シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 国文学基礎演習(1)A | 2026 | 前期 | 月3 | 文学部 | 清水 由美子 | シミズ ユミコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL1-A011
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
学生の発表による演習形式。3人程度のグループで担当する予定。
中世の散文文学の代表的な作品である『方丈記』を、くずし字読解の学習に適した底本(前田本・尊経閣叢刊)で読み翻字した上で、現存最古の写本とされる大福光寺本などの異本との本文異同の有無、語釈、現代語訳といった作業を通じて丁寧に読み解く。さらに、その記事の内容の時代的背景の調査、絵画化作品の考察、先行研究などの調査、担当箇所の考察などの調査・研究を行い、教員の指示に従ってレジュメを作成し、発表する。
他の学生は配布された用紙にコメントを記入しながら聞き、グループに分かれての検討を行う。その後、そこで出た質問や意見に基づいて全体で討議を行う。
また、それと併行して、随時、くずし字解読の問題を配布し、その練習や解説を組み込む。くずし字解読については、数回の小テストを予定している。
科目目的
くずし字を読解する力を養うとともに、古典文学作品を現代語訳する力、言葉の意味やある出来事の背景となる史実や歴史的状況を調べる力、そこから作者である鴨長明の思想や仏教観を読み解く力、先行研究を調査し、理解する力、さらにそれらを総合して考察し、自分たちなりの見解を提示する力、わかりやすいレジュメにまとめた上で発表する力、などを身につけることが目的である。また、他の学生の発表について、的確な質問や意見を発言できるようになることもめざす。
自ら調べて考察・研究する方法を身につけ、研究の面白さを感じられるようになること、同じグループの仲間と担当箇所について討議し、考察を深めてゆく仮定も味わえるようになることが最大の目的であるが、その過程でジェネリックスキルも養うことをめざす。
到達目標
・『方丈記』についての基本的な知識を得ること。
・散文の古典文学の研究の方法を体得すること。
・広く研究史に目を配り、様々な学説の展開やその背景への考察ができるようになること。
・わかりやすく説得力のあるレジュメが作成出来るようになること。
・他の学生の発表を聞き、その意図を的確に判断でき、それについてコメントが出来るようになること。
・くずし字について、なるべくテキスト(『字典 かな』)を見ないでも、読解できるようになること。
授業計画と内容
第1回 授業ガイダンス・グループ分け、発表順の決定
第2回 発表サンプルと調査の方法、先行研究などについての説明
第3回 『方丈記』についての解説
第4回 くずし字について・各グループにわかれての発表凖備
第5回 学生の発表①と質疑応答 「安元の大火」「治承の辻風」
第6回 学生の発表②と質疑応答 「福原への遷都」
第7回 学生の発表③と質疑応答 「元暦の地震」「世の中に生活する悩み」
第8回 学生の発表④と質疑応答 「養和の飢饉」
第9回 学生の発表⑤と質疑応答 「出家・遁世と方丈の庵」「日野山の草庵生活の種々相」
第10回 学生の発表⑥と質疑応答 「草庵生活の反省」
第11回 学生の発表⑦と質疑応答 「草庵生活における閑居の気味」「草庵生活の否定」
第12回 ①~③グループによるフォロー発表①
第13回 ④~⑥グループによるフォロー発表②
第14回 ⑦グループによるフォロー発表 くずし字到達度確認・まとめ
*グループの数、人数、担当箇所については、受講生の人数によって変更することもある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で配布するくずし字解読の練習プリント、および発表で扱われる『方丈記』の影印のくずし字は、事前に解読しておいてください。また、発表担当者は、よい発表ができるように事前準備をしっかりし、わかりやすく効果的に内容を伝えられる資料作成をこころがけてください。発表に対して質問・感想・意見を活発に交換することによってこそ、作品に対する理解は深まります。発表者以外の受講生は発表を楽しみつつ、意欲的に演習に参加してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 平常点 | 100 | (平常点100%) このうち、学期内の発表(フォローを含む)と授業への参加態度(他の学生の発表についてのコメントの内容・話し合いへの参加)などで50%、くずし字練習問題などの課題提出と期末に行うくずし字解読の習熟度確認の試験をあわせて50%、で評価する。なお、出席率が70%に満たない者はE判定とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:1、笠間影印叢刊刊行会 『字典かな ―出典明記― 改訂版 』(笠間書院、2022年)978- 4305000002
『方丈記』本文はPDFをmanaba経由で配布する。
参考文献: 『くずし字解読辞典 普及版』(児玉幸多編、東京堂出版)
『楷行草 筆順・字体字典』(江守賢治編・三省堂)
その他特記事項
【授業外の学習活動】
授業で配布するくずし字解読の練習プリント、および発表で扱われる『方丈記』の影印のくずし字は、事前に解読しておいてください。また、発表担当者は、よい発表ができるように事前準備をしっかりし、わかりやすく効果的に内容を伝えられる資料作成をこころがけてください。発表に対して質問・感想・意見を活発に交換することによってこそ、作品に対する永会は深まります。発表者以外の受講生は発表を楽しみつつ、意欲的に演習に参加してください。
【その他】
演習という授業は、受講者各自が主体的に取り組むことで成り立ちます。課題や担当箇所については、個人でもグループでも誠実に取り組みましょう。
くずし字の解読に時間がかかることが予想されますので、早めに準備に取りかかってください。また、グループでの発表では、平等な負担、密な連絡、担当内容を持ちよっての検討や考察についての議論が必要になります。一人一人が責任を持って取り組んでください。
教員への質問・相談などは、manabaの個人指導等を通じておこなってください。