シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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応用化学論文研修第四 | 2024 | 後期 | 他 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 石井 洋一 | イシイ ヨウイチ | 2年次配当 | 3 |
科目ナンバー
SG-AC5-6A04
履修条件・関連科目等
応用化学論文研修第三に続いて履修する。並行して、有機金属化学・有機化学・錯体化学・量子化学などの大学院科目をバランスよく履修すること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
当研究室では、従来にないタイプの構造を持った有機金属錯体を設計合成するとともに、その構造に特徴的な反応性を開発することによって、有機金属化学のフロンティアを開拓することを目指している。特に、(1) 不活性な結合の活性化を経る新規変換反応の開発や、(2) 複数の金属原子の相乗効果によってユニークな反応性が期待される多核錯体・クラスターの合成、特徴ある形状・機能を持った配位子の利用などに興味を持っている。具体的な研究テーマは
(1) アルキンを中心とした有機化合物の新しいC-HおよびC-C結合活性化反応の開発と反応機構の解明、
(2) キラルリン原子をもつ不斉二座配位子の開発とその錯体の合成および利用、
(3) カリックスアレーンおよび類縁化合物、ヘテロ原子置換カーボンナノシートモデル分子など、特徴ある三次元形状の配位子を含む遷移金属錯体の合成・構造・反応性の研究、
(4) 機能性配位子を持つ典型元素化合物の開発、
などである。有機金属錯体の合成とX線結晶構造解析から有機合成化学に関連した反応性の開発、反応機構解明まで、有機化学的手法と無機化学的手法を幅広く取り入れた検討を行っている。
科目目的
最新の論文から得られる専門的知識と、研究遂行の過程で得られる実践的な知識とを融合させ、自立した研究者と高度の専門職業人の養成を目的とする。
到達目標
有機金属化学分野について、研究の発展の経緯と最新情報を習得すること、研究計画の作成において、適切な研究方法を提案できるようになることを目標とする。
言い換えると、有機金属化学分野の研究において、以下の点をが行えることが目標となる。
・自身の研究計画を立案し、それに従って具体的な実験方法を提案し、実験により得られるデータを解析して、成果を取りまとめられること。
・これまでの論文研修によって明らかになった問題点について具体的な解決策を提案したり、それまでの成果に基づいて新たな価値の創出が行なえるようなアイデアを出したりできること。
・文献調査によって得られる最新の知見を正しく理解し、自身の研究内容に関連付けて分析できること。
授業計画と内容
受講生は、論文研修の一環として授業期間内に原則毎週実施される研究室セミナー等に主体的に参加する必要がある。そこで実施する授業内容は概ね以下の通りである。
第1回 イントロダクション、論文研修第四について
第2回 プレゼンテーション技法
第3回 教員による論文紹介
第4回 学生による論文紹介
第5回 研究指導① 有機金属錯体の合成と反応性に関する研究テーマ
第6回 研究指導② 有機金属錯体および典型元素化合物の物性に関する研究テーマ
第7回 ゼミによる発表・討論① 有機金属錯体の合成と反応性に関する研究テーマ
第8回 ゼミによる発表・討論② 有機金属錯体および典型元素化合物の物性に関する研究テーマ
第9回 修士論文発表① 有機金属錯体の合成法に関する研究テーマ
第10回 修士論文発表② 有機金属錯体の反応性開発に関する研究テーマ
第11回 修士論文発表③ 有機金属錯体および典型元素化合物の物性に関する研究テーマ
第12回 修士論文発表に対する質疑応答① 有機金属錯体の合成と反応性に関する研究テーマ
第13回 修士論文発表に対する質疑応答② 有機金属錯体および典型元素化合物の物性に関する研究テーマ
第14回 修士論文発表に対するまとめ
日程は研究室学生と調整して決め、各回1.5コマの研究指導をする(進捗により内容を変更する可能性もある)。ただし、これらの授業に参加するだけでなく、当初の研究方針に従って、研究テーマに関わる文献を調査して自ら課題を設定し、その解決方法を考えて具体的な実験計画を立て、実験を遂行してその結果を取りまとめプレゼンテーションするという一連の作業を、能動的に行うことが求められる。日頃から論文講読、研究のまとめを進めるとともに、研究データの解釈や研究の進め方について教員や共同研究者、同僚との議論を積極的に行う。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
自身の研究内容をまとめるのに必要な文献を調査し、要点をまとめる。実験データをまとめて学会発表に備える。研究報告で得られた助言、議論、批判を反映して研究内容をさらに改善する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 論文紹介の技量、研究進捗とその紹介の技量を以って評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
研究上必要な指導は、常時インターネットによる情報交換を行いながら実施する。論文検索、化合物データの取得等も常時インターネットにより行う。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業の中で適宜指示します。
その他特記事項
参考URL
ホームページ https://ishii-lab.r.chuo-u.ac.jp/
e-メール yo-ishii@kc.chuo-u.ac.jp