangwill著: Pathways to Solutions, Fixed Points, and Equilibria (Prentice-Hall社)などのプリントを配布する。