シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ヒューマンメディア情報環境論 | 2024 | 後期 | 月2 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 柴田 滝也 | シバタ タツヤ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-HI5-JN14
履修条件・関連科目等
基礎的な統計やヒューマンインタフェースの知識があること。建築、美術などの芸術にも興味があるとよい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
多様なユーザに適応可能な情報環境をデザインする手法について講義を行います。特に映像や音などのマルチメディアデータベースの構築法や実空間に3D仮想物体を表示する拡張現実(Augmented Reality=AR)技術を融合した新たなヒューマンインターフェースを企画立案します。
具体的には、
(1)仮想メディアとしての拡張現実技術:リアルな空間とバーチャルな情報の融合
(2)知識メディアとしてのメディア情報処理:メディアデータを構造化し、欲しい情報を融合(人間の情報処理を基にしたデータ処理技術)
(3)感性メディア:脳科学の観点からモダリティ(感覚=視覚と聴覚)の融合
や美と脳の情報処理の関係
について説明を行う。
科目目的
情報技術を用いた各種融合手法を学び、人間中心のインタフェースデザインを修得することを目的とする。
到達目標
「グローバル」と「ローカル」、「多様性」と「均質性」の観点から情報と環境と人間の関係がどのように変化したかを理解するとともに、人間にやさしい情報環境を企画立案できるようにします。具体的には、
(1)リアルな空間とバーチャルな情報の融合する手法
(2)人間中心のデータを構築・構造化し、欲しい情報を融合する手法
(3)モダリティ(感覚=視覚と聴覚)の融合する手法
について理解する。
授業計画と内容
第1回:ヒューマンメディア情報環境とは
第2回:物理・生理レベルの調和について
第3回:心理レベルの調和と感性工学について
第4回:モダリティの統合化について
第5回:共感覚について
第6回:情報と環境と情報環境
第7回:輪講(1):「Inner Vision」‐色・形状情報と脳科学について
第8回:輪講(2):「Inner Vision」‐動き情報と脳科学について
第9回:輪講(3):「Inner Vision」‐哲学と美について
第10回:輪講(4):「Inner Vision」‐恒常性と美について
第11回:拡張現実(AR)技術について&Processingインストール
第12回:演習(1):ARプログラム動作確認とサンプルプログラム作成
第13回:演習(2):インタフェースの作成方法
第14回:講評会:AR技術を用いたヒューマンインターフェース案発表
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
事前学習(1~2時間):講義時は課題等を行う。輪講時は参考書を読み、プレゼン資料を作成する。演習は事前にインストールや課題を行う。
事後学習(1~2時間):講義時は講義ノートをまとめ、復習を行う。輪講時は参考書の内容を理解する。演習は講義時に行った課題を出来るようにする。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | ・脳科学と美の関係に関する発表(50%) ・AR技術を用いた実空間と仮想情報を融合したヒューマンインターフェースシステムの企画立案(50%) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
LMSを用いた課題提出など。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:Inner Vision: An Exploration of Art and the Brain, Semir Zeki著, Oxford Univ Press, 2000