シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
地球科学概論 | 2024 | 前期複数 | 火1,金3 | 経済学部 | 中野 智子 | ナカノ トモコ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-IF1-31XX
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
前半は、現在の地球の気候の空間分布とその要因となる地球のエネルギー収支や大気・海洋の運動について、物理・数学的な内容を交えながら講義を行う。後半は地球上で起った様々な時間スケールの気候変動について解説し、地球温暖化など現在の環境問題も含めたトピックスを紹介する。
科目目的
現在の気候の空間分布とその要因および過去に起った地球の気候変動とそのメカニズムを理解し、将来の地球温暖化や環境変化を身近な問題として考えることができるようになることを目的とする。
到達目標
1.現在の地球の気候の空間分布を知り、その理由を説明できるようになる。
2.過去に起こった様々な時間スケールの気候変動とその要因を説明できるようになる。
3.将来の気候変動について正しい認識をもてるようになる。
授業計画と内容
1. 講義概要と受講上の注意の説明
2. 気温・降水量の測定方法と日本の気候
3. 世界の気候分布
4. 温度・エネルギーとは何か?
5. 地球のエネルギー収支1-放射とは何か?
6. 地球のエネルギー収支2-地球放射と太陽放射
7. 地球のエネルギー収支3-温室効果
8. 地球のエネルギー収支4-地表面における放射収支
9. 大気の流れ1-大気の組成と鉛直構造
10. 大気の流れ2-大気にかかる力
11. 大気の流れ3-気圧傾度力とコリオリ力
12. 大気の流れ4-地球規模の大気の循環
13. 海洋の流れ1-海水の性質
14. 海洋の流れ2-表層の海流
15. 海洋の流れ3-深層の海流・湧昇
16. 気候変動の復元方法1-同位体の利用
17. 気候変動の復元方法2-海洋底コアと氷床コア
18. 過去数億年の気候変動1-地球の歴史
19. 過去数億年の気候変動2-数億年スケールの気候変動とその要因
20. 過去数億年の気候変動3-炭素循環
21. 過去100万年の気候変動1-氷期・間氷期サイクルの特徴
22. 過去100万年の気候変動2-ミランコビッチ理論
23. 過去100万年の気候変動3-フィードバック過程
24. 過去1万年の気候変動
25. 産業革命以降の地球温暖化1-IPCCとは何か?
26. 産業革命以降の地球温暖化2-地球温暖化の原因と影響
27. 産業革命以降の地球温暖化3-将来の気候変動の予測
28. 総括
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の予習・復習のほか、新聞などの地球科学関連のニュースに目を通すようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 60 | 持ち込み不可の試験を行う。平常点とあわせて合計100点のうち60点以上を合格とする。 |
平常点 | 40 | 毎回の授業後に、課題(小レポート)の提出を課し、授業内容の理解度を確認する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
毎回の課題および期末試験においては、以下の点を評価項目とする。
1.現在の気候の空間分布に関する理解
2.地球の過去の気候変動に関する理解
3.地球の将来の気候変動に関する理解
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは使用しない。
授業中に使うプリントはmanabaにおくので、必要な場合は印刷して授業に持参してください。
参考文献は下記の他、適宜紹介します。
酒井治孝著、『地球学入門』(東海大学出版会)
坪田幸政訳編、『地球システムの基礎』(成山堂書店)
高橋日出男、小泉武栄編著、『自然地理学入門』(朝倉書店)
木村龍治監修、『Newton別冊 光とは何か?』(ニュートンプレス)
B.フェイガン著、『歴史を変えた気候大変動』(河出書房新社)
日本気象学会地球環境問題委員会編、『地球温暖化-そのメカニズム』
その他特記事項
質問がある場合には、授業終了後に随時受け付けますので、遠慮なく来てください。