シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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FLP演習A(地域・公共マネジメント) | 2024 | 通年 | 火5 | 学部間共通科目 | 工藤 裕子 | クドウ ヒロコ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
UW-IF2-F01S
履修条件・関連科目等
フィールド調査等が多いため、受講者の積極的な受講態度と自主性が求められる。またその前提として文献研究、分析、プレゼンテーション、レポートの作成などが求められる。イタリアにおける海外実態調査を必須としていることから、英語もしくはラテン語系言語がある程度できることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【テーマ】地域資源を活かした地域経営を考える:そのための地域資源の再発見・再評価、マネジメント
少子高齢化や地方分権化の中でさまざまな問題に直面している地域経営について、その地域に特有の資源(人材、財源、歴史文化、政治、地勢など)をいかに再発見し、再評価するか、さらにそれらをいかにマネジメントするか、を世界、特に大陸ヨーロッパ諸国の事例および日本の事例を通じて検討、考察する。地域経営の問題点について、文献およびフィールド調査で 整理、理解したうえ、主に関係者へのヒアリングを通して日本のベストプラクティスを分析し、また海外事例の収集、調査を行う。過疎地域の再生事例として、中部イタリアの中山間都市にてワークショップ、研修を行うことを演習の一環とする他、日本の地方自治体でのフィールド調査も実施する。事例として扱うのは主に、諸資源が限定されている中小都市であり、大都市あるいは大都市圏における戦略等は対象としない。
科目目的
フィールド調査のノウハウを身に着ける。国内調査、海外調査を通じ、事前調査、現地でのヒアリング、事後調査したうえ、政策提言するという、一連の技術を習得する。また、この一連の過程において、適宜情報発信し、さらに成果を報告・発信することに関するノウハウを習得する。
到達目標
その地域に特有の資源(人材、財源、歴史文化、政治、地勢など)を再発見、再評価する感性と能力、それらをいかにマネジメントするかについての知識を身につける。地域経営の問題点について、文献およびフィールド調査を通じて整理、理解する能力、ヒアリングやアンケート調査などの社会調査の技術を身につける。これらを含め、個人およびグループで調査を実施する実行力、報告書および論文にまとめる能力を身につける。
授業計画と内容
1.テーマ、スケジュール、テキスト、実態調査等についての確認
2.テーマについての情報共有
3.テーマについての基本書籍の紹介と分析
4.社会調査・研究の方法、レジュメ・報告書作成の方法
5.国内地方自治体実態調査の準備(1):事前調査
6.国内地方自治体実態調査の準備(2):テーマの決定
7.国内地方自治体実態調査の準備(3):質問票の作成
8.国内地方自治体実態調査に関する事後調査、追加質問の実施
9.国内地方自治体実態調査に関する調査研究・発表の準備
10.国内地方自治体実態調査に関するグループ発表(グループA)
11.国内地方自治体実態調査に関するグループ発表(グループB)
12.サマースクールについての課題・調査研究方針の決定
13.サマースクールについての調査研究(前半)
14.サマースクールについての調査研究(後半)
15.国内地方自治体実態調査レポートの発表(グループA)サマースクール課題(1)
16.国内地方自治体実態調査レポートの発表(グループB)サマースクール課題(2)
17.サマースクール課題(3):ディスカッション
18.サマースクール課題(4):プレゼン準備、報告書準備
19.国内地方自治体実態調査報告書の原稿完成、読み合わせ
20.海外実態調査の準備(1):先行調査報告書の分析(前半)
21.海外実態調査の準備(2):先行調査報告書の分析(後半)
22.サマースクール課題(5):期末報告会準備、報告書最終確認
23.海外実態調査の準備(3):テーマに関するディスカッション(前半)
24.海外実態調査の準備(4):テーマに関するディスカッション(後半)
25.海外実態調査の準備(5):全体テーマおよび個人テーマの決定
26.海外実態調査の準備(6):調査先に関する事前調査(前半)
27.海外実態調査の準備(7):調査先に関する事前調査(後半)
28.次年度スケジュール、グループ研究の分担、春休み課題の確認
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
日本の地方自治体におけるフィールド調査(週末もしくは休業期間を利用)およびA生はイタリアにおけるワークショップ(春休み期間を利用)を実施する。
【フィールド調査】
国内地方自治体:春学期中(週末で1泊2日程度)の予定
海外:春休み中(2月末~3月上旬。12泊13日)イタリア(エミリア=ロマーニャ州)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | レポートは、調査対象に関する情報把握の正確さ、文献研究の正確さ、理論枠組みの適切性、分析の適切さ、明快な論旨と文章表現、によって評価する。 |
平常点 | 50 | 出席率7割を前提とし、積極的なディスカッションへの参加と貢献を評価する。 |
その他 | 20 | 発表は、リサーチ・クエスチョンの適切性および理論枠組みの適切性、分析の妥当性、によって評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
個人としての成果はもとより、グループによるフィールド調査におけるチーム・ワークを重視する。出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者はE判定とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
必要に応じてWebexの活用
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
その都度指示する。主として配付資料を使用。
その他特記事項
A生(2年生)は春学期については火曜日4時限にサブゼミを実施するため、このコマを確保しておいて下さい。秋学期については必要に応じて同じ時間帯にサブゼミを入れる場合がありますが、毎週ではありません。