シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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物理学論文研修第三 | 2024 | 前期 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 宗行 英朗 | ムネユキ エイロウ | 2年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SG-MP5-2A03
履修条件・関連科目等
特定の科目は指定しないが,生物物理学,生化学,分子生物学,非平衡物理学,情報熱力学などのうち,自分の興味の対象を理解するうえで必要であると考えるものを自主的に選んで身に着けておくことが望ましい.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
当研究室では生体内で能動的に働くイオンポンプや分子モーターなどの分子素子について、様々な角度から「理解すること」を目的として研究を行っている。扱う対象はナノレベルの物質であり、その理解には当然、化学・生化学的な視点も欠かせない。実験技術としては遺伝子操作はもとより、電気回路や光学系の自作も必要に応じて躊躇することなく行う。実験結果の整理のためには計算機によるデータ処理も必要になるし、そのような知見を総合して本質と言えるものを把握するためには物理学の理解が基礎になる。更にこの未開拓の分野の理解を通して物理学の境界を拡大してゆきたい。
このような研究を通じて、必要なことをどん欲に取り込む態度と、実際的な問題に対処するための知恵を身につけることも、教員・学生がともに目指すべき目標であると考えている。
科目目的
最新の論文から得られる専門的知識と、研究遂行の過程で得られる実践的な知識とを融合させ、自立した研究者と高度の専門職業人の養成を目的とする。
到達目標
特定の研究分野について、研究の発展の経緯と最新情報を習得すること、研究計画の作成において、適切な研究方法を提案できるようになることを目標とする。
授業計画と内容
以下の三つの内容について、それぞれ5回程度にわたって授業を行う。(全14回)
1. 教員による論文紹介:論文を読み方などについて解説を加えつつ、最新の知識を紹介する。
2. 学生による論文紹介:注目に値する論文をサーベーし、それを読み、その内容を理解するとともに、それを紹介する。毎回、毎回、2-3名の学生が担当する。
3. 研究進捗紹介:自分の研究成果を発表する。毎回、2-3名の学生が発表する。
また授業以外でも、論文購読、研究のまとめをおこなうとともに、解釈や進め方について教員や共同研究者、同僚との議論を積極的に行う。
以下、授業計画の例を記載する。
日程は研究室学生と調整して決め、各回1コマの研究指導とする。進捗により変更の可能性もある。
第1回 イントロダクション、論文研修第三について
第2回 前年度の振り返りとテーマ設定
第3回 教員による論文紹介
第4回 学生による論文紹介
第5回 研究指導①
第6回 研究指導②
第7回 ゼミによる発表・討論
第8回 中間発表①
第9回 中間発表②
第10回 中間発表③
第11回 中間発表に対する質疑応答①
第12回 中間発表に対する質疑応答②
第13回 中間発表に対するまとめ
第14回 論文研修第三の総括と論文研修第四に向けた課題設定
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
学生が論文を紹介するためには,当然紹介する論文の選択,背景を含めた内容の理解,プレゼン資料の準備が必要になる.これらのことは全て授業時間外の学習に含まれ,その間に生まれてきた疑問を深めて解決することにも,大いに授業時間外に行ってほしい.
研究内容の紹介も,紹介するためには自分の研究の目的,方法などの位置づけ,実際に頭や体を働かして研究結果を出さなければならず,これらは授業時間には含まれない.
常に頭の中に研究があるような境地に達してほしい.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 論文紹介の技量、研究進捗とその紹介の技量を以って評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
大学院生は直接対話をすることで議論を深めるべきであると考える.研究室に出てくることができない場合にはmanabaを利用するが,そのような場合もオンラインで議論するほうが効果的であると考えている.
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業の中で適宜指示します。