シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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文学Ⅱ | 2024 | 後期 | 木2 | 経済学部 | 岩本 剛 | イワモト ツヨシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-IF1-472X
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、人文科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立つ柔軟な知性を高めることで、より強固な思考基盤を修得させることに関わる科目です。
<概要>
探偵小説論:探偵小説とモダニズム
19世紀末から20世紀前半のいわゆるモダニズム期の探偵小説(推理小説、ミステリー)を取り上げながら、探偵小説という文学ジャンルが成立し、広範な読者を獲得するに至った歴史的・社会的・文化的な背景について考察します。
科目目的
歴史的・社会的・文化的な背景を含めた多角的な観点から欧米文学を眺め、それらに対する知識と解釈力を高めます。またそれと同時に、人文科学におけるより広い領域への知的関心を培います。
到達目標
・探偵小説の特徴について説明できるようになる。
・探偵小説という文学ジャンルが成立した歴史的・社会的・文化的背景について説明できるようになる。
・探偵小説とモダニズムの関係について説明できるようになる。
授業計画と内容
①ガイダンス(授業概要、授業スケジュール、成績評価etcについて)
②探偵の誕生
③探偵小説の境位:文学史/文学研究における探偵小説
④エドガー・アラン・ポー:「モルグ街の殺人」「盗まれた手紙」「黄金虫」
⑤アーサー・コナン・ドイル:『シャーロック・ホームズの冒険』
⑥G・K・チェスタトン:『ブラウン神父の童心』『木曜日だった男』
⑦第一次世界大戦と探偵小説
⑧アガサ・クリスティー:『スタイルズ荘の怪事件』『アクロイド殺し』『牧師館の殺人』
⑨江戸川乱歩:「二銭銅貨」「D坂の殺人事件」「屋根裏の散歩者」
⑩S・S・ヴァン・ダイン:『グリーン家殺人事件』『僧正殺人事件』
⑪ジョン・ディクスン・カー:『三つの棺』
⑫エラリー・クイーン:『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』『レーン最後の事件』
⑬探偵小説とモダニズム
⑭総括
*授業で取り上げる作品は、変更される可能性があります。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業中に紹介した作品をできるかぎり多く読むこと。また、それらの作品に関する先行研究について自主的に調べたり読んだりすること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 60点以上で単位取得 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【参考文献】
・ワルター・ゲルタイス『名探偵は死せず』前川道介訳、弘文堂、1962年
・笠井潔『探偵小説論序説』光文社、2002年
・ジークフリート・クラカウアー『探偵小説の哲学』福本義憲訳、法政大学出版局、2005年
・廣野由美子『ミステリーの人間学』岩波新書、2009年
その他特記事項
・授業概要、授業スケジュール、成績評価etcの詳細は、初回授業で説明します。履修を検討している人は、できるかぎり初回授業に出席してください。