シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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視覚情報処理論 | 2024 | 後期 | 木2 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 加藤 俊一 | カトウ トシカズ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-HI5-JN04
履修条件・関連科目等
学部の授業(画像処理システム論)として履修していない人を受講対象とする。
ヒューマンメディア工学などでの知識・技能を前提とする。自分が日常接するモノ(製品)・コト(イベント)・環境(空間)と、それに対する自分自身の感じ方を科学的・技術的に分析する目をもって、講義に臨んでもらいたい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
マルチメディア情報の中心的なメディアである画像や映像に対する人間の視覚感性のメカニズムを、生理学、心理学、認知科学などの観点から整理して理解する。
視覚神経系の情報処理の仕組みをモデル化しつつ理解するとともに、それを模したデジタル画像処理との類似点・相違点・問題点を理解する。
また、人間の知覚能力を強化して見やすくするための方法論や、人間に代わって機械に画像・映像を認識・理解させるための方法論の基礎と、マルチメディアシステムへの応用について修得する。
講義の中では、様々な視覚心理実験なども行いつつ、理解を深める。
一方向的な知識伝達型の授業ではなく、受講者自らが、心理実験などでの体験や考察を深めることを重視した授業の進め方をする。
科目目的
人間の視覚に関する感性の構造と特徴についての学びを深め、日々の生活の場やモノづくり・ビジネスの場で、人間の視覚を支援する機能が、デジタル技術でどう実現されているかを理解する。
到達目標
視覚感性を題材として、人間の感覚と感性のメカニズムについての理解を深める。特に、視覚神経系での情報処理の仕組みと、それを模したデジタル画像処理との類似点・相違点・問題点を理解する。また、視覚感性の分析・モデル化・評価を行えるようにすることを目標とする。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション、人間の視覚と機械の視覚
第2回 人間の視覚神経系のメカニズムと視覚心理実験(1)明るさの知覚
第3回 人間の視覚神経系のメカニズムと視覚心理実験(2)色の知覚
第4回 人間の視覚神経系のメカニズムと視覚心理実験(3)動きや遠近感の知覚
第5回 人間の視覚特性と画像のレタッチ(1)明るさ
第6回 人間の視覚特性と画像のレタッチ(2)色
第7回 人間の視覚特性と画像のレタッチ(3)数理的な説明
第8回 画像の主観的な知覚過程のモデル化(物理レベル、生理レベル)
第9回 画像の主観的な知覚過程のモデル化(心理レベル、認知レベル)
第10回 画像の主観的な知覚と画像検索サービス(類似検索、感性検索)
第11回 色彩に対する感性のモデル化(1)単色
第12回 色彩に対する感性のモデル化(2)配色
第13回 より高度な画像処理(画像認識、画像理解)
第14回 応用事例の紹介
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業が軌道に乗ったら、各回の講義資料を事前に掲示します。講義資料に事前に目を通して、話題の概要・授業中に行う心理実験の概要を把握しておくこと。(授業中には、詳しい説明とともに、心理実験を行います。グループに分かれて、各自の実験結果の紹介、比較を行います。)
授業終了後には、授業内容を踏まえ、グループ内で実験結果を共有・比較し、また、考察を相互に検討し合って、各自の実験結果と考察をまとめたレポートを作成する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | 期末レポートにより評価する。 A:授業と実験を通じて学習した内容を相互に関連付けながら、自らの言葉で、視覚感性について論じる(視覚的な現象についての考察、視覚的な現象とデジタル画像処理による近似や支援、自身の視覚感性のモデル化など)。 B:授業を通じて学習した内容を相互に関連付けながら、自らの言葉で、視覚感性について論じる。 C:授業で説明した視覚と感性の話題の一つを選び、専門的な文献やインターネット上の資料も調査して、その仕組みや特徴をまとめる。 D:産業界や身近なところでデジタル画像処理が使われている事例を発見し、その目的・機能・構成などを調査して説明する。 |
平常点 | 20 | 各回の課題レポートに取り組むこと。全授業回数の半分以上の回で、課題レポートを提出していること。 |
成績評価の方法・基準(備考)
各回の課題レポートに(講義回数の半分以上)に取り組んだ者のみ、期末レポートに取り組めるものとする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
manabaとともに、この授業用に設定する受講者のワークスペース Slack を用いて、ショートコメントなどのフィードバックを行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業は、オンライン会議のプラットホーム CISCO Webex meetings(中央大学の標準的なプラットホーム)を用いて実施する予定なので、PCなどを端末として参加してください。(タブレット端末、スマホでも、授業参加は不可能ではないが、授業中に行う心理実験やグループワークには使いにくいです。)
授業中には、Webex meetingsのBreak out sessionの機能を用いて、グループワーク(グループに分かれて実験結果の共有・比較・意見交換)もします。
授業の資料は、manabaを利用して掲示します。また、課題の提出にはmanabaを利用します。
授業中に実施する心理実験で、手軽に結果を共有する仕組みとして、manabaのRespon (Clickerの一種)も利用します。
また、授業時間内・外でのグループワークでは、実験結果を共有・比較したり、また、考察を相互に検討し合うために、この授業用に設定する受講者のワークスペース Slack を用います。授業に関する質問や、実験・レポートへのコメント・アドバイスにも Slack を用いる予定です。
授業の記録映像(録画)は、中央大学の Google drive を用いて、学内限定・受講生限定で視聴できるようにします。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト・参考資料:
毎回の講義資料・課題は、manaba上に掲示する。並行して、この授業用に設定するワークスペース Slack 上にも掲示します。
授業の録画映像:
中央大学の Google drive を用いて、学内限定・受講生限定で視聴できるようにします。
その他特記事項
参考URL
https://www.facebook.com/HumanMedia