シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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地球科学Ⅱ | 2024 | 後期 | 火1 | 経済学部 | 田村 糸子 | タムラ イトコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-IF1-622X
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
46億年前に誕生した地球の歴史について,地球大気や海洋の形成と変遷,生命の誕生と進化,地球環境の変遷,気候変動等に関して,時系列で講義を行う。また,過去の地球の復元が,どのような事象を手がかりに,どのような方法で行われてきたかを解説する。
科目目的
地球がどのように誕生し,どのような過程を経て現在あるのかという地球の歴史を学ぶ。太陽系地球の誕生から46億年という時間の流れの中で,進化してきた地球の特性,地球システムの成り立ち・変遷について理解することを目的とする。
到達目標
特に,人類の時代といわれる新生代第四紀の気候変動は,人間社会生活に深く関わる内容である.地球環境と人類の将来について,各個人が関心を持ち意識を高めることを目指す。
授業計画と内容
[第1回] イントロダクションおよびガイダンス
歴史科学としての地球科学,講義の概要と履修上の注意
[第2回] 地球の誕生 :初期の地球環境,月の起源,大気と海洋の起源
[第3回] 地球の年齢 :隕石,最古の岩石の年代,年代測定の原理
[第4回] 地層と化石 :地層の基礎知識,化石の定義,示準化石と示相化石
[第5回] 地質年代 :地層累重の法則,地質年代区分,相対年代
[第6回] 生命の起源 :生命誕生までの化学的進化の歴史,生命の誕生
[第7回] 陰生代(先カンブリア時代) :光合成生物の出現,真核生物の出現と多細胞生物への進化
[第8回] 古生代 :生物の大爆発,脊椎動物の出現,オゾン層の形成と生物の上陸,大量絶滅
[第9回] 中生代 :ハ虫類とアンモナイトの繁栄 巨大隕石の衝突と大量絶滅
[第10回] 新生代 :ホ乳類の進化と人類の出現,環境変化と人類の移動
[第11回] 第四紀の気候変動 :氷期・間氷期,海洋酸素同位体ステージ
[第12回] 日本列島の生い立ち :付加体と地質構造,日本海の誕生と日本列島の成立
[第13回] 現在の地球 :頻発する異常気象と気候変動,地球温暖化,IPCC
[第14回] 地球の将来 :人間社会活動と地球,エネルギー資源の現状と将来,総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
地学は地球を対象とする自然科学であり,地球で生きることに直結している。講義において,地球(自然)をより深く理解するのに参考となる具体的な情報(博物館やジオパークなどの関連施設,最新の出版物,関連するテレビ番組)を出来るだけ紹介するので,積極的に活用し,理解を深めて下さい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 講義で扱った地球科学についての重要事項の理解度で評価します. |
レポート | 20 | 地球科学に関連した課題を出題し,それに対する意識や観点,見解などを基準として評価します |
成績評価の方法・基準(備考)
課題レポート(20%)は履修人数等の状況により実施しないことがある。その場合は期末試験の評価割合が100%となる.
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは使用せず,毎回の授業でレジュメを配布する。参考書は下記のほか,適宜紹介する。
「地球・環境・資源 地球と人類の共生をめざして」内田悦生・高木秀雄 編,共立出版
「日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語」山崎晴雄・久保純子著,講談社ブルーバックス
「気候文明史」 田家 康著,日本経済新聞出版社