シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
総合教育科目演習Ⅰ(自然) | 2024 | 通年 | 火2 | 経済学部 | 小杉 のぶ子 | コスギ ノブコ | 1年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-IF1-31XS
履修条件・関連科目等
特になし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
本演習では、数学的な解析を中心にゲーム理論について学ぶ。
最初に簡単な入門書でゲーム理論の考え方を学び、その後、ネットワークに関連した最適化問題(割当問題、輸送問題等)について考えていく。
科目目的
本演習では、意思決定問題を考えるに際して必要となるゲーム理論の概略について、数学的側面から理解することを目的とする。そして、ネットワークに関連した最適化問題に対してゲーム理論を適用することを考える。
到達目標
・ゲーム理論の基礎となる以下の用語の意味を理解する。
同時ゲームと交互ゲーム
利得行列、支配戦略、ナッシュ均衡
バックワードインダクション
ゲームの木、バックワードインダクション
・ゲーム理論における以下の戦略について理解する。
チキンゲーム、コミットメント、インセンティブ契約
最後通牒ゲーム、オークション、囚人のジレンマ
戦略的投票、トリガー戦略、オウム返し戦略
混合戦略、マキシミニ戦略
授業計画と内容
テキストを各自が読んできて、毎回、その内容について発表する形で授業を進めていく。そして、それらの理論に基づき、数値例を用いて解を求める方法について、課題を通して理解を深める。
1. ゲーム理論について
2. 同時ゲーム (1): 利得行列、支配戦略
3. 同時ゲーム (2): ナッシュ均衡
4. 交互ゲーム (1): ゲームの木
5. 交互ゲーム (2): バックワードインダクション
6. 図書館利用講習会
7. ゲーム理論のキーワード (1): チキンゲームとコミットメント
8. ゲーム理論のキーワード (2): インセンティブ契約、最後通牒権
9. ゲーム理論のキーワード (3): オークション
10.ゲーム理論の戦略的思考法 (1): 部分ゲームと部分ゲーム完全均衡
11.ゲーム理論の戦略的思考法 (2): 循環多数決と戦略的投票ゲーム
12.ゲーム理論の戦略的思考法 (3): 繰り返しゲーム
13.ゲーム理論の戦略的思考法 (4): トリガー戦略
14.ゲーム理論の戦略的思考法 (5): 混合戦略
15.グラフ、ネットワーク、最適化問題 (1): グラフとネットワーク
16.グラフ、ネットワーク、最適化問題 (2): ネットワーク計画問題
17.リスクのもとでの意思決定 (1): 意思決定問題と利得表、決定の木
18.リスクのもとでの意思決定 (2): 輸送問題と意思決定
19.不確実性のもとでの意思決定 (1): 意思決定問題のための基準
20.不確実性のもとでの意思決定 (2): 割当問題と意思決定
21.不確実性のもとでの意思決定 (3): 最小費用生成木問題と意思決定
22.2人定和ゲーム (1): 2人定和ゲーム
23.2人定和ゲーム (2): 戦略の支配
24.ミニマックス定理 (1): 混合戦略
25.ミニマックス定理 (2): ミニマックス定理
26.多人数非定和ゲーム (1): 2人非定和ゲーム
27.多人数非定和ゲーム (2): 混合戦略とナッシュ均衡
28.まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
発表担当となった者は、他の学生にわかりやすいような手法を考えてきちんと準備してくること。
授業中に出された課題が解き終わらなかった場合には、次回の授業までに解いてくること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 20 | 前期末と後期末にレポートを提出してもらう。 それぞれ半年の間に学んだゲーム理論の基本的事項を理解しているかを確認する。 |
平常点 | 80 | 毎回の授業への取り組み方と、担当する発表の内容、課題への取り組み状況を通年で評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
毎回、担当者を決めて該当するテキストの範囲について発表してもらう。
また、発表内容に対して学生同士で疑問点などを出してもらい、話し合ってもらう。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
日本語
いいえ
英語
No
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト: 渡辺隆裕著 『ビジュアル ゲーム理論』 日経文庫
参考文献: 菊田健作著 『文科系のゲーム理論入門』 牧野書店
その他特記事項
演習科目なので、毎回出席し、課題に取り組むこと。