シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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機能性高分子化学特論 | 2024 | 後期 | 月2 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 宇部 達 | ウベ トオル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-MC5-6C01
履修条件・関連科目等
学部の高分子化学・有機化学・物理化学を習得していること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
高分子材料はプラスチック・ゴム・繊維・樹脂・フィルム・ゲルなどとして日常生活において広く使用されています。さらに、航空機・車両など以前には考えられなかった分野で多種多様な高分子材料が使用され、また、最新のIT・エレクトロニクス・フォトニクスの分野では、フレキシブル基板として高分子シートが不可欠な材料となっています。高分子材料の性能・機能は高分子のナノ構造に強く依存します。この科目では、様々な最先端高分子材料を例にとり、その合成方法およびナノ構造・物性を学修します。高分子精密合成手法を系統立てて整理し、化学構造制御による機能性高分子材料の合成について学びます。また、ゴム・エラストマー・液晶などのソフトマテリアル、および導電性高分子などの電気・光機能材料において、機能・物性が高分子のナノ構造にいかに関連しているかを考えます。高分子の精密合成手法・ナノ構造・物性の理解を通じ、新たな機能性材料を開発するための専門知識を身につけます。
科目目的
この科目では、学部レベルの高分子化学・有機化学・物理化学を発展させ、高機能を有する高分子の合成・物性について専門知識を習得することを目的とします。機能性高分子の合成方法・設計方法を学修することにより、地球環境・エネルギー・新素材・生命現象などの先端分野における重要な課題の解決に寄与するための素養を獲得することを目指します。
到達目標
以下の3点を到達目標とします。
1. 高分子の精密合成について専門知識を習得する。
2. 高分子の物性・機能について専門知識を習得する。
3. 機能性高分子化学の最先端について自ら調べ理解する。
授業計画と内容
第1回 機能性高分子化学序論
第2回 逐次重合総論
第3回 連鎖重合総論
第4回 精密重合(1)リビング重合
第5回 精密重合(2)立体特異性重合
第6回 精密重合(3)共役高分子の合成
第7回 高分子溶液物性
第8回 高分子固体物性・高分子多成分系
第9回 ソフトマテリアル(1)ゲル・エラストマー
第10回 ソフトマテリアル(2)液晶
第11回 高分子電気機能
第12回 高分子光機能
第13回 機能性高分子の設計
第14回 機能性高分子の最先端
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業前にmanabaに講義資料を掲載するので、必ず目を通しておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 期末レポートを実施し、以下の諸点について評価します。 1. 高分子の精密合成について専門知識を習得できたか 2. 高分子の機能・物性について専門知識を習得できたか 3. 機能性高分子の最先端について理解する能力を身につけたか |
平常点 | 30 | respon課題の提出状況により評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
responアンケートやレポートを実施し、これらの回答内容について共有および議論します。
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:高分子学会編「基礎高分子科学 第2版」(東京化学同人)