シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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物理学論文研修第三 | 2024 | 前期 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 米満 賢治 | ヨネミツ ケンジ | 2年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SG-MP5-2A03
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
有機分子を組み立ててできる固体などでは電気伝導性をある方向に制限することで、特徴的な電子相が現れる。たとえば擬1次元あるいは擬2次元の有機導体では、超伝導相、電荷秩序・反強磁性・スピン液体などの絶縁相、強誘電相や常誘電相、中性相やイオン性相などがある。これらの間の転移は、ちょっとした環境の変化で起きる。多くの電子が波と粒子の性質を同時にもちつつ絡み合う現象を、模型に基づいた数値計算や解析的な計算により研究する。特に、光照射をした場合、強い電場の中においた場合など、非平衡環境を意図的に作って、そこで電子状態がどのように変わるかに取り組む。もともと異なる電子状態が拮抗する場合には、外からの弱い衝撃が協力効果を通じて巨大な応答を誘発する。微視的な短時間の変化から巨視的で長時間にわたる変化までを、異なる方法で記述する。
科目目的
・最新の論文から得られる専門的知識と、研究遂行の過程で得られる実践的な知識とを融合させ、自立した研究者と高度の専門職業人の養成を目的とする。
到達目標
・非平衡環境下の電子物性について、研究の発展の経緯と最新情報を習得すること、研究計画の作成において、適切な研究方法を提案できるようになることを目標とする。
授業計画と内容
以下の三つの内容について、授業を行う。
1. 教員による論文紹介:論文を読み方などについて解説を加えつつ、最新の知識を紹介する。
2. 学生による論文紹介:注目に値する論文をサーベーし、それを読み、その内容を理解するとともに、それを紹介する。毎回、毎回、2-3名の学生が担当する。
3. 研究進捗紹介:自分の研究成果を発表する。毎回、2-3名の学生が発表する。
また授業以外でも、論文購読、研究のまとめをおこなうとともに、解釈や進め方について教員や共同研究者、同僚との議論を積極的に行う。
キーワード:
第1回 ゲージ変換とAB位相
第2回 ディラックの磁気単極子
第3回 ベリー位相
第4回 ホール伝導率の量子化
第5回 チャーン数
第6回 量子異常ホール効果
第7回 2次元トポロジカル絶縁体
第8回 3次元トポロジカル絶縁体
第9回 トポロジカル結晶絶縁体
第10回 時間反転演算子
第11回 バルクエッジ対応
第12回 電荷ポンプ
第13回 スピンポンプ
第14回 空間反転対称性と幾何学的不変量
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
論文を読み、疑問点を解決すること
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 論文紹介の技量、研究進捗とその紹介の技量を以って評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
メールやオフィスアワーを利用して指導している。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業の中で適宜指示します。