シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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FLP演習B(地域・公共マネジメント) | 2024 | 通年 | 火6 | 学部間共通科目 | 根本 忠宣 | ネモト タダノブ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
UW-IF3-F02S
履修条件・関連科目等
○漠然と参加しないこと
○最後まで頑張ること
○成果を出すこと
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【テーマ】地域振興の意義と効果について考える
B生の大きな目標はゼミ交流会での報告です。ゼミ交流会は中央大学商学部本庄ゼミ、北海道大学経営学部相原ゼミ、関西大学横山ゼミ、西南学院大学経済学部西田ゼミが参加しており、学生に本格的な学術論文を作成してもらい、報告・討論してもらう場です。6月に中間報告会、12月に最終報告会が予定されており、他大学との交流も含めた密度の濃い大会です。10本以上の報告がなされ、なかには大学院レベルの報告も含まれています。組織論、経営学、金融論など専門の異なる教員(ゼミ)が交流することで様々な視点や分析手法があることを学ぶことができるのも大きな利点です。(各大学の教員は研究水準の高いメンバーばかりなので論文に対する評価はかなり厳しいです)また、教員と学生が採点することで論文の順位も決めますので適度な競争意識が働くことで参加者全員が真剣に取り組むような雰囲気が定着しています。ちなみに根本ゼミはコロナ前の大会では2年連続で優秀論文に選ばれています。
また、A生との合同ゼミとなりますのでB生はチューターとしての役割を果たしてもらいます。報告や議論の仕方、サマースクールでの調査の進め方など適宜サポートをしてもらうことで、自分自身の不足も同時に補って下さい。
科目目的
2年次に学んだことをより専門的なレベルで成果へと繋げることを目的とする。よくあるビジネスコンテストのような思い付き的なものではなく学術的な知見に基づいた提言ができるようになることが最大の目的である。
到達目標
地域発展について考えるための基礎理論と分析のための手法を身につける。そのうえで、自ら地域再生のためのグランドデザインを描けるようにする。
授業計画と内容
<前期>
①問題意識の共有化と授業計画の確認
②上級生の成果報告と情報の共有化、サマースクール参加の心得、輪読・報告のための基礎知識の共有化
③ゼミ交流会のテーマ選定と報告書案、古典文献の輪読1(個人報告とディスカッション:前半)
④古典文献の輪読2(個人報告とディスカッション:後半)
⑤古典文献の輪読3(ディスカッション:前半)
⑥古典文献の輪読4(ディスカッション:後半)
⑦ゼミ交流会のプレリサーチの報告
⑧関連論文の輪読1(個人報告とディスカッション:前半)
⑨関連論文の輪読2(個人報告とディスカッション:後半)
⑩ゼミ交流会の中間報告に向けた模擬プレゼンテーション
⑪関連論文の輪読3(ディスカッション:前半)
⑫関連論文の輪読4(ディスカッション:後半)
⑬サマースクールの中間報告に対する課題の指摘と修正
⑭総括(前期レビューと今後のゼミ運営のあり方についての再検討)とゼミ交流会の最終報告会へ向けた課題の整理
<後期>
①ゼミ交流会の最終報告案の検討
②論文の作成を目的とした関連文献の輪読1(個人報告と補足講義:前半)
③論文の作成を目的とした関連文献の輪読2(個人報告と補足講義:後半)
④分析のための方法論(統計手法)と活用方法の修得を目的とした関連文献の輪読3(個人報告と補足講義)
⑤分析のための方法論(アンケート、フィールドワーク)と活用方法の修得を目的とした関連文献の輪読4(個人報告と補足講義)
⑥関連文献から見出された論点と発展的な研究の方向性についての検討(ディスカッション)
⑦発展的テーマの研究可能性と論文作成に向けた課題の抽出(グループディスカッション)
⑧ゼミ交流会の最終報告書案の中間報告(グループワーク、ディスカッション)
⑨事例研究1(ゼミ交流会に関連する事例(国内編)の検討)(プレゼンテーション)
⑩事例研究2(ゼミ交流会に関連する事例(海外編)の検討)(プレゼンテーション)
⑪外部講師(OB、実務家、専門家)との意見交換会1:前半
⑫外部講師(OB、実務家、専門家)との意見交換会2:後半
⑬ゼミ交流会の最終報告書の確認とプレゼンテーション(グループワーク、プレゼンテーション)
⑭総括(1年の総括と反省、来期に向けたゼミ運営のあり方の再検討)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
【サブゼミの実施】
・ゼミ中に紹介する理論、実証、フィールド調査などについて、その理解を深めるためにサブゼミを適宜実施してもらいます。(学部の関連授業は必ず履修すること)
①実証研究のためのデータの扱い方と実証方法
②多変量解析、計量経済学などのデータ解析ソフトのハンドリングの修得
(エクセル統計、計量経ソフトSTATA)
③アンケートの設計・実施のポイントと分析
④フィールドワークの方法と定性分析のポイント
⑤プレゼンテーション資料の作成と報告
⑥先行研究を題材とした論文執筆のポイント
【実態調査】
・夏と春にサマースクールとは別に根本ゼミ独自に特定地域を選択し、地域創りの現場を視察します。具体的な地域についてはゼミ中に皆で協議したうえで確定します。
・各自で興味をもった地域や中小企業等あれば、許す範囲で現地視察してもらいます。
・ゼミ中に紹介する理論、実証、フィールド調査などについて、その理解を深めるためにサブゼミを適宜実施してもらいます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業への貢献、ゼミ交流会への貢献 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
シンクタンクでの経験とともに地域活動に係るNPO法人を設立して地域活動を実践している。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
活動から学んだ問題点を踏まえたより有効な提言のあり方を模索する。
テキスト・参考文献等
<参考文献>
エンリコ・モレッティ『年収は「住むところ」で決まる』プレジデント社,2014年
斎藤誠他『マクロ経済学』有斐閣,2016年
神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社,2014年
山本勲『実証分析のための計量経済学』中央経済社,2015年
森田果『実証分析入門』日本評論社,2014年
伊東公一郎『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』光文社新書,2017年
松浦寿幸『Stataによるデータ分析入門』東京図書
ウヴェ・フリック『質的研究入門』春秋社,2011年
筧裕介『ソーシャルデザイン実践ガイド』英治出版,2013年
林宜嗣編『地域データ分析』日本評論社,2021年
宇都宮浄人編『まちづくりの統計学』学芸出版社,2022年
その他特記事項
懇親会やイベントを適宜開催します。