シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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大学生のための論文作成の技法(基礎編) | 2024 | 後期 | 他 | 学部間共通科目 | 尹 智鉉 | ユン ジヒョン | 1年次配当 | 2 |
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業は、大学生として学術的文章作成に必要な知識・技能・態度を基礎から学ぶための内容で構成されています。各回のレクチャー(動画)を視聴し、毎回学習した内容をオンラインクイズ(manabaを使用)で確認していきます。また、期末には、レポートを書いて提出します(1回)。
動画で学ぶ最大のメリットは自分のペースで学習でき、気になった部分を中心に反復学習が可能な点にあります。自分が既に分かっている内容も改めて自身の理解を確認し、さらに深めていくことができます。また、これまで学んだことの内容については基本的な部分から着実に身につけていくことが可能です。教室で集まることはありませんが、オンライン・システム(manaba)を使って、担当教員や大学院生のTAに質問することもできますので、いわゆる「独学」とは異なる双方向性のある学習形態です。ぜひ自分の大学生として学びの基礎づくりに活用してください。
【注意】期末レポートにおいて、オンライン上のリソースをコピペして無断で使うなどの「剽窃(ひょうせつ)」が認められた場合、単位は付与されず、今後「論文作成の技法(基礎編・発展編)」の履修を禁ずる措置を講じる予定です。ご留意ください。
科目目的
本科目は、大学での学びの基礎となる学術的リテラシー(読み書き能力)を育成することを目的とします。大学生として知っておきたい基礎知識を理解し、大学での学修に必要な〈知る/読む/考える〉ことに習熟しながら〈書く〉ことを中心に学んでいきます。
到達目標
1.学で学ぶ人の心得と大学での学修について理解する。
2.分かりやすい文章を書くための表記、語彙・語句、文の書き方について理解する。
3.思考が整理された文章を書くための文章の構造と特徴について理解する。
4.科学的な文章を書くための論証と引用の方法について理解する。
授業計画と内容
1. ガイダンス、大学生に求められること
2. 大学で学ぶ際の倫理と責任:剽窃とは何か、調査実施の注意点
3. レポート・論文とはどんな文章か:学術的文章の種類、書く際の鉄則、構成要素
4. 書くための段取り:課題の主旨をよく理解する、資料を探して読む、テーマを決める
5. 分かりやすい文章を書くために (1):表記のしかた、話し言葉と書き言葉、専門用語
6. 分かりやすい文章を書くために (2):分かりやすい語順、文の正しい構造、文体
7. 分かりやすい文章を書くために (3):あいまいな文を改める、長い文を分ける
8. 思考が整理された文章を書くために (1):問題意識と観点の整理、アウトラインを考える
9. 思考が整理された文章を書くために (2):パラグラフで書く
10. 思考が整理された文章を書くために (3):接続表現を適切に使う
11. 科学的な文章を書くために (1):事実か意見か、データの解釈
12. 科学的な文章を書くために (2):なぜ引用をするのか、引用の方法
13. 科学的な文章を書くために (3):よい論証とは、根拠を挙げる、調査結果を利用する
14. レポート・論文を仕上げる:注の書き方、参考文献を整える、最後に読み直す
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の動画視聴およびオンラインクイズの受験のほかに、期末レポート(1,500字程度)が課されます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 16 | 期末レポート(1回) |
平常点 | 84 | (各回の動画視聴+オンライン・クイズ:6点)×14回 |
成績評価の方法・基準(備考)
*オンラインクイズは動画学習での理解を確認するためのものです。複数回受けることが可能な設定になっていて、期限内の最終回の点数が成績に反映されます。
*期末レポートの評価項目および基準点は予め提示されますので、その資料を参照しながらレポートを作成してください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
オンライン個別学習支援の機会を定期的に設けます。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
オンライン個別学習支援のためにWEB会議システム(Zoom)を使います。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2011.4~2021.3:中央大学ライティング・ラボのスーパーバイザー
2021.4~現在:中央大学アカデミック・サポートセンターのアカデミック・ライティング部門長
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
学術的文章作成の教育・支援活動の経験を生かして、読み手の視点を獲得しながら書き手としての成長をめざすための観点および知見を授業でも積極的に取り入れていきます。
テキスト・参考文献等
レクチャー(講義動画)のなかで適宜紹介します。