シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ヒューマニティーズ・ランゲージサイエンス特別演習Ⅰ | 2024 | 後期 | 他 | 理工学研究科博士課程後期課程 | 金澤 忠信 | カナザワ タダノブ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-HO6-LN01
履修条件・関連科目等
履修条件:人文社会科学系の分野に興味・関心を持っていること。
関連科目:ヒューマニティーズ・ランゲージサイエンス概論、ランゲージサイエンス特論C
※前期「ヒューマニティーズ・ランゲージサイエンス特別演習Ⅰ」の続きです。より実践的な内容になります。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
身の回りにある図像(icon)や映像(image)を解釈するために、精神分析、記号論、図像解釈学(iconology)、構造主義の方法論の基礎を学びます。研究対象として、絵画、写真、映画、商品などをとりあげます。学生が主体的に題材を選び、解釈を試み、発表し、議論します。
科目目的
現代は、特にインターネット上に、様々な図像(icon)や映像(image)があふれています。この科目では、それらを制作したり配布・配信したりする技術的側面だけでなく、特定の社会におけるそれらの特定の意味・価値について、人文社会科学系の方法論を用いながら考察します。さらに、社会のあり方そのものを問うことも視野に入れ、考察を深めます。
到達目標
ふだん何気なく眺めたり見過ごしてしまっている図像(icon)や映像(image)をはっきり意識して、学術的な方法論にもとづいて考察することができる。自分が生活している社会だけでなく、他者の社会で、どのような図像や映像があり、それらがどのような意味・価値を持っているのか見きわめることができる。将来的には、この科目によって知り得た理論・方法論と身につけたスキルを駆使して、新たな社会のあり方を模索し、新たな価値を創出する人材になる。
授業計画と内容
第01回 イントロダクション
第02回 徴候的読解①(研究対象の選択)
第03回 徴候的読解②(方法論の確認)
第04回 徴候的読解③(発表・議論)
第05回 図像解釈学①(研究対象の選択)
第06回 図像解釈学②(方法論の確認)
第07回 図像解釈学③(発表・議論)
第08回 映画の構造分析①(研究対象の選択)
第09回 映画の構造分析②(方法論の確認)
第10回 映画の構造分析③(発表・議論)
第11回 図像解釈の実践①(研究対象の選択)※ジャンルも学生が決める。
第12回 図像解釈の実践②(方法論の確認)
第13回 図像解釈の実践③(発表・議論)
第14回 まとめ(図像の過去・現在・未来)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 期末レポート。100点満点で、60点以上が合格の目安。 |
平常点 | 60 | 毎回授業時に出される課題にそってミニレポートを執筆しmanabaに提出。授業についての感想や質問を書いてもよい。 |
成績評価の方法・基準(備考)
①期末レポートについては、授業でとりあげたテーマから一つを選ぶか、所定の課題・書式にそって3,000字程度のレポートを執筆します。課題は授業のなかで、各学生の興味・関心に合わせるかたちで指定します。
②原則的に、授業数の3分の2以上の出席が必要です。ミニレポートは、その質・量を評価の対象とします。授業の内容を踏まえたうえで、指定された課題にきちんと答えているかどうか、分かりやすい文章であるかどうかが問われます。レポートを書くのが苦手な人あるいは上位の成績を目指す人は、毎回のミニレポートをしっかり書くようにしてください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaの活用
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
■テキスト:
★池上英洋『西洋美術史入門』(筑摩書房、2012年)
■参考文献:
★フェルディナン・ド・ソシュール『新訳ソシュール一般言語学講義』町田健訳(研究社、2016年)
★若桑みどり『絵画を読む──イコノロジー入門』(日本放送出版協会、1993年)
★エルヴィン・パノフスキー『イコノロジー研究(上・下)』浅野徹・阿天坊耀・塚田孝雄・永澤俊・福部信敏訳(ちくま学芸文庫、2002年)
★ジョン・バージャー『イメージ──視覚とメディア』伊藤俊治訳(ちくま学芸文庫、2013年)
★ヴァルター・ベンヤミン『写真小史』久保哲司編訳(ちくま学芸文庫、1998年)
★ロラン・バルト『映像の修辞学』蓮實重彦・杉本紀子訳(ちくま学芸文庫、2005年)
★ロラン・バルト『ロラン・バルト映画論集』諸田和治訳(ちくま学芸文庫、1998年)
★内田樹『映画の構造分析』(文春文庫、2011年)
※その他の参考文献は適宜指示します。