シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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FLP演習C(ジャーナリズム) | 2024 | 通年 | 土2 | 学部間共通科目 | 山崎 恆成 | ヤマサキ ツネナリ | 4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
UW-IF4-F03S
履修条件・関連科目等
進路としてマスメディア、ジャーナリズムを目指す者。
視聴者として映像(テレビ放送、映画)への深い関心・興味を抱く者。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【テーマ1】映像リテラシー
このゼミでは、1つの作品(ストーリー)の中でどんな映像表現がどのように使われているかを分析することで、映像表現を身に着けます。
英語の学習に「英文法」「英作文」「英文読解」とあるとすれば、「英文読解(精読)」にあたると考えてください。
さらに、映像表現をものにするためには、「多読」も必要です。たくさんの名作(映画、ドラマ、ドキュメンタリー)を観てもらいます。
【テーマ2】ジャーナリズムとドラマとドキュメンタリー
優れた映像(ドラマ)作品は、ジャーナリスティックな感覚と時代性に富んでいます。
「今の時代」をどうつかむかの感覚を磨きたいと思います。
そのために街頭インタビューやドキュメンタリーの勉強もします。
【テーマ3】自分のメッセージ(ドラマ制作)
リテラシーを勉強する中で、自分とは何か、自分のメッセージとは何かがきっと見えてくるではずです。
そうしたら、そのメッセージを映像にしましょう。
ドラマ制作に挑戦します。
【テーマ4】テレビとSNS
SNSの時代ですが、テレビは力を持ち続けています。今後のメディアについて考察します。
科目目的
映像表現の理解を深める。
ジャーナリスティックな感覚を磨く。
映像表現の勉強を通して、自分のメッセージを明確化する。
そのメッセージに一番合った映像表現を使い、作品化すること。
到達目標
映像作品をきちんと理解できるようになること。
各人が最低でも3分間のドラマを作れるようになること。
グループで15分程度の短編ドラマを作ること。
授業計画と内容
1.ガイダンス
2.ドキュメンタリーの企画を考える
3.ドキュメンタリー制作にあたってリサーチをする
4.ドキュメンタリーの撮影①をする
5.ドキュメンタリーの撮影②をし、編集する
6.塚原あゆ子演出作品(中学聖日記)の映像分析
7.塚原あゆ子演出作品(MIU404)の映像分析
8.シーンを考えて撮影する
9.ストーリーを考えて撮影する
10.藤井健太郎演出番組の企画のポイントを考える
11.短編ドラマの企画を考える
12.短編ドラマの脚本を書いてみる
13.短編ドラマを撮影し、編集する
14.前期履修内容の総括とまとめ
15.ゼミ生が作った短編ドラマの発表と講評
16.ドキュメンタリーを研究する①(「ラーメンヘッズ」)
17.ドキュメンタリーを研究する②(「A」)
18.「東京物語」の脚本を読んで研究する
19.ドラマの企画を考える
20.映画「勝手にしやがれ」研究
21.ドラマの撮影①
22.ドラマの撮影②と編集
23.メディアリテラシー(Fake News)研究
24.「第三の男」と「ミッションインポッシブル」の映像表現の比較
25.2024年の総括の街頭インタビューを八王子でする
26.2024年の総括の街頭インタビューを都心でする
27.大河ドラマと朝ドラについて考える
28.後期履修内容の総括とまとめ
本講義は「映画学(film studies)」を取り入れたジャーナリズム講座である。「映画学」は大きくアカデミックな理論分野と制作分野に分かれるが、本講義では両方の分野を扱うことで学生の知見を確実なものにする。担当教員はTBSテレビ制作局で1983年から現在にいたるまで主にドラマ制作(渡る世間は鬼ばかり、金八先生など)に携わってきた。実際の撮影現場で起きるさまざまな出来事も紹介しながら、制作と理論の両方から、「映画学」「映像ジャーナリズム」に迫っていきたい。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
できるだけ多くの優れた映像作品を観、優れた脚本を読むこと。
また、自分で短編の脚本を書き、撮影し、編集し、作品にする。
夏季休暇期間中にドラマやドキュメンタリーを作ってもらう。
学外調査については授業開始後に指示します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 10 | 授業を理解しているかどうか |
期末試験(到達度確認) | 20 | 映像表現を正しく理解しているか。ジャーナリズムについての理解力。自分のメッセージを明確化すること。 |
レポート | 40 | 作品を作り、メッセージがちゃんと伝えられているか。 課題の映画をしっかり観ているかどうか。 |
平常点 | 30 | 毎回参加し、自分の意見をちゃんと言えること。 メッセージ明確化のための努力をしているかどうか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
伝えたいメッセージが無ければ、いくら映像表現を学んでも厳しいです。
何を伝えたいかを明確化してください。
明確化する努力をしてください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
できるだけ授業中にフィードバックするが、時間的に無理な場合は、manabaで行う。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
短編ドラマの脚本を書き、撮影し、編集し、発表してもらう。
その発表を受けて、テーマ、内容についてディスカッションを行う。
毎回、課題の映像作品を鑑賞してもらう。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
TBSテレビコンテンツ制作局で1983年から現在にいたるまで主にドラマ制作(渡る世間は鬼ばかり、金八先生など)に携わってきた。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実際の撮影現場で起きるさまざまな出来事も紹介しながら、制作と理論の両方から、「映画学」「映像ジャーナリズム」に迫っていきたい。
テキスト・参考文献等
テキストは、山崎が用意するレジュメを充当する。
参考文献
『フィルム・アート 映画芸術入門』(David Bordwell&Kristin Thompson著 名古屋大学出版会)
『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』(秋田麻早子著 朝日出版社)
『シナリオの基礎技術』(新井一著 ダヴィッド社)
『映画で学ぶジャーナリズム』(勁草書房)