シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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地盤構造物の設計・施工・維持管理 | 2024 | 前期 | 月2 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 西岡 英俊 | ニシオカ ヒデトシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-CV5-3C13
履修条件・関連科目等
中央大学理工学部都市環境学科において開講されている「地盤工学1」,「地盤工学2」,「振動と耐震」,「固体力学」(またはこれらに相当する科目)を学修済みであることを前提として講義を行う(M0履修者については並行して履修することでもよい)。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
地盤および地盤と接する構造物(土構造物,基礎構造物,地下構造物)の設計,施工および維持管理に必要となる理論等を概説した上で,その実務的な活用方法について解説する。また,技術基準類における基本的な考え方や実務上の工学的な割り切りの背景等について解説する。
なお,Excelを用いて実事例を想定した設計計算やパラメトリックスタディーを行い,地盤構造物の設計・施工・維持管理において支配的なパラメーターの感度を確認する演習を行う。
また,最終課題として,各自が興味を持った地盤構造物を対象として,被災・トラブルなどの事例とそれを踏まえた設計・施工・維持管理に関する技術的な変遷を調査して,プレゼンテーションを行う。
科目目的
地盤および地盤と接する構造物(土構造物,基礎構造物,地下構造物)の設計,施工および維持管理に必要となる理論等を体系化して整理した上で,その実務的な活用方法について学ぶことを目的とする。また,技術基準類における基本的な考え方や実務上の工学的な割り切りの背景等について理解することを目的とする。
到達目標
土や地盤を対象にした設計においては,地盤材料の不均質性や非線形性が大きいことなどから,様々な工学的な割り切りが必要とされる。また,実際の施工や維持管理がどのようになされるかも,設計に大きく影響するため,これらの知識を得ることが必要とされる。本講義では,これら地盤構造物の設計・施工・維持管理に関連した知識の体系化を図り,プロジェクト全体を俯瞰できる工学的センスを習得することを目標とする。
授業計画と内容
(1)地盤構造物の主な種別と変遷
(2)設計思想の変遷(許容応力度法から性能設計概念まで)
(3)直接基礎の地震時支持力
(4)杭の水平抵抗に関する基礎理論(Changの式)
(5)直接基礎の鉛直載荷実験(偏心なし)
(6)直接基礎の鉛直載荷実験(偏心あり)
(7)調査・構造計画 オンデマンド型授業
(8)杭の施工法と鉛直載荷試験 オンデマンド型授業
(9)杭の水平載荷実験(EIが大きい場合)
(10)杭の水平載荷実験(EIが小さい場合)
(11)土構造物・抗土圧構造物の設計思想 オンデマンド型授業
(12)トンネルの施工法,設計思想 オンデマンド型授業
(13)各種地盤構造物の過去の被災事例と技術基準の変遷(プレゼンテーション)
(14)各種地盤構造物の過去の被災事例と技術基準の変遷(ディスカッション)
なお,履修人数によっては,実験を実施する回を班別に別々に開催し,実験を実施しない班はオンデマンド授業の回とする場合がある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の授業には,前回までの講義内容を復習した上で出席すること。
また,途中で指示するレポート作成に際しては,図書館あるいは担当教員研究室において技術基準図書等を直接参照した上で,指定された事項について取りまとめること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 実際の設計法のExcelの演習および実験レポートの作成を通じて,理解度を評価する。 |
その他 | 50 | 最終課題として,地盤構造物の設計・施工・維持管理の具体的な事例について過去の被災事例と技術の変遷についてのプレゼンテーションにより,経験則と理論を組み合わせた技術体系の理解度を確認する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
鉄道総合技術研究所:2001~2018年在職
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
第1回講義において地盤構造物の設計・施工・維持管理における実務上の課題について紹介する。
テキスト・参考文献等
テキスト:地盤工学会入門シリーズ39,基礎の支持力と変形入門,丸善, 2020年12月,ISBN 978-4-88644-441-7
参考文献:以下の技術基準類のうち必要な範囲を講義中に示す
①道路橋示方書(日本道路協会)
②鉄道構造物等設計標準(鉄道総合技術研究所)
③建築基礎構造設計指針(建築学会)
④土木学会トンネル標準示方書【開削工法編】