シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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親族・相続 | 2024 | 秋学期 | 木3 | 法学部 | 阿部 純一 | アベ ジュンイチ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-CI2-011L
履修条件・関連科目等
履修条件は特に定めない。2年次までの民法科目を履修済み、ないしは並行して履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、民法の親族法(第四編)・相続法(第五編)に関する基本的な法制度、関連する判例・学説について解説する。親族法・相続法は、社会関係の中でも最も身近な「家族」にかかわる法領域であり、各人の経験及び価値観を反映した議論に傾きやすい危険をはらむ一方、「家族」をめぐる社会的・経済的諸条件や社会意識の変化に伴い、近時、注目すべき判例及び立法が展開されている法分野である。講義では、できるだけ客観的に制度を説明するとともに、最新の判例・立法の動向にも目を向ける。民法の他領域(総則、物権、債権)と交錯する問題については、総合的な理解を得ることを目標とする。
事前にmanabaを通じて配布したレジュメ及び資料にしたがって授業を進める。受講者がレジュメ・教科書の該当箇所、重要判例について事前に予習していることを前提とする。
科目目的
親族法・相続法に関する基礎知識を体系的に習得するとともに、本分野の具体的法律問題を解決する能力の獲得を目的とする。
到達目標
本授業の到達目標は、①親族法・相続法における各制度の内容及び制度趣旨について説明できること、関連する重要判例及び学説の状況について正確に説明できること、②習得した基礎知識を前提として、具体的な事案について、法の解釈・適用を通じた解決を提示できることである。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス、親族法総論、婚姻の成立
第2回 婚姻の効果
第3回 離婚の成立
第4回 離婚の効果、内縁(事実婚)
第5回 嫡出親子関係
第6回 非嫡出親子関係、養親子関係
第7回 親権、後見、扶養
第8回 相続法総論、相続人
第9回 相続分
第10回 相続財産、遺産共有
第11回 遺産分割、相続回復請求権
第12回 相続資格の剥奪、相続の承認と放棄
第13回 遺言
第14回 遺留分、配偶者居住権
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
事前学習として、次回授業で扱うレジュメ・基本書の該当箇所に目を通すとともに、扱われる判例の概要(事実関係・判旨)を把握してから授業にのぞむこと。特に条文と判例については、事前に予習をしていることを前提に講義を進める。復習時に、授業で十分に理解できなかった部分を中心に、基本書等で内容を確認すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 親族法・相続法の基礎知識を理解した上で、択一問題や事例問題について適切な法解釈を示して解答できること。 |
その他 | 20 | 授業後に出題する課題ドリルの提出状況を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
・学年末試験:解説をmanabaに掲載する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
特定のテキストは指定しない。初回ガイダンスにおいて、自主学習のための推薦書を紹介する。 『民法判例百選Ⅲ(親族・相続)第3版』(有斐閣)は、授業中に言及するため、手元に準備すること。
その他特記事項
授業は基本的に講義形式で実施するが、受講者の応用力を高めるために、適宜、質疑応答を行う。