シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
環境政策論 | 2024 | 後期 | 火3 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 志々目 友博 | シシメ トモヒロ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-VC5-3C44
履修条件・関連科目等
学部において環境行政概論、環境政策、環境リスク評価論のいずれか又はすべてを履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
資源廃棄物リサイクル政策とエネルギーに関連する地球温暖化政策を中心として、基礎となる政策手法や理工学的視点からの定量的な評価方法等について講義する。この中では複数のケーススタディーを活用する。また、講師の国、地方公共団体における実務経験も踏まえ、環境政策の深い理解を促すとともに政策提案能力を養成する。
科目目的
この科目は、都市人間学専攻 大分類統合 小分類環境政策に分類されるものであり、環境政策の基本について学ぶとともに、複数のケーススタディー等を基礎として環境政策に関連する実務を学ぶ講義です。
到達目標
環境政策は、技術、経済、制度等の多岐に渡る側面を理解した上で、立案・実施する必要がある。また、環境政策は公的セクターのみならず、民間セクターにおいても様々な対応が求められる機会が増えている。このため、本講義では、資源廃棄物リサイクルとエネルギーに関連する環境政策を取り上げ、このような問題に対応するための講義とケースを活用し、環境政策に関する理解を深めることを目的とする。
授業計画と内容
1イントロダクション
2資源・廃棄物リサイクルの基礎
3リサイクルの経済的側面
4廃棄物処理と環境保全
5廃棄物の管理制度(実務対応を行う際に必要な制度等の紹介)
6建設リサイクルと自動車リサイクルのケース(レポート課題1の提示)
7気候変動問題のメカニズムと対応の基本
8再生可能エネルギー1(再生可能エネルギーの基本的事項)
9再生可能エネルギー2(再生可能エネルギーの設置とローカルな環境問題)
10エネルギー需要側の対応
11制度設計等1(再生可能エネルギー分野)
12制度設計等2(エネルギー需要側分野)
13気候変動問題への国際対応(レポート課題2の提示)
14気候変動問題への国際対応に関するケース紹介
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
シラバスを参考として、講義に関連する分野の参考文献等を事前に目を通して出席すること。また、レポート等を作成すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 80 | 授業前半におけるレポート(35%)と授業後半におけるレポート(35%)により評価する。 |
平常点 | 20 | 授業中に出題するレスポンに対する意見等を基礎として評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
1984年4月~2013年3月まで環境省(環境庁)、厚生労働省(厚生省)、北海道、千葉市、財団法人地球環境戦略研究機関、リコー経済社会研究所に勤務し、環境行政・水道行政に従事するとともに、企業において環境・エネルギー政策の観点からの研究・助言を行った実務経験があります。これらの経験を踏まえた講義を実施します。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務経験を踏まえた環境政策に関する基本とその実務的な応用を含めた講義を実施します。
テキスト・参考文献等
教科書は使用しない。独自作成の資料を配付する。また、講義で使用したパワーポイントはmanabaに掲載する。
参考文献は次のとおり。
竹本 和彦 編『環境政策論講義 SDGs達成に向けて』東京大学出版会 ISBN978-4-13-062319-3
佐藤雄也『日本人はリスクとどう付き合うべきか?』五月書房新社 ISBN978-4-909542-15-1
武田信生、福永勲、高岡昌輝『地球温暖化と廃棄物』中央法規 ISBN978-4-8058-4858-6
田中勝『新・廃棄物学入門』中央法規 ISBN4-8058-4594-5
細田衛士『資源循環型社会』慶応義塾大学出版会 ISBN978-4-7664-1434-9
安井至『リサイクル』日本評論社 ISBN4-535-04826-6
山地憲治『エネルギー・環境・経済システム論』岩波書店 ISBN4-00-006811-3
堀史郎、黒沢厚志『エネルギーの読み方』共立出版 ISBN978-4-320-00597-6
環境省『環境白書』
経済産業省『エネルギー白書』