シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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河川管理論 | 2024 | 後期 | 水2 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 後藤 岳久、手計 太一、湯浅 岳史 | ゴトウ タカヒサ、テバカリ タイチ、ユアサ タカシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-CV5-3C30
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業の前半では、近年,洪水・土砂災害の激甚化、頻発化していることから、洪水・土砂移動現象の力学理論を学び、今後期待される川づくりとそれを解決するための技術的課題について議論する。
後半では、日本および世界の河川、湖沼、海域等の水域管理の現状、課題、あるべき姿を学ぶ。事例を紹介し、問題の背景・原因を探り、問題解決方法を授業の中で考察する。取り扱う内容は、水質・水環境を中心に、水資源、治水、水文、水理、流域管理・流域水循環、気候変動影響 等である。現地調査も実施予定である。
科目目的
日本および世界の河川、湖沼、海域における水域管理問題の事例を紹介し、問題の背景・原因を探り、問題解決方法を授業の中で考察する。問題解決方法を考える際の基礎をなす水流と土砂移動の力学理論を学ぶ。
到達目標
水域の諸問題の解決に資する知識・能力の習得を目指す。水環境工学、河川工学、水理学、水文学、生態学、物理学、化学、社会学、人文学、経済学、地理学等の広範な知識・経験を用いた、統合的なソリューションの提案力を身につける。
また、洪水・土砂移動現象を力学的に理解し、力学原理に基づく評価方法、対策手法を考えることの出来る力を養う。
授業計画と内容
(1)河川管理に関する俯瞰的考察(手計)
(2)水文・水理(手計)
(3)洪水流の非定常性と洪水流解析(後藤)
(4)複断面河道の抵抗特性とその解析(後藤)
(5)水深積分型の洪水流解析法(後藤)
(6)一般座標系の洪水流解析法(後藤)
(7)洪水流解析における乱流の評価方法(後藤)
(8)境界層と流速分布,流体力 (後藤)
(9)流域管理、水循環(湯浅)
(10)水資源管理(湯浅)
(11)世界の水環境・水管理(湯浅)
(12)水質保全計画の実践(湯浅)
(13)現地での事例研究① 河川・水辺利活用の促進(湯浅)
(14)現地での事例研究② 水域保全、流域負荷削減対策(湯浅)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時に出す課題について各自回答を準備し、翌回の授業に臨むこと。復習には力を入れ、次回までに曖昧な事項や疑問点を持ち越さないようにする。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | レポート課題は事前に提示し、講義の中で発表し、講評する。 |
平常点 | 60 | 講義中の積極的な発言・意見・コメントを歓迎し評価する。 |
その他 | 20 | 授業への取り組み |
成績評価の方法・基準(備考)
達成基準:
①水環境問題について問題要因を推定し、これに対する適切な対策を立案することができる。
②洪水・土砂移動現象を力学的に理解し、それに基づき評価方法,対策手法を立案できる。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
湯浅岳史:コンサルタント技術者として23年間コンサルタント業務に従事
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
湯浅岳史:コンサルタント業務の内容や現場での課題、課題の解決方法などを講義する。
テキスト・参考文献等
テキスト:毎週配布する資料
参考図書:
土木学会水工学委員会環境水理部会「環境水理学」, 丸善出版, 2015年発行, 2400円
日本水環境学会編著「日本の水環境行政 改訂版」ぎょうせい 2009年発行 3500円
福岡捷二著 洪水の水理と河道の設計法,2005,森北出版,ISBN-10: 4627495714,12,000円
水理公式集(2018年版)土木学会,ISBN: 978-4-8106-0835-9,13,000円
その他特記事項
参考URL
本講義内容(洪水・土砂移動現象と河道の設計技術)をより深く学ぶためには原著論文を参考すること。原著論文は福岡研究室HPよりダウンロード可能である。
HP(http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~sfuku/)