シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習1 | 2024 | 通年 | 火5 | 経済学部 | 宮本 悟 | ミヤモト サトル | 2年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-OM2-01XS
履修条件・関連科目等
<選考方法>
筆記試験
<履修条件>
下記4つの約束事を守ることを、履修の条件とします。
①「皆勤」原則。
②4年次には、演習論文(卒論)を提出すること。
③中大生としての品位を保つこと。
④ゼミ活動を最優先とすること。在学中だけでなく、卒業後も積極的に関わること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
【テーマ】生活・労働問題と社会保障
社会保障研究の基礎固めを行う。具体的には、①社会保障理論に関する基本書の輪読、②ゼミ論文の執筆、③日本の社会保障問題に関するディベート、など行います。
科目目的
1.社会保障の基礎理論を身につけ、現行政策・制度に対する批判的分析能力を高めることを目的とします。
2.論文執筆・報告・ディスカッションなどの経験を積み重ねることで、論理的な表現能力の向上を目指します。
到達目標
輪読を通じて、精緻な文献理解・報告技術の習得・積極的な討論参加などができるようになることを、目標とします。
授業計画と内容
【演習1】(2年次)
①社会保障理論に関する基本書の輪読、②ゼミ論文の執筆、③日本の社会保障問題に関するディベート、などを行います。
<前期>
1.ガイダンス
2.PowerPoint講習会
3.輪読①(社会保障概観)
4.輪読②(社会保障の政策的・制度的特質)
5.輪読③(資本主義社会における生活原則)
6.輪読④(賃金保障の意義)
7.輪読⑤(社会保障形成までの3つの過程)
8.輪読⑥(社会保険の本質と制約)
9.輪読⑦(国家独占資本主義における生活リスク)
10.輪読⑧(社会保険から社会保障へ)
11.輪読⑨(生存権保障の具体的内容)
12.輪読⑩(社会保障の制度化原則)
13.輪読⑪(自助と社会的扶養)
14.輪読⑫(社会保障財政の在り方)
<8~9 月頃>
◯夏合宿(2~4 年生合同) 学内外のプレゼン大会参加に向けた研究合宿
<後期>
15.輪読⑬(社会保障の財源論)
16.ゼミ論文①(貧困問題の現状)
17.ディベート①(日本の貧困問題)
18.ゼミ論文②(子育て支援の現状)
19.ディベート②(日本の子育て支援策)
20.ゼミ論文③(高齢者福祉の現状)
21.ディベート③(日本の高齢者福祉)
22.ゼミ論文④(医療保険の現状)
23.ディベート④(日本の医療保険)
24.ゼミ論文⑤(障碍者福祉の現状)
25.ディベート⑤(日本の障碍者福祉)
26.ゼミ論文⑥(雇用保険の現状)
27.ディベート⑥(日本の雇用保険)
28.総括
<2~3 月頃>
◯春合宿(2~3 年生合同) プレゼン技術習得のための研究合宿
※ゼミ論文の執筆については、授業時間外に個別指導も行います。
【演習2】(3年次)
①社会保障制度に関する基本書の輪読、②経済学部プレゼン大会・学外プレゼン大会の参加準備、③共同論文の執筆、などを行います。
<前期>
1.ガイダンス
2.輪読①(貧困と生活不安)
3.輪読②(社会保障とは何か)
4.輪読③(老齢年金の歴史)
5.輪読④(老齢年金の現状と課題)
6.輪読⑤(医療保障の歴史)
7.輪読⑥(医療保障の現状と課題)
8.輪読⑦(介護保障の歴史)
9.輪読⑧(介護保障の現状と課題)
10.輪読⑨(労働者災害補償保険)
11.輪読⑩(雇用保険)
12.輪読⑪(子育て支援)
13.輪読⑫(障害者福祉)
14.輪読⑬(生活保護)
<8~9 月頃>
◯夏合宿(2~4 年生合同) 学内外のプレゼン大会参加に向けた研究合宿
<後期>
15.輪読⑭(生存権保障を実現するための社会保障改革)
16.共同論文の報告と検討①(生活保護チーム)
17.プレゼン①(生活保護チーム)
18.共同論文の報告と検討②(子育て支援チーム)
19.プレゼン②(子育て支援チーム)
20.共同論文の報告と検討③(高齢者福祉チーム)
21.プレゼン③(高齢者福祉チーム)
22.共同論文の報告と検討④(医療保障チーム)
23.プレゼン④(医療保障チーム)
24.共同論文の報告と検討⑤(障害者福祉チーム)
25.プレゼン⑤(障害者福祉チーム)
26.共同論文の報告と検討⑥(雇用保険チーム)
27.プレゼン⑥(雇用保険チーム)
28.総括
<2~3 月頃>
◯春合宿(2~3 年生合同) プレゼン技術習得のための研究合宿
※共同論文の執筆については、授業時間外に個別指導も行います。
【演習3】(4年次)
卒業論文の執筆。
<前期>
◯月に1回程度、希望者向けの論文指導
<8~9 月頃>
◯夏合宿(2~4 年生合同) 学内外のプレゼン大会参加に向けた研究合宿
<後期>
1.演習論文の執筆要領
2.論文の中間報告①(生活保護チーム)
3.論文の中間報告②(子育て支援チーム)
4.論文の中間報告③(高齢者福祉チーム)
5.論文の中間報告④(医療保障チーム)
6.論文の中間報告⑤(障害者福祉チーム)
7.論文の中間報告⑥(雇用保険チーム)
8.仮提出論文の報告・検討①(生活保護チーム)
9.仮提出論文の報告・検討②(子育て支援チーム)
10.仮提出論文の報告・検討③(高齢者福祉チーム)
11.仮提出論文の報告・検討④(医療保障チーム)
12.仮提出論文の報告・検討⑤(障害者福祉チーム)
13.仮提出論文の報告・検討⑥(雇用保険チーム)
14.総括
※演習論文の執筆については、授業時間外に個別指導も行います。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
<学内外の研究大会>
経済学部プレゼン大会、学外の各種プレゼン大会に参加して、日頃の研究成果を発表します。
<サブゼミ>
学内外の研究大会に参加するためには、文献研究、実地調査、資料作成など、様々な準備が必要です。その準備作業については、各人が協力してサブゼミの場で進めていくことになります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 物事を筋道立てて論理的なレポート(ゼミ論文・共同論文・演習論文)が書けるようになったか。 |
平常点 | 50 | 討論に積極的に参加し、自らの意見を述べることができるようになったか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
工藤恒夫『資本制社会保障の一般理論』新日本出版社、2003年(ISBN : 978-4406029667)
伊藤周平『社会保障入門』筑摩書房、2018年(ISBN : 978-4480071613)
伊藤周平『岐路に立つ日本の社会保障』日本評論社、2022年(ISBN : 978-4535526952)
芝田英昭『社会保障のあゆみと協同』自治体研究者、2022年(ISBN : 978-4880377421)
【参考文献】
宮本悟『フランス家族手当の史的研究』御茶の水書房、2017年(ISBN : 978-4275020789)
その他特記事項