シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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FLP演習A(地域・公共マネジメント) | 2024 | 通年 | 火6 | 学部間共通科目 | 根本 忠宣 | ネモト タダノブ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
UW-IF2-F01S
履修条件・関連科目等
○漠然と参加しないこと
○最後まで頑張ること
○成果を出すこと
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【テーマ】地域活性化の源泉を探る
地域活性化という言葉が一人歩きしているが、そもそも地域が活性化するとは何か曖昧であり、立場によって想定する内容は異なっている。この点を明確にしたうえで、地域をどう活性化すべきなのかを徹底的に考える。その際、都市と地方、中心と周辺、グローバルな地域間競争という視点を考慮して地域の地理性や特性を踏まえた分析を念頭に置く。
具体的な分析に当たっては定住地としての地域、働く場としての地域、商業地としての地域、学びの場としての地域、観光地としての地域など評価すべき軸を明確にしたうえで、地域活性化の源泉が何かを特定する。
【授業の内容】
①文献解読
古典の輪読:ジェイコブズ『都市の原理』SD選書、『発展する地域、衰退する地域』ちくま学芸文庫
関連学術論文の解読:必要に応じて適宜紹介
その他参考文献:ウェストルンド・ハース編『ポストアーバン都市・地域論』ウェッジ
スタンフォードソーシャル・イノベーション『コミュニティの声を聞く』英治出版
②サマースクールへの参加と報告書の作成
③静岡県伊東市宇佐美における観光地活性化活動
④合宿を通じた地域視察
科目目的
メンバーが持つ専門分野を生かしながらも、地域問題を考えるうえでの共有知識と理論を身に着けることが第一の目的である。そのうえで、地域問題の本質がどこにあるのかを理解し、それを実践へとどう生かすかを試行錯誤しながら模索していきたいと考えている。
到達目標
地域発展について考えるための基礎理論と分析のための手法を身につける。そのうえで、自ら地域再生のためのグランドデザインを描けるようにする。
授業計画と内容
<前期>
①問題意識の共有化と授業計画の確認
②上級生の成果報告と情報の共有化、サマースクール参加の心得、輪読・報告のための基礎知識の共有化
③古典文献の輪読1(個人報告:前半)
④古典文献の輪読2(個人報告:後半)
⑤古典文献の輪読3(ディスカッション:前半)
⑥古典文献の輪読4(ディスカッション:後半)
⑦サマースクールのテーマ選択と体制づくり(グループワーク)
⑧関連論文の輪読1(個人報告とディスカッション:前半)
⑨関連論文の輪読2(個人報告とディスカッション:後半)
⑩サマースクールのプレリサーチ結果の報告(プレゼンテーション、グループワーク)
⑪関連論文の輪読3(個人報告とディスカッション:前半)
⑫関連論文の輪読4(個人報告とディスカッション:後半)
⑬サマースクールの中間報告(プレゼンテーション、グループワーク)
⑭総括(前期レビューと今後のゼミ運営のあり方についての再検討)とサマースクールの報告会へ向けた課題の整理(フィールドワークの方法論)
<後期>
①サマースクールのレビューと最終報告作成に向けた課題整理
②論文の作成を目的とした関連文献の輪読1(個人報告と補足講義:前半)
③論文の作成を目的とした関連文献の輪読2(個人報告と補足講義:後半)
④分析のための方法論(統計手法)と活用方法の修得を目的とした関連文献の輪読3(個人報告と補足講義)
⑤分析のための方法論(アンケート、フィールドワーク)と活用方法の修得を目的とした関連文献の輪読4(個人報告と補足講義)
⑥関連文献から見出された論点と発展的な研究の方向性についての検討(ディスカッション)
⑦発展的テーマの研究可能性と論文作成に向けた課題の抽出(グループディスカッション)
⑧サマースクールの最終報告書案の検討(グループワーク、ディスカッション)
⑨事例研究1(サマースクールに関連する事例(国内編)の検討)(プレゼンテーション):前半
⑩事例研究2(サマースクールに関連する事例(海外編)の検討)(プレゼンテーション):後半
⑪外部講師(OB、実務家、専門家)との意見交換会1
⑫外部講師(OB、実務家、専門家)との意見交換会2
⑬サマースクールの最終報告書の中間報告(グループワーク、プレゼンテーション)
⑭総括(1年の総括と反省、来期に向けたゼミ運営のあり方の再検討)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
【サブゼミの実施】
・ゼミ中に紹介する理論、実証、フィールド調査などについて、その理解を深めるためにサブゼミを適宜実施してもらいます。(学部の関連授業は必ず履修すること)
①実証研究のためのデータの扱い方と実証方法
②多変量解析、計量経済学などのデータ解析ソフトのハンドリングの修得
(エクセル統計、計量経ソフトSTATA)
③アンケートの設計・実施のポイントと分析
④フィールドワークの方法と定性分析のポイント
⑤プレゼンテーション資料の作成と報告
⑥先行研究を題材とした論文執筆のポイント
【実態調査】
・夏と春にサマースクールとは別に根本ゼミ独自に特定地域を選択し、地域創りの現場を視察します。具体的な地域についてはゼミ中に皆で協議したうえで確定します。
・各自で興味をもった地域や中小企業等あれば、許す範囲で現地視察してもらいます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 座学における報告、外部活動への貢献度で成績評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
10年以上シンクタンクに勤務していたので、リサーチやコンサルティングの実務的な基礎を理解している。また、ネットワーク多摩(現在は活動停止)や宇佐美街づくりNPO法人などに関与して実践的に街づくりを行っている。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務において実践されている提言というものがどの程度のものかを知ってもらい、より有効な提言のあり方を模索していく。
テキスト・参考文献等
<参考文献>
エンリコ・モレッティ『年収は「住むところ」で決まる』プレジデント社,2014年
斎藤誠他『マクロ経済学』有斐閣,2016年
神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社,2014年
山本勲『実証分析のための計量経済学』中央経済社,2015年
森田果『実証分析入門』日本評論社,2014年
伊東公一郎『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』光文社新書,2017年
松浦寿幸『Stataによるデータ分析入門』東京図書
ウヴェ・フリック『質的研究入門』春秋社,2011年
筧裕介『ソーシャルデザイン実践ガイド』英治出版,2013年
林宜嗣編『地域データ分析入門』日本評論社,2021年
宇都宮浄人編『まちづくりの統計学』学芸出版社,2022年
その他特記事項
懇親会やイベントを適宜開催します。