シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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FLP演習C(地域・公共マネジメント) | 2024 | 通年 | 火5 | 学部間共通科目 | 天田 城介 | アマダ ジョウスケ | 4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
UW-IF4-F03S
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【テーマ】現代日本社会において人びとが生きていく場所としての地域を考える
現代日本社会においてどのように人びとは生きていくことを可能にする場所として、あるいはその逆に人びとが生きていく上での困難を生み出す場所として地域がある。その地域においてどのような仕組み(家族、福祉、医療、教育、労働、社会運動、産業など)によって人びとが生き延びていくことを可能にしたり、困難にしたりしているのかを探求する。
演習B、演習Cでは、一年間を通じて東京郊外(具体的には八王子・多摩・日野地域など)をフィールドにインテンシヴなフィールドワークを実施すると同時に、春・夏・冬の3回、全国各地のフィールドワークを行うことを通じて比較検討をしていく。
科目目的
この演習では、現代日本社会において人びとがいかに生存することが可能となっているのか/生存が困難になっているのかを解明しつつ、人びとが生きる場所としての地域を思考する。また、私たちの社会における「地域」「公共」とはいかなるものとしてありうべきなのかを考えることを目的とする。
到達目標
①科学的・学術的知見を十分に踏まえた上で、自らの研究テーマを構想することができる。
②自らの研究テーマをもとに研究計画を立て、調査を実施することができる。
③自ら収集した資料やデータをもとに実証的に分析することができる。
④調査結果を踏まえた上で緻密かつダイナミックに考察することができる。
⑤自らの分析や考察を踏まえた上で大きな構想力をもとに論文を作成することができる。
授業計画と内容
第01回 ガイダンス、進め方、自己紹介
第02回 イントロダクション・1年間の構想
第03回 研究計画書作成の技法を知る/リサーチデザインを設定する
第04回 現代地域社会を読み解く・1 フィールドワークの技法(1)(リサーチデザインの検討)
第05回 現代地域社会を読み解く・2 フィールドワークの技法(2)(リサーチデザインの設計)
第06回 現代地域社会を読み解く・3 調査計画書の作成(1)(問いを立てる)
第07回 現代地域社会を読み解く・4 調査計画書の作成(2)(問いをブラッシュアップする)
第08回 現代地域社会を読み解く・5 調査計画書の作成(3)(仮説を立てる)
第09回 現代地域社会を読み解く・6 調査計画書の作成(4)(論証方法を検討する)
第10回 現代地域社会を読み解く・7 インタビュー調査の分析(1)(コーディング)
第11回 現代地域社会を読み解く・8 インタビュー調査の分析(2)(データ分析)
第12回 現代地域社会を読み解く・9 インタビュー調査の分析(3)(結果の提示)
第13回 現代地域社会を読み解く・10 インタビュー調査の分析(4)(考察とまとめ)
第14回 前期総括
第15回 現代地域社会を分析する・1 夏期フィールドワークの分析(1)(コーディング)
第16回 現代地域社会を分析する・2 夏期フィールドワークの分析(2)(データ分析)
第17回 現代地域社会を分析する・3 夏期フィールドワークの分析(3)(結果の提示)
第18回 現代地域社会を分析する・4 夏期フィールドワークの分析(4)(考察とまとめ)
第19回 現代地域社会を分析する・5 インタビュー調査の分析(1)(コーディング)
第20回 現代地域社会を分析する・6 インタビュー調査の分析(2)(データ分析)
第21回 現代地域社会を分析する・7 インタビュー調査の分析(3)(結果と考察)
第22回 現代地域社会を分析する・8 データ分析(コーディングと分析)(1)(第一次コーティング)
第23回 現代地域社会を分析する・9 データ分析(コーディングと分析)(2)(第二次・第三次コーディング)
第24回 現代地域社会を分析する・10 データ分析(コーディングと分析)(3)(分析と考察)
第25回 現代地域社会を分析する・11 プレゼンテーション準備
第26回 現代地域社会を分析する・12 報告書の作成(1)(全体構成の検討)
第27回 現代地域社会を分析する・13 報告書の作成(2)(問いと結論と論証を見直す)
第28回 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
実態調査への参加が本科目で最も重要な学習になります。特に、夏期休業期間中に実施する地方でのフィールドワークおよび各グループごとで実施する東京郊外でのインテンシヴなフィールドワークへの参加が最も重要になります。
毎回授業前にその前の回に配布した資料やレジュメに必ず目を通した上で出席すること。また、授業の最後に提示する課題に必ず取り組むこと。加えて、授業で紹介した参考文献等も積極的に読み込むようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 45 | 学期末に作成するゼミ論文(45%)で評価します。 |
平常点 | 55 | 授業での口頭発表(40%)、プレゼンテーション(15%)、で評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
1年を通して、ほぼすべて、アクティブラーニング型の授業を行います。受講生自らが問いを設定する課題解決型授業です。ディスカッション、プレゼンテーション、社会調査は、すべてグループワークでおこなわれます。また、教員が時折、授業内授業と授業外授業を入れ替えた学習を指示します。さらに、教員は、常に各グループの活動状況を観察して、必要に応じて適宜アドバイスや示唆を提示し、グループワークの進行を促します。
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
ゼミ専用のメーリングリストを通じて積極的な情報共有をし、メーリングリスト上でも議論をしていきます。manaba掲示板、メーリングリスト等で情報共有・補助的な議論を行います。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員は、質的調査・量的調査など多様な社会調査を継続的に行っています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ほぼ毎回の授業において、教員の調査経験から導出されるアイデアやアドバイスが受講生に提示されます。
テキスト・参考文献等
授業内容については資料やレジュメを配布しますので、テキストは使用しません。参考文献は毎回レジュメ等で示します。