シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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無機固体化学特論第一 | 2024 | 前期 | 火2 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 大石 克嘉 | オオイシ カツヨシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-BC5-6C18
履修条件・関連科目等
無機化学1A,無機化学1B,無機化学3
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義の概要は,1)固体物質の合成,2)固体物質の熱分析の実際,3)焼結挙動,4)固相拡散の理論に,関してである。
項目 1)に関しては,学部の科目である「無機化学3」で一度講義された内容を含むが,項目 2),3),4)は,「無機化学3」で講義されたことがない分野である。本授業は,「無機化学3」を履修した学生にとっては,さらに固体に関して学ぶという意味で興味深いかもしれない。
科目目的
化学と物理学の一般的原理原則に対する「基礎事項の深い理解」と「基礎事項と応用の橋渡しを見出す」事が目的である。
到達目標
本講義の達成目標は,気体間反応とは異なる固体間反応について復習する事,さらに,固相焼結の理論と拡散の理論を学ぶ。さらに,合成された固相試料の特性を,X線回折法及び,熱重量分析法により測定する方法について学ぶ事を目標としている。
授業計画と内容
1:講義の概要の説明
2:化学反応の一般論
3:化学反応と熱力学
4:固相反応と熱力学(反応を妨げる因子)
5:固相拡散の一般論
6:フィック第一法則と熱伝導と電気伝導
7:フィックの第二法則の導出
8:フィックの第二法則の性質と考え方
9:固体の焼結挙動
10:固体の反応と焼結挙動
11:合成された固体試料の評価(X線と固体物質の構造)
12:合成された固体試料の評価(X線による構造解析)
13:合成された固体試料の評価(熱重量分析の基礎)
14:到達度確認
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本講義では,予習よりも復習が重要であると考えます。よって,講義終了後,図書館や自宅で,講義中に導いた数式や測定原理について再度自身のノートを読み返し,再度理解すると良いと思います。ただし,これら作業は,自身が所属する研究室での研究を妨げる事なく行う事が望ましいと考えます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 14回目の講義内で到達度を確認する試験を行う。 |
平常点 | 50 | 講義中,全ての履修生に質問を課して,回答してもらう。その中で,履修生の理解度を随時確認する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaにより,レポートの提出とフィードバックを行う。さらに,疑問点に対する質問の受付と返答を行う。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
本教員は,一般企業の総合研究所に勤務していた経験を持つ。
具体的には,下記の事柄についてより詳細に大学院生に指導可能。
① 各年度の上期(4月~9月)及び下期(10月~翌3月)の4月と10月に行われる期初報告会への出席
② 研究チーム内での研究テーマの提案と実行及び週間報告の仕方
③ 年度終了時の研究成果に関する報告書の執筆と提出の仕方
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
本大学院の講義で行われる比較的基礎・理論的な内容を,企業の研究・開発の中の”開発工程”に移行させるまでに必要な経路・方針についても,本科目中で講義される。
テキスト・参考文献等
参考書:
無機化学(シュライバー,アトキンス著)
物理化学(アトキンス著)
The Electronic Structure and Chemistry of Solids (コックス著)
その他特記事項
本講義は英語で行われますので,履修には注意が必要です。