シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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精密工学論文研修第一 | 2024 | 前期 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 鈴木 教和 | スズキ ノリカズ | 1年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SG-ON5-4A01
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
機械を構成する部品の多くは,素材を削り出して創製されます.その削り出しには,機械をつくる母なる機械「工作機械」が用いられます.我が国の産業構造を鑑みると,製造業の中核をなす自動車産業や工作機械産業,半導体装置産業に代表されるものづくり産業において,生産工学はその基盤を担う最も重要な学問であるといっても過言ではありません.本研究室では,デジタル技術を駆使し,加工現象の解析やその制御のための研究,および研究成果を実用化するためのシステム化技術の開発を行います.100年後にも価値を失わない普遍的な理論構築と,独創的で実用的な技術開発を目指します.
切削加工,砥粒加工(CMP含む),機械力学,制御工学などについて,その基礎的な学問体系を学び,これらを応用する学問分野として,工作機械技術,振動援用・抑制加工技術,計測技術などの研究を行います.同時に,機械制御や加工現象のモデルベースシミュレーションなどに取り組みます.これらの学問体系を統合して,サイバーフィジカルシステムやデジタルツイン等の次世代技術を開発し,産学連携プロジェクトを通じて開発技術の実用化に取り組みます.同時に,これらの技術開発を通じて,環境負荷の小さい持続可能社会の構築に貢献します.
科目目的
デジタル生産工学では,ナノスケールからマクロスケールまでの加工現象を扱います.加工現象を計測・分析し,モデル化を通じて力学現象の高度なシミュレーション技術を探求します.加えて,力学則に基づく合理的な制御技術を提案します.生み出される知見や技術の多くは,ものづくり産業界へ応用することが可能であり,本科目を通じて以下の専攻のポリシーに適合する人材を育成します.
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/graduateschool/science/overview/policy/precision/
精密工学専攻の養成する人材像:機械工学を基礎とする精密工学に関する専門知識とグローバルな視点を持って活躍できる行動力を有し,独創的な機械システムの開発を通して社会に貢献できる人材を養成します.
到達目標
最新の学術論文から得られる専門的知識と研究遂行の過程で得られる実践的な知識とを融合し,自ら問題を発見して解決策を立て,これを実行できる研究者およびエンジニアの養成を目的とする.
具体的には,以下の二つを目標とする.
(1) 生産工学分野について,最新の技術情報を熟知するとともに,当該研究分野の将来を予測する上で必要な見識を持つ.
(2) 研究を通じて新規な発見・発明を行い,その成果を論文や特許としてまとめることができる.
(3) 倫理観を持って社会に対して負っている責任を果たすことができる.
授業計画と内容
課題解決型の学習を行います.主に「教員による論文紹介」「学生による論文紹介」「研究進捗発表」の三つの内容について,授業を行います.(全14回)また,授業以外でも,通年で論文講読,研究指導をおこなうとともに,解釈や進め方について教員や共同研究者,研究室メンバーとの議論を積極的に行い,得られた成果を論文や特許としてまとめます.
毎回の授業内容は以下の通りです.
第1回 ガイダンス(論文研修第一のイントロダクション)
第2回 文献調査の方法
第3回 教員による論文紹介①
第4回 教員による論文紹介②
第5回 学生による論文紹介①
第6回 学生による論文紹介②
第7回 研究指導①
第8回 研究指導②
第9回 研究進捗発表①
第10回 研究進捗発表②
第11回 研究進捗に対する質疑応答①
第12回 研究進捗に対する質疑応答②
第13回 研究発表に対する質疑応答・まとめ
第14回 論文研修第一の総括と論文研修第二に向けた課題設定
※日程は研究室学生と調整して決め,各回1.5コマの研究指導をする.進捗により変更の可能性もある.
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
適宜,教員が指示する.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 研究内容をまとめた論文等から評価する. |
平常点 | 50 | 研究の進捗や取り組む姿勢から評価する. |
成績評価の方法・基準(備考)
研究活動に取り組む姿勢,研究分野の理解度,研究の進捗の程度によって評価する.
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Google formなどを活用して,研究室メンバー間での相互評価を行う.
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2000年4月~2002年10月,株式会社 日立製作所 生産技術研究所勤務
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ものづくり産業において実際に利用されているデジタル生産工学技術を厳選し,実用化の観点も交えて講義する.
テキスト・参考文献等
授業の中で適宜指示します.