シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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電磁理論特論第二 | 2024 | 後期 | 金4 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 小林 一哉 | コバヤシ カズヤ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-EL5-5C48
履修条件・関連科目等
「電磁理論特論第一」(前期開講科目)を必ず履修すること。また、「電磁気学特論」(前期開講科目)、「電磁波工学特論」(後期開講科目)を併せて履修することが強く望まれる。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業科目においては、「電磁理論特論第一」に引き続き、Wiener-Hopf法を用いた散乱・回折問題の解析について講義する。「電磁理論特論第一」では、Wiener-Hopf形状(Wiener-Hopf法により散乱問題の厳密解を得ることのできる物体の形状)を取り上げ、平面電磁波の回折問題のWiener-Hopf法による解法理論を講義した。本授業科目では、まず、Wiener-Hopf法により厳密に解くことはできないが、形式的にWiener-Hopf法を適用し、精度の良い近似解を得ることのできる問題のクラスについて説明する。このクラスに属する物体の形状を、変形Wiener-Hopf形状という。次いで、変形Wiener-Hopf形状の例として有限幅平板、厚みを持つ半無限平板、厚みを持つ有限幅平板を取り上げ、平面電磁波の回折問題のWiener-Hopf法による解法理論を詳述する。
科目目的
波動散乱問題の厳密解法として知られるWiener-Hopf法の規範問題への応用を学習することを目的とする。
到達目標
本授業科目では、「電磁理論特論第一」で説明したWiener-Hopf法による解法理論が適用できる散乱・回折問題のクラスを拡張し、より広い範囲の物体による回折問題がWiener-Hopf法により解析できることを明らかにする。これによって、Wiener-Hopf法に基づく解法理論に対する理解を更に深め、具体的な回折問題をWiener-Hopf法によって解析できる知識を習得してもらうことを到達目標とする。
授業計画と内容
1.ウィーナー・ホッフ法が適用しうる境界値問題(第1回)
第1回 ウィーナー・ホッフ形状と変形ウィーナー・ホッフ形状
2.有限幅平板による回折問題(第2回~第5回)
第2回 問題の定式化
第3回 ウィーナー・ホッフ方程式の厳密解
第4回 高周波漸近解
第5回 散乱界の表現
3.厚みを持つ半無限平板による回折問題(第6回~第10回)
第6回 変換波動方程式
第7回 連立ウィーナー・ホッフ方程式
第8回 核関数の分解
第9回 形式解
第10回 散乱界の表現
4.厚みを持つ有限幅平板による回折問題(第11回~第14回)
第11回 変換波動方程式
第12回 連立ウィーナー・ホッフ方程式
第13回 形式解と近似解
第14回 散乱界の表現
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | レポートを2回程度実施し評価する。 |
平常点 | 10 | 毎回の授業の受講状況を考慮する。 |
その他 | 30 | 担当範囲を予習した内容に関し授業中に行うプレゼンテーションを評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
・小林:"ウィーナー・ホッフ法と変形留数解析法",電磁波問題の基礎解析法,山下監修,第8章,電子情報通信学会,1987.
・小林:"Wiener-Hopf法とその散乱・回折問題への応用",応用数理への道,堀内編著,第9章,コロナ社,1989.
・K. Kobayashi: "Wiener-Hopf and modified residue calculus techniques", Analysis Methods for Electromagnetic Wave Problems, Chap. 8, E. Yamashita, Ed., Artech House, Boston, 1990.
・K. Kobayashi: "Some diffraction problems involving modified Wiener-Hopf geometries", Analytical and Numerical Methods in Electromagnetic Wave Theory, Chap. 4, M. Hashimoto, M. Idemen, and O. A. Tretyakov, Eds., Science House, Tokyo, 1993.
その他特記事項
参考URL
kazuya@tamacc.chuo-u.ac.jp
http://www.elect.chuo-u.ac.jp/kazuya/