シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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物理学論文研修第三 | 2024 | 前期 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 中村 真 | ナカムラ シン | 2年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SG-MP5-2A03
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
素粒子の理論、特に超弦理論および一般相対性理論を中心とした研究を行いつつ、その計算技法を物性物理学などに応用する研究を行ってゆく。例えば以下の学習内容および研究内容が想定される。
学習内容:
(1)場の量子論の基本的な理解
(2)超弦理論の基本的な理解
(3)一般相対性理論、特にブラックホールの物理学の理解
(4)統計系の物理学、特に有限温度の場の理論の理解
研究内容:
(1)ゲージ・重力対応を用いた非平衡統計系の基本法則の探求
(2)ゲージ・重力対応を用いた非平衡系の新奇現象の探索
(3)ゲージ・重力対応を用いた強相関多体系の物理の研究
(4)ゲージ・重力対応を用いたクォークハドロン物理学の研究
なお、学習内容・研究内容は学生の興味に応じて臨機応変に対応する。
科目目的
物理学的素養と応用力を習得することで多様な自然現象を支配する普遍的な原理を見抜き、未知のものに対しても論理的に取り組むことができる、探究心あふれた人材となるために、物理学の高度な専門的見地を学ぶことを目的とします。
到達目標
・最新の論文から得られる専門的知識と、研究遂行の過程で得られる実践的な知識とを融合させ、自立した研究者と高度の専門職業人の養成を目的とする。
・特定の研究分野について、研究の発展の経緯と最新情報を習得すること、研究計画の作成において、適切な研究方法を提案できるようになることを目標とする。
授業計画と内容
以下の三つの内容について、それぞれ5回程度にわたって授業を行う。(全14回)
1. 教員による論文紹介:論文を読み方などについて解説を加えつつ、最新の知識を紹介する。
2. 学生による論文紹介:注目に値する論文をサーベーし、それを読み、その内容を理解するとともに、それを紹介する。毎回、毎回、2-3名の学生が担当する。
3. 研究進捗紹介:自分の研究成果を発表する。毎回、2-3名の学生が発表する。
また授業以外でも、論文購読、研究のまとめをおこなうとともに、解釈や進め方について教員や共同研究者、同僚との議論を積極的に行う。
以下、授業計画の例を記載する。
日程は研究室学生と調整して決め、各回1コマの研究指導とする。進捗により変更の可能性もある。
第1回 イントロダクション、論文研修第三について
第2回 前年度の振り返りとテーマ設定
第3回 教員による論文紹介
第4回 学生による論文紹介
第5回 研究指導①
第6回 研究指導②
第7回 ゼミによる発表・討論
第8回 中間発表①
第9回 中間発表②
第10回 中間発表③
第11回 中間発表に対する質疑応答①
第12回 中間発表に対する質疑応答②
第13回 中間発表に対するまとめ
第14回 論文研修第三の総括と論文研修第四に向けた課題設定
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
与えられた課題に関係する論文や文献を熟読し、不明な点や疑問点を事前に洗い出すこと。また議論等を通じて得られた知識を自分で再構成し、まとめること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 研究および学習への参加・貢献度・受講態度の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
論文紹介の技量、研究進捗とその紹介の技量を以って評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業の中で適宜指示します。