シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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応用化学特別講義第4 | 2024 | 夏季集中 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 千田 憲孝 | チダ ノリタカ | 1年次配当 | 1 |
科目ナンバー
SG-AC5-6C35
履修条件・関連科目等
学部時に有機化学系基礎科目の単位を取得していることを前提とする。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
有機化学の理解を深めるためには「化学合成」の知識と技術が不可欠であり、複雑な構造を有する天然有機化合物の合成研究は現代有機合成化学の最先端の領域である。本講義では天然物合成の方法論開発と合成例を解説し、有機合成化学・天然物合成研究の基礎・応用知識を学ぶ。
科目目的
天然物合成におけるさまざまな方法論と、実際の合成法を体系的に理解することを目的とする。
到達目標
履修する学生は天然物合成の重要性と面白さを理解し、比較的簡単な分子であれば自分自身で合成計画を立案できるようになることが本講義の到達目標である。
授業計画と内容
第1回 天然有機化合物の合成研究:その意義と方法論
第2回 キラルプール法による天然物合成(1):糖質をキラルビルディングブロックとした天然物合成
第3回 キラルプール法による天然物合成(2):シクリトール類のキラルビルディングブロックとしての利用と天然物合成への展開
第4回 キラルプール法による天然物合成(3):α−置換α−アミノ酸類の合成
第5回 キラルプール法の新展開:不斉転写型連続的シグマトロピー転位反応の開発
第6回 連続的シグマトロピー転位を活用した生物活性天然物の合成
第7回 複雑な環構造を有する天然物の合成例:タキソールの全合成
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 天然物合成の方法論と、実際に使われた反応の理解の程度により評価します。なお、具体的なレポート課題は講義中にお知らせします。 |
平常点 | 30 | 講義中に行う天然物合成に関連する小クイズにより評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
講義の内容を記したレジュメを配布し、これをテキストとします。
参考書:大学院講義有機化学(第2版)II巻
野依良治、中筋一弘、玉尾皓平、奈良坂紘一、柴崎正勝、橋本俊一、鈴木啓介、山本陽介、村田道雄 編集(東京化学同人)
2015年10月28日発行
ISBN: 978-4-8079-08219