シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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応用化学論文研修第二 | 2024 | 後期 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 森 寛敏 | モリ ヒロトシ | 1年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SG-AC5-6A02
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
優れた機能をもつ新物質の創成は、安心で豊かな社会を支える基盤です。原子レベルで物質の構造を観察し、制御できる今、分子のミクロ構造とマクロ物性を関連づける機構の解明は、これまで以上に重要です。分子がクラスターを形成し、クラスターのネットワークが更に上位の構造・物性を形成するという 「物質の階層構造」を物理化学・数理的に解明することで、機能発現を予測しスマートなマテリアルデザインが可能になります。
当研究室では、上記背景下、
1. 一つの分子が示すミクロな物性を精密予測する「第一原理量子化学計算」
2. 分子集合体のマクロ物性を追跡する
「分子動力学/モンテカルロ計算」
3. ミクロ物性とマクロ物性をリンクする
「統計熱力学シミュレーション」
を駆使することで、機能性材料の理論的設計に取り組んでいます。また、これら物理化学シミュレーションを、昨今発展目覚ましい 「人工知能」 の技術と組み合わせ、長年経験を積んだ熟練者だけが到達できた 「材料設計のための勘」 を計算機によりモデリングし、新材料を迅速に予測設計するための新技術(データベース・ソフトウェア)の開発にも挑戦しています。
いま、多くの化学系企業では高度なマテリアルズ・インフォマティクスの知識をもつ人材が求められています。最先端技術の学びを通じて、社会で役立つ実践応用化学の知識を身につけることを目指します。
科目目的
最新の論文から得られる専門的知識と、研究遂行の過程で得られる実践的な知識とを融合させ、自立した研究者と高度の専門職業人の養成を目的とする。
到達目標
特定の研究分野について、研究の発展の経緯と最新情報を習得すること、研究計画の作成において、適切な研究方法を提案できるようになることを目標とする。
授業計画と内容
受講生は、論文研修の一環として授業期間内に原則毎週実施される研究室セミナー等に主体的に参加する必要がある。そこで実施する授業内容は概ね以下の通りである。
第1回 イントロダクション、論文研修第二について
第2回 プレゼンテーション技法
第3回 教員による論文紹介①
第4回 教員による論文紹介②
第5回 学生による論文紹介①
第6回 学生による論文紹介②
第7回 研究指導①
第8回 研究指導②
第9回 研究進捗発表①
第10回 研究進捗発表②
第11回 研究進捗に対する質疑応答①
第12回 研究進捗に対する質疑応答②
第13回 研究発表に対する質疑応答、まとめ
第14回 論文研修第一、第二の総括と論文研修第三に向けた課題設定
日程は研究室学生と調整して決め、各回1.5コマの研究指導をする(進捗により内容を変更する可能性もある)。ただし、これらの授業に参加するだけでなく、当初の研究方針に従って、研究テーマに関わる文献を調査して自ら課題を設定し、その解決方法を考えて具体的な実験計画を立て、実験を遂行してその結果を取りまとめプレゼンテーションするという一連の作業を、能動的に行うことが求められる。日頃から論文講読、研究のまとめを進めるとともに、研究データの解釈や研究の進め方について教員や共同研究者、同僚との議論を積極的に行う。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
自身の研究内容をまとめるのに必要な文献を調査し、要点をまとめる。学会発表に備えてデータをまとめる。発表で得られた批判、助言を咀嚼して発表内容をさらに改善する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 普段の研究活動・ゼミ発表内容をもって評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
M1終了時の修士中間報告書の提出は必須である。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
webex
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業の中で適宜指示します。