シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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アジア史Ⅱ | 2024 | 後期 | 金3 | 経済学部 | 土田 哲夫 | ツチダ アキオ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-IF1-442X
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
中国近現代史の講義。今日、中国はGDP世界2位の経済大国であり、世界に大きな影響を与えているが、他方、政治・イデオロギー的には西側資本主義体制を否定する共産主義体制をとる唯一の主要国である。このような中国はいかにして形成されたのか。講義では、前期のアジア史Ⅰに続き、中国共産党の成立と発展の過程、そして中華人民共和国成立後の毛沢東時代の激動、対外関係の変容、「改革・開放」後の転換などを概観し、現代中国の政治変動と経済発展の特徴、中国の政治体制、東アジアの国際関係の変化などについて歴史的に考察する。講義では教科書を指定するほか、プリントを配布し、スライドを提示する。
科目目的
アジアの歴史の中でも、特に日本との関係の密接な中国の近現代史を学び、歴史学の方法、現代中国のあゆみ、その歴史的展開からもたらされた特徴、日中関係の複雑性を理解すること。
到達目標
中国近現代史の主要な歴史事実と大きな流れを把握し、説明できるようになること。現代の中国について、歴史的文脈を踏まえたより柔軟で深みのある見方ができるようになり、今後の日本と中国の協調と発展に活かすことができるようになること。
授業計画と内容
1 戦後中国再建の挫折
2 中国共産党の発展と勝利
3 建国初期の外交と戦争
4 中国社会主義体制の確立
5 中国共産主義と「大躍進」政策
6 文化大革命
7 革命の時代と社会(映像学習)
8 対外関係の戦略転換
9 戦後の日中関係
10 鄧小平とその時代
11 改革・開放の時代
12 経済成長と大国化
13 香港と台湾
14 まとめ:現代中国の展望と課題
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の進度に応じて教科書や推薦図書を学習してください。規定では、2単位の講義科目では1週間あたり4時間の学修が基本となります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 講義内容を理解し、歴史的事実を正確に記述できること。 主要な問題について、歴史的背景、要因、展開、結果などについて、論述できること。 |
平常点 | 20 | 授業を真剣に聴講して理解し、レスポンスカードまたは小課題でそのことを適切に表現したものを評価する。著しい遅刻や早退は、授業参加とは認めない。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
日本語
いいえ
英語
No
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【教科書】(前期「アジア史Ⅰ」と同。できるだけ入手して随時参照して下さい)
久保亨他『現代中国の歴史 第2版 両岸三地100年のあゆみ』
東京大学出版会、2019年、2800円+税、ISBN:978-4-13-022026-2
参考書
(1)天児慧『中華人民共和国史 新版』岩波書店(岩波新書)、2013年。
(2)中村元哉他『概説中華圏の戦後史』東京大学出版会、2022年。
(3)田中仁他『新 図説中国近現代史』法律文化社、2012年。
(4)国分良成他『日中関係史』有斐閣、2013年。
(5)丸川知雄『現代中国経済』有斐閣、2013年。
その他は、前期と同様。