シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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公共政策 | 2025 | 前期複数 | 火2,金4 | 経済学部 | 眞中 今日子 | マナカ キョウコ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-PB3-01XX
履修条件・関連科目等
1年次の科目である基礎ミクロ経済学や基礎マクロ経済学、また2年次の次境経済学、公共経済学などについてしっかりと復習をしておいてください。経済学で、経済社会の課題や問題に対峙する方法を学びますので、社会問題やその他時事問題などについて、幅広く関心を寄せてください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
現代社会は、教育・医療・福祉や農業といった産業問題から、金融・財政問題や環境問題等に至るまで幅広い問題を抱えています。これらの問題を解決するための方針や具体的手段が公共政策です。
本講義では、公共政策を経済学の視点から観察・学修します。公共政策の知識を学ぶとともに、関連する制度や背景を踏まえて、その課題を解決するための今後の政策の在り方について考えます。
科目目的
本講義では、現代社会が抱える多様な諸問題を把握することを通じて、公共政策の背景となる制度や、公共政策の役割について理解することを目的とします。
到達目標
上記の科目目的を踏まえた本講義の到達目標は以下の通りです。
(1)現代社会が抱える多様な諸問題について経済学の視点から理解できる
(2)それらの諸問題について、なぜ公的部門が関与する必要があるのかを理解できる
(3)それらの諸問題を解決するための政策の役割を理解できる
授業計画と内容
1.イントロダクション:公共政策とは何か、その歴史について
2.経済学の概念①:市場の効率性
3.経済学の概念②:市場の失敗と政府の失敗
4.経済学の概念③:効率性と公平性、政策介入
5.公共事業と政策①:電力事業の構造と規制
6.公共事業と政策②:水道事業の現状・料金政策
7.公共事業と政策③:電気通信事業とオークション1
8.公共事業と政策④:電気通信事業とオークション2
9.公共事業と政策⑤:交通事業とコンセッション1
10.公共事業と政策⑥:交通事業とコンセッション2
11.事例を見てみよう①:コンセッションの活用
12.公共事業の運営手法:PPPとPFI
13.事例を見てみよう②:PPPの活用
14.これまでの復習と理解度の確認
15.社会問題と政策①:地球温暖化問題と政策
16.社会問題と政策②:原発問題とエネルギー政策
17.社会問題と政策③:ゲストスピーカーによる講演(エネルギー政策の今(予定))
18.社会問題と政策④:ゲストスピーカーによる講演(脱炭素化とインフラ産業(予定))
19.社会問題と政策⑤:農業が抱える問題
20.社会問題と政策⑥:少子高齢化問題と政策―医療―
21.社会問題と政策⑦:少子高齢化問題と政策―公的年金―
22.社会問題と政策⑧:少子高齢化問題と政策―子育て―
23.社会問題と政策⑨:少子高齢化問題と政策―介護―
24.社会問題と政策⑩:日本の労働市場が抱える問題
25.政策の評価:政策評価の必要性とその手法
26.EBPMとは①:EBPMの概念と日本の現状
27.EBPMとは②:諸外国におけるEBPM
28.総括・まとめ
※履修者の学修状況によっては授業計画に変更が生じる可能性があります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 期末試験を実施し、授業の理解度を評価します。 |
その他 | 30 | manaba上で、出される課題レポートの提出または小テストの結果を考慮して評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業時間内にmanabaを経由した小テストまたはレポート課題を実施することがあります。
そのため、授業にはPC・タブレットを持参することを推奨します。
※スマートフォンでも十分対応可能です。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定しません。講義資料はPDF形式で、事前にmanabaにアップロードします。講義開始までに資料をダウンロードし、必要があれば印刷をしてください。
参考文献につきましては、以下を挙げます。
山本哲三編著『公共政策のフロンティア』成文堂、2017年、ISBN: 978-4-7923-4262-3
秋吉貴雄・伊藤修一郎・北山俊哉『公共政策学の基礎』有斐閣ブックス、2018年、ISBN: 978-4-641-18428-2
伊藤隆敏『公共政策入門:ミクロ経済学的アプローチ』日本評論社、2023年、ISBN: 978-4-535-55875-5
そのほか、講義中に関連する参考文献を紹介する場合があります。