シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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プロジェクトマネジメントのための感性の実践哲学 | 2024 | 夏季集中 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 加藤 俊一 | カトウ トシカズ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-HI5-JN09
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業は、実務経験に基づく、課題解決型の学習形式をとる。授業は、グループワークによるディスカッションの形式とする。多様な人びとの参加と合意形成プロセスを含むプロジェクト・マネジメントの運営について実践的で応用範囲の広い事例その他を用いて分かりやすく授業を進める。本講義を受講する学生は、多様な意見が存在する場合の合意形成プロセスの構築とプロジェクト推進のマネジメントの考え方を学ぶとともに、実際にプロジェクトを推進するための実践的な能力を培うことができる。
ゲストスピーカーとして、桑子敏雄先生(東京工業大学名誉教授)をお招きし、アドバイスをいただく予定である。
科目目的
感性とは、人間が環境に対してどのように応答しているかということについて自覚する能力である。本講義では、人間が環境にどう働きかけ、また環境を通じて人間どうしがどのように相互応答するかという観点から感性を考える。ここでいう環境とは、人間を包む空間であり、具体的には、山や川、海洋、湖沼、都市や農村などの国土空間のみならず、人間と人間のコミュニケーション空間・情報空間やそうした空間に対する人間の改変行為を規制する制度空間を含む。
本講義では、こうした多様な空間に対して人間がどのような行為を行い、あらたな空間を創造するのかという問題に目を向けて、感性のはたらきについての理解を深め、それらの空間の質の向上を目的とした、さまざまなプロジェクトを推進する能力としての社会的合意形成のプロジェクト・マネジメント能力について学ぶ。
到達目標
本講義では、プロジェクトマネジメントの習得ということを一つの目的としたプロジェクトを実施しながら授業を進めるので、プロジェクトを推進するためのコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、ファシリテーション能力、ドキュメンテーション能力を同時進行で習得することができる。本授業の受講により学位取得もまた一つのプロジェクトとしてデザインすることができる。学生は教員との双方向の創造的コミュニケーションに積極的に参加し、また受講生とのコラボレーションの経験を積むことができる。
授業計画と内容
第1回 感性と合意形成
第2回 社会的合意形成のプロジェクト・マネジメントとは何か
第3回 社会的合意形成の実践例(1) 河川・海岸・森林などの国土空間の改変
第4回 社会的合意形成の実践例(2) 都市・農村などの国土空間の改変
第5回 社会的合意形成の実践例(3) コミュニケーション空間・情報空間の改変
第6回 社会的合意形成の実践例(4) 社会制度空間の改変
第7回 社会的合意形成の構成要素
第8回 社会的合意形成のプロセス構築
第9回 プロジェクト・マネジメントとは何か
第10回 プロジェクト・マネジメントの方法
第11回 プロジェクト・マネジメントの実習(1) 目標管理など
第12回 プロジェクト・マネジメントの実習(2) 時間管理など
第13回 プロジェクト・マネジメントの実習(3) 人的資源管理など
第14回 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストを予習してくる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業の内容を正確に記録したレポートの提出。 |
平常点 | 50 | 教師、学生どうしのディスカッションへの積極的参加を評価の対象とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業への参加の貢献度およびレポートで評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
質問・意見等がある場合には、授業時間に限らず、LINE、ZOOM等で対応する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
社会状況に応じてリモート授業の場合は、zoomを用いる。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
社会基盤整備(ダム、河川整備、道路整備、都市計画、森林整備)、観光振興、景観保全、まちづくりの現場において、合意形成、プロジェクトマネジメントの実務経験を持つ教員による授業である。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務経験で従事したプロジェクトマネジメント、社会的合意形成をベースに、プロジェクトマネジメント技術、合意形成技術を学習内容に組み込んだ授業である。従事した業務についての知見も授業で提供する。
テキスト・参考文献等
桑子敏雄著『社会的合意形成のプロジェクトマネジメント』(コロナ社)をテキストとして使用する。また、桑子敏雄『何のための「教養」か』(ちくま書房)を参考書として使用する。
その他特記事項
連絡先:consensus2014@gmai.com