シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(法の原理)/法の原理Ⅱ | 2024 | 後期 | 木5 | 総合政策学部 | 柳川 重規 | ヤナガワ シゲキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-LA1-9001
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
我々の社会は法により規律されている。だが、法に与えられる意味や役割は時代によっても地域により異なる。近代以降の自由主義社会において、法はどのような意味を持ちどのような役割を果たすのかを考察する。歴史、法律の条文、判例、具体的事例などを例に、義務論の視点、功利主義の視点、共同体主義の視点など、法の背景をなす複数の視点から、法制度や具体例を検討する。
科目目的
法制度、判例、未解決の現代社会における問題などを、法の背景をなす原理的視点から考察できるようにする。個人の価値を基本とする、社会の連帯のあり方を考えることができるようにする。
到達目標
既に法がある場合にも、まだ、法制度がない場合でも、複数の視点から自分で分析できれば、物事の理解と問題解決能力は相当に高まる。物事を根源の原理的視点に遡って分析する力を養い、現実の社会問題について自ら考えることができるようにする。
授業計画と内容
1 イントロ、法とは何かという問い(法のコンセプト)
2 自然法と法実証主義
3 H.L.A. ハートの法実証主義
4 ドゥオーキンの規範的法分析
5 功利主義と義務論(カント主義)
6 リベラリズム:ロールズの正義論
7 古典的自由主義と共同体思想
8 立憲主義、民主主義国家における基本的人権保障の意義、法定主義と基本権保障
9 法の解釈(1)----法典主義、我が国における明治期以降の法の継受
10 法の解釈(2)一般条項の意義と問題点:法典の体系性・自己完結性の補完? 法の原理的要求を法解釈に直接的に活かすメカニズム? 米国のニューディール政策と連邦最高裁の違憲判決
11 法の解釈(3)---- 立法府と司法府の権限、能力、役割分担:違憲審査の方法と基準
12 法の解釈(4)-----洗練された法実証主義の要求と法の原理的要求との衝突(過度の広範性故無効の法理、漠然性故無効の法理)
13 法の解釈(5)----法律解釈の技法、時代の変化と法解釈:DNA型鑑定と親子関係不存在確認訴訟
14 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 期末試験として、筆記試験を行います。 |
レポート | 20 | 授業期間中に、2度ほどレポートの提出を求めます。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
渥美東洋 『法の原理』 中央大学生協出版部
その他特記事項