シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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政治学1 | 2024 | 春学期 | 水3 | 法学部 | 中北 浩爾 | ナカキタ コウジ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-PS1-001L
履修条件・関連科目等
履修条件はありません。政治学2とあわせて履修してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
政治学の入門講義です。現代日本政治を主な事例としながら、民主主義に基づく政治について1回1トピックの方法で考察します。具体的に取り上げるテーマは、直接・間接民主主義、政党の機能と組織、有権者の投票行動、民主主義の多様性、選挙制度と政党システム、権力集中と分立、官僚制と政官関係、地方政府と中央地方関係、利益団体、マス・メディア、日本の政党デモクラシー、ジェンダーと政治、グローバリゼーションと政治です。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の基本科目として位置づけられ、かつ1年生に配当されていることから、この科目での学習を通じて、学生が政治学の基礎知識を習得するとともに、これから政治学を学んでいくのに必要な問題意識を身に着けることを目的とします。
到達目標
テレビや新聞、ネットにおいて、政治は印象論的に語られがちです。実際、政治は日々変化を続けていますし、多様な側面をあわせ持ちます。とらえにくい政治の動態を表層的にではなく、政治学を学ぶことを通じて構造的に把握する能力を養います。理論、歴史や思想など複数の物差しを手に入れ、背景や原因を含めて自分なりの解釈を他者に説明できるようになることが到達目標です。
授業計画と内容
1.イントロダクション:私たちにとって政治とは何か
パート①:市民参加としての民主政治
2.直接・間接民主主義:市民は政治の主役たりうるか
3.政党の機能と組織:なぜ政党は身近でないのか
4.有権者の投票行動:無党派層は政治をどう変えたか
パート②:多数派支配としての民主政治
5.民主主義の多様性:多数決こそが民主主義的か
6.選挙制度と政党システム:二党制は優れているか
パート③:統治としての民主政治
7.権力集中と分立:日本の首相の権力は強いか
8.官僚制と政官関係:官僚支配は続いているか
9.地方政府と中央地方関係:地方分権はなぜ進められているのか
パート④:民主政治と社会アクターの役割
10.利益団体:打破すべき既得権集団か
11.マス・メディア:民主政治の擁護者か阻害者か
パート⑤:民主政治の展望と新たな課題
12.日本の政党デモクラシー:どう変容しているか
13.ジェンダーと政治:どういった問題が存在しているか
14.グローバリゼーションと政治:民主政治は国民国家を超えられるか
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 学期末に試験を行います。政治学の基礎知識を理解した上で、具体的な事例について説明できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 40 | 毎回、講義の最後に問いを提示し、それへの解答をレスポンに書き込んでいただきます。また、授業中にそれを発表してもらいます。それらを評価の対象とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
講義はパワーポイントを使用しながら進め、授業の終了後にmanabaにアップする予定です。授業にはタブレット端末やノートパソコンを持参することをお勧めします。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
特定のテキストは用いません。
参考になる教科書として、下記の2冊をお勧めします。
川出良枝・谷口将紀編『政治学(第2版)』東京大学出版会、2022年。
上神貴佳・三浦まり編『日本政治の第一歩(第2版)』有斐閣、2023年
その他特記事項
■授業の工夫■
受講生の皆さんの理解度の向上を目的として、各回の授業について「問い」を設定し、それをめぐって若干のディスカッションを行った上で、講義を行います。