シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
物理学特殊論文研修Ⅵ | 2024 | 後期 | 他 | 理工学研究科博士課程後期課程 | 米満 賢治 | ヨネミツ ケンジ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-MP6-2A07
履修条件・関連科目等
博士課程後期課程3年次
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
低次元伝導性をもち、多電子とフォノンが相関した物質の電子状態とその変化を、模型計算により研究する。主な対象は有機導体、集積型金属錯体、遷移金属酸化物などの物質である。それぞれに特徴的な相互作用を充分に考慮し、また必要最低限な自由度の選択を意識して、とるべき模型やパラメタに注意を払いつつ進める。平衡状態の電子や構造の物性計算を発展させて、光誘起相転移や非線形伝導などの非平衡状態の再現や予言を試みる。対象とする現象や時空間のスケールに応じて、平均場理論、強結合摂動論、厳密対角化、密度行列繰り込み群などの数値計算法や、解析的な繰り込み群、平衡および非平衡のグリーン関数法のどれかを勉強し、計算プログラムを開発しながら、理論研究を進める。
科目目的
・最新の論文から得られる専門的知識と、研究遂行の過程で得られる実践的な知識とを融合させ、自立した研究者と高度の専門職業人の養成を目的とする。
到達目標
・学位論文としてほぼ最終の形にまとめることを目標に、学位の申請に向けた専攻内審査のための発表資料の作成や口頭発表の準備を行うことができる力を備えることを目標とする。
授業計画と内容
以下の三つの内容について、授業を行う。
1. 教員による論文紹介:論文を、読み方のポイントなどについて解説を加えつつ、最新の知識を紹介する。
2. 学生による論文紹介:注目に値する論文をサーベーし、それを読み、その内容を理解するとともに、それを紹介する。
3. 研究進捗紹介:自分の研究成果をまとめ、その得られた結果の解釈と、以降の研究の進め方を発表する。
キーワード:
第1回 強相関有機導体における強光場効果
第2回 強駆動された超伝導体の電荷振動
第3回 整合電荷密度波の光誘起ダイナミクス
第4回 ペタヘルツ非線形電流
第5回 エキシトニック秩序の光誘起ダイナミクス
第6回 光誘起同期現象における相互作用と乱雑さの競合
第7回 スピン軌道補助モット絶縁体のフロケ工学
第8回 電荷振動の同期機構
第9回 光駆動の分極に依存する磁気的性質
第10回 ペタヘルツ電荷ダイナミクス
第11回 スピン軌道補助モット絶縁体と光誘起磁化
第12回 多軌道ハバード模型と光誘起擬スピン分極
第13回 光誘起異常ホール効果
第14回 光誘起スピンホール効果
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
論文をよむときも計算をするときも、常に問題意識をもち、新しい発展の可能性について考える。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 論文紹介の技量、研究進捗とその紹介の技量を以って評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
メールやオフィスアワーを利用して指導している。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業の中で適宜指示します。