シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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英語学術ライティング | 2024 | 前期 | 金3 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 山西 博之 | ヤマニシ ヒロユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-EN5-RC03
履修条件・関連科目等
本授業の履修者のうち、在学中に国際会議等での発表を予定する者は、併せてリア・デイビット教授担当の英語学術プレゼンテーション(旧アカデミック・プレゼンテーション)を履修することを強く推奨する。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
大学院設置の英語学術ライティング(旧アカデミック・ライティング)では、ある程度の長さの学術的な文章を論理的に組み立てて書く力を身につける。より具体的には、① これまで学部の英語表現演習等で培った英語でのライティングの力を振り返りつつ、それをさらに発展させ、② 自分の研究分野に関連する形でComparison and Contrast、Cause and Effect、Problem and Solutionといった構造をもった複数パラグラフからなる文章作成演習を行う。また、文章作成後にレビューを行い、③ 学術的な英文作成を補助する様々なツールを活用しながら、自律した書き手となるための演習を行う。最後に、④ 自分自身の研究テーマに関する概要(要旨・アブストラクト)作成等を行うことで、学術論文作成のみならずアカデミック・プレゼンテーションや国際会議での発表に繋がる力を身につける。
なお、本授業は、様々な形のライティング指導とその演習およびレビュー(見直し、書き直し)を行うことで、受講者が「自律的な書き手 (autonomous/independent/self-regulated writer)」になることを補助するものであるため、担当教員による個別の添削指導を伴うものではない。
科目目的
学会や研究職等の職場で要求される学術的英語を書く技能や知識を深める。
到達目標
与えられたトピックについて、論理構成、文法的正確さや適切さ等に十分に注意を払いながら、一定語数以上の英文を作成できるとともに、作成した英文を客観的に見直し、必要に応じて適切に推敲できるようになる。併せて、自身の研究テーマに関する概要(要旨・アブストラクト)の作成方法等を理解する。
授業計画と内容
第1回 [Introduction] 成績・評価、授業運営等の説明、実力診断 【対面】
(TOEFL Writing Taskを用いた実力診断)
第2回 パラグラフやエッセイの構成の確認 【オンライン】
(『パラグラフライティングの技法とエッセイの基本構成』使用)
第3回 分かりやすく正確なアカデミック・ライティングとは 【オンライン】
(APA Publication ManualのWriting Style & Grammarセクション使用)
第4回 Writing Session 1: Comparison and Contrast 【オンライン】
(前半:指導・情報収集、後半:文章作成演習)
第5回 Reviewing/Rewriting Session 1: Comparison and Contrast 【対面】
(クラス全体でのレビュー、ツール紹介、書き直し)
第6回 Writing Session 2: Cause and Effect 【オンライン】
(前半:指導・情報収集、後半:文章作成演習)
第7回 Reviewing/Rewriting Session 2: Cause and Effect 【対面】
(クラス全体でのレビュー、ツール紹介、書き直し)
第8回 Writing Session 3: Problem and Solution 【オンライン】
(前半:指導・情報収集、後半:文章作成演習)
第9回 Reviewing/Rewriting Session 3: Problem and Solution 【対面】
(クラス全体でのレビュー、ツール紹介、書き直し)
第10回 Writing a Short Abstract in English 1 【オンライン】
(前半:Short Abstract作成の方法の指導、後半:情報収集・準備)
第11回 Writing a Short Abstract in English 2 【オンライン】
(前半:Short Abstract作成の方法の指導、後半:作成練習)
第12回 Writing a Long Abstract in English 1 【対面】
(前半:Short Abstractのレビュー、後半:Long Abstractのための情報収集・準備)
第13回 Writing a Long Abstract in English 2 【対面】
(前半:Long Abstract作成の方法の指導、後半:作成練習)
第14回 まとめ、振り返り、実力診断 【対面】
(TOEFL Writing Taskを用いた実力診断2)
※本授業は対面授業とオンライン授業(オンデマンド型)を組み合わせて実施する予定である(授業回の半数以上を対面で実施することからブレンド型面接授業)。主にレビュー回を対面で実施するが、その際には各自で作業用のノートPCを持参すること。
※受講生の関心や準備状況等によって、各回の授業内容に変更が生じる可能性がある。また、主にレビュー回においては、ディスカッションやグループワーク等の活動を行う。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学習については、manabaの機能を用いた課題を課す。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 内訳は以下に記載。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題の提出状況・内容 (50%)、レビューへの参加・授業への貢献度 (50%)
※ただし、出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者はE判定とする。
※授業中に作成した英文に関しては、レビュー回において様々な方法でフィードバックを行う。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaを活用する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
・教材は授業担当者が用意する。
・参考書として、適宜、以下のような書籍を紹介する。
1. American Psychological Association (APA) (Ed.) (2019). Publication Manual of the American Psychological Association (7th ed.).
2. エディテージ (2016).『英文校正会社が教える英語論文のミス100』 ジャパンタイムズ出版.
3. 石井クンツ昌子 (2010). 『社会科学系のための英語研究論文の書き方:執筆から発表・投稿までの基礎知識』ミネルヴァ書房.
4. 山西博之・大年順子 (編著) (2019).『中・上級英語ライティング指導ガイド』大修館書店.
5. ウォールワーク, エイドリアン (2019). 『ネイティブが教える 日本人研究者のための論文の書き方・アクセプト術』講談社.
その他特記事項
・本授業は前期・後期ともに開講され、授業内容は同一である。
・本授業の定員は最大25名程度とし、超過した際は、専攻や学年、受講動機等を考慮した選抜を行う場合がある。
・本授業の履修者のうち、在学中に国際会議等での発表を予定する者は、併せてリア・デイビット教授担当の英語学術プレゼンテーション(旧アカデミック・プレゼンテーション)を履修することを強く推奨する。