シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融工学 | 2026 | 後期 | 月4 | 基幹理工学部/社会理工学部/先進理工学部/理工学部 | 後藤 順哉 | ゴトウ ジュンヤ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SS-SS3-7B25
履修条件・関連科目等
高校数学,微分・積分,確率論,数理計画(線形計画など)をよく理解していること.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
金融は社会経済の血流に例えられるが,その根底には異なる時点を結び,将来の不確実性を伴う投資活動がある.金融工学は時間と起こりうる状態を数理モデルで記述し,投資の理論を提供する学問分野である.ともすると利益追求の学問と思われがちであるが,その本質はリスク回避であり,不確実性の定量評価のための代表的な原理を提供する学問と言える.本授業ではそのような視点に立ち,金融工学の基本的な概念や原理について講義を行う.内容によっては演習を交えながら進める.
科目目的
現代の金融市場における各種商品の定義や特性の理解,ポートフォリオ理論およびデリバティブの価格評価についての基本について理解することを目的とする.
到達目標
次の項目の基礎事項について理解することを目標とする:
・債券,株式,デリバティブ(派生商品)など,基本的な金融商品の特性
・割引現在価値など,金利計算に基づく資産価値評価法
・マーコビッツモデルに基づく最適ポートフォリオ構築技法
・CAPMやベータ式などの均衡理論
・デリバティブに対するリスク中立評価法とその計算技法
授業計画と内容
第1回 ガイダンス,金利の基礎理論(2章)
第2回 確定利付証券(3章)
第3回 金利の期間構造(4章)
第4回 応用金利分析:キャッシュマッチング(5章)
第5回 平均・分散ポートフォリオ理論(1)マーコビッツモデル(6章)
第6回 平均・分散ポートフォリオ理論(2)効率的フロンティア(6章)
第7回 平均・分散ポートフォリオ理論(3)資本資産価格付けモデル(CAPM)(7章)
第8回 平均・分散ポートフォリオ理論(4)ファクターモデル(8章)
第9回 期待効用原理,リスク尺度(10&11章)
第10回 デリバティブ:先渡,先物,スワップ,オプション(12&14章)
第11回 デリバティブの価格付け(1)無裁定価格付け,プットコールパリティ(11.6節&14.3節)
第12回 デリバティブの価格付け(2)2項モデルとリスク中立価格付け(14章)
第13回 デリバティブの価格付け(3)ブラックショールズモデル(15章)
第14回 デリバティブの価格付け(4)コンピュテーショナルファイナンス(15.8節)
※前後する/内容が変わる可能性があります.
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
教員が指示する予定内容について教科書に目を通しておく。宿題演習がある場合はきちんとこなしていく。また、授業の復習を教科書ノートを中心にしっかりやる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 期末試験(到達度確認) | 70 | 達成基準は到達目標に準じる.単に結果があっているだけでは評価しない場合もある.論理をきちんと理解できているか,表現できているかについても重視する.配点については相対評価を取り入れることもある. |
| 平常点 | 30 | 宿題や授業への取り組み(授業時の小テスト,アンケート,質疑応答など)を総合的に評価する. 達成基準は到達目標に準じる。論理をきちんと理解できているか、表現できているかについても重視する。配点については相対評価を取り入れることもある。 |
成績評価の方法・基準(備考)
試験(70%)、演習・宿題(30%)の得点については相対評価を取り入れる場合がある。授業への取り組みについても評価する。
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業時間内,もしくは,授業時間に限らずmanabaなどで講評・解説の時間を設ける.
なお,期末試験については返却や個別のフィードバックは行わない.
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
小テストやアンケートでのresponや宿題でのmanabaの他,計算手法についてはExcelを用いた演習を取り入れる場合がある
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:
デービッド・G・ルーエンバーガー(今野,鈴木,枇々木訳)「金融工学入門 第2版」日本経済新聞社,2015年
または
デービッド・G・ルーエンバーガー(今野,鈴木,枇々木訳)「金融工学入門」日本経済新聞社,2002年
(原著:David G. Luenberger, Investment Science, Oxford University Press, 1998; 2nd edition, 2014)
※(本書に限らず)新しい版の方(前者)が好ましい.第2版では新しいトピックが追加されているが,本講義で扱う内容は初版でほぼカバーされているので,もし第1版が手元にある場合はあえて入手の必要はない.
参考文献:
今野,後藤,意思決定のための数理モデル入門,朝倉書店,2011年.
後藤他,特集 はじめよう金融工学,オペレーションズリサーチ経営の科学61巻6号,2016年.https://orsj.org/?p=1924
その他特記事項
宿題,演習,試験に誠実に取り組むこと.不正行為(宿題における剽窃,その幇助を含む)についてはマイナス点を与える.