シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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医用生命科学基礎 | 2024 | 夏季集中 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 渡辺 佳晃 | ワタナベ ヨシアキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-BI5-9C13
履修条件・関連科目等
特になし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
生命科学の知見は、創薬に活用され、病気の治療につながっている。創薬研究では病気の原因となる標的蛋白質を特定し、標的蛋白質に結合する分子を探索していく。ここで、Structure Based Drug design (SBDD)およびComputer aided drug design(CADD)は、蛋白質の立体構造を利用し合理的に標的蛋白質に結合する分子を設計していく創薬研究の手法である。近年、コンピュータの計算能力が飛躍的に向上するともに、蛋白質立体構造解析も増大し、CADDがより重要な技術となっている。本講義では製薬企業における創薬研究の概要を説明し、SBDDおよびCADDを用いた創薬研究の基礎を学ぶ。
科目目的
・製薬企業における創薬研究を理解する
・SBDDおよびCADDの基礎を理解する。
・構造活性相関研究から創薬研究を実践する。
・蛋白質と分子の相互作用から創薬研究を実践する。
・最新のSBDDおよびCADDを把握し、次世代の技術に関して考察する。
到達目標
学生が製薬会社での創薬研究の知り、SBDDおよびCADDを用いた創薬研究の基礎が理解でき、実践できるようになる。
授業計画と内容
第 1回: 製薬企業における創薬研究の概要
第 2回: メディシナルケミストリーの概要
第 3回: Structure based drug design (SBDD)の概要
第 4回: Conputer aided drug design (CADD) の概要
第 5回: 構造活性相関研究(1) Hansch Fujita法
第 6回: 構造活性相関研究(2) Pharmacophoreの作成
第 7回: 構造活性相関研究実践
第 8回: 蛋白質と分子の相互作用(1) 自由エネルギー、エンタルピー、エントロピー
第 9回: 蛋白質と分子の相互作用(2) 水素結合、静電相互作用
第10回: 蛋白質と分子の相互作用(3) 立体的相互作用、疎水相互作用
第11回: SBDD実践
第12回: 創薬研究事例:抗がん剤、糖尿病治療薬
第13回: 最近の創薬研究: 抗体医薬、核酸医薬
第14回: 最近のSBDDおよびCADD技術: AIによる創薬研究
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各講義ごと質問、意見を伺う。応用問題として課題を提示するので、考察をお願いする。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 応用問題に対し、妥当な考察ができているか。 |
平常点 | 50 | 内容が理解できているか |
成績評価の方法・基準(備考)
授業中の質疑応答や議論(50%)および提出課題(計2,3回: 50%)で評価する。ただし、出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者はE判定とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書は使用しない。