シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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FLP演習B(ジャーナリズム) | 2024 | 通年 | 火5 | 学部間共通科目 | 杉浦 信之 | スギウラ ノブユキ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
UW-IF3-F02S
履修条件・関連科目等
ジャーナリズムやマスメディアについて関心を持っていることが大前提です。デジタルメディアの存在が大きな比重を占めるようになっており、デジタル空間に関する知識やアクセス経験も求められます。さらに直近の時事報道に問題意識をもって接すること、報道されていない問題に気づく視点を持つことも求められます。また、個別のメディアの持つ特性や問題点にも注意を払い、自身の進路を含む幅広い領域を深く学ぶ必要があります。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【テーマ】ゼミAで学んだメディア状況を踏まえ、各メディアの特性とジャーナリズムの課題を考える。文章作成では対立軸のあるテーマで説得力ある文章を作成するための実践を行います。
【概要】①課題作文の講評②対立軸のある問題に関する時事報道の分析・討論③報道とジャーナリズムの講義の3本柱。①は賛否の分かれる時事的なテーマ、解決策の難しいテーマなどで独自の説得力ある文章に挑戦します。②は論点のあるテーマに関する報道を複数の媒体から取り上げ、その根拠や背景を分析・討議します。③はジャーナリズムの現場で起こることがある解決の困難な課題について自らの立場で考え、発表することに取り組みます。
科目目的
現在のメディア状況を俯瞰する視点を獲得し、報道に対して批判的かつ建設的な分析力を身につけ、自らの進路についても考えをまとめる。与えられたテーマについて、一定の時間内に説得力のある文章を作成する能力を身につける。
到達目標
メディアの特性により報道の仕方の違いや論説・社説の意味を理解する。独自性と説得力ある文章の構成とは何かを理解し、文章力をつける。
授業計画と内容
【前期】(各授業中の順番は仮です)
1. オリエンテーション
2. 作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(客観報道)
3. 作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(解説記事と論説記事)
4. 作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(新聞にはなぜ社説があるのか)
5. 作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(テレビにはなぜ社説がないのか)
6. 作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(NHKは独立したメディアか)
7. 作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(メディアの公平性とは何か)
8. 作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(メディアの選挙報道)
9. 作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(米国メディアの政党支持)
10.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(憲法改正と論点)
11.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(原発問題の論点)
12.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(アニバーサリー・ジャーナリズム)
13.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(ジェンダー問題の論点)
14.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(権力監視の論点)
【後期】(各授業中の順番は仮です)
15.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(取材と人命)
16.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(事件と家族取材)
17.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(少年事件取材と人名)
18.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(被災地取材)
19.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(原発事故取材)
20.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(紛争地域取材)
21.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(取材と謝礼)
22.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(AIと記事)
23.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(オフレコ取材)
24.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(取材とセクハラ)
25.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(取材対象者への肉薄と癒着)
26.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(市民活動と取材記者)
27.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(ネット記事の削除依頼)
28.作文講評。時事報道の分析・討論。報道とジャーナリズム(総括と補講)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎週1本、文章を書いてもらいます。テーマやスタイルはその都度、事前に指示します。必要に応じて、事前に文献や資料を読み込んだうえで文章を書いてもらうこともあります。
メディアのインターンや会社説明会等に参加し、そこでの活動内容の報告なども求めます。
なお、学外調査については履修者と調整のうえ決定します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 文章の論理性、独自性、説得力を中心に評価する。 |
平常点 | 50 | ゼミや学外活動の積極的な参加姿勢をもとに評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
必要に応じて個人面談も実施する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
朝日新聞社の記者、編集責任者およびジェイ・キャスト社でのネットメディアの編集長及び経営幹部を経験しました。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
上記の経験を踏まえて、幅広いメディアの現場とその課題について具体的な素材をもとに問題を考える場にします。
テキスト・参考文献等
ネットニュースから新聞・テレビまで現在および過去の報道のほか、必要な資料・文献・書籍はその都度、提示・指示します。
参考文献:『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』(畑仲哲雄著、勁草書房)