シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習B2 | 2024 | 秋学期 | 木4 | 法学部 | 礒崎 初仁 | イソザキ ハツヒト | 4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL4-018S
履修条件・関連科目等
履修時に法学部3年生に在籍する者
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【テーマの設定】
具体的なテーマは、文献研究を踏まえて、ゼミ生自身が決定することとする。ただ
し、教員がテーマの候補をいくつか提示する。
<過去の研究テーマ>
・地域包括ケアシステムの構築-南砺市・富山市・富山大学を例として(2015 年度)
・学校教育改革の現状と課題-京都市・神戸市等を例として(2016 年度)
・里地里山の保全・各アクターにおける施策・財政・協働の視点から-東京都・八王
子市・枚方市・小豆島町を例として(2017 年度)
・少子化対策と女性活躍社会の実現-福井県・福井市等を例として(2018 年度)
・コンパクト・シティのまちづくり-松山市・福山市等を例として(仮題、2019 年度)
【運営の方針】
①地方自治等に関する理論を踏まえつつ、行政実務や地域社会の現実を正確に把握す
ることをめざす。そのため、夏と秋に実態調査を実施する。
②ゼミ生自身が主体的にゼミを運営することをめざす。そのため、年間の具体的テー
マや調査先は、ゼミ生自身が決定する。
③ゼミ生同士のつながりを重視するとともに、OBOG会などを通じてゼミの卒業生
との交流を図る。
【年間のスケジュール】
①春学期(プレゼミ、春期合宿を含む):文献研究
基本的文献を読んで地方自治や行政の仕組みを学んだ後に、具体的テーマを設定し
て、関連文献等によって準備学習を行う。
②夏季休暇および秋学期:実態調査
特定の自治体や地域を選定して、実態調査(ヒアリング調査)を行う。夏にはゼミ
合宿を兼ねて調査旅行(9月上旬、3泊4日程度)を行い、秋には首都圏の自治体等
の調査(10 月頃、日帰り)を行う。
③秋学期:調査報告書(ゼミ論文)の執筆・刊行
以上の成果を踏まえて「共同論文」として調査報告書を作成・刊行する。
④春期合宿(2月上旬):2年生(新ゼミ生)、4年生に対する研究報告
科目目的
自治体は、福祉、環境、教育などさまざまな政策を実施している。これを支えるの
が首長や議会であり、職員を中心とする行政組織である。この自治体の政策と組織に
ついて、「現場」に学びながら考えていく。
これにより、地域社会の法や政治行政について、専門的な視点や知識を獲得すると
ともに、問題を多面的に分析し、解決策を考える力を養うことを目標とする。また、
ゼミやグループでのディスカッションや実態調査を通じて、多様なコミュニケーショ
ン能力を養うことも目標とする。
到達目標
1 地方自治の制度と政策に関する確かな知識を獲得すること
2 上記の知識をもとに、自治体行政や地域社会の実態を調査し、問題設定できる力を養うこと
3 自治体行政や地域社会の課題に対して、現状を分析し、対策を考える力を養うこと
4 上記2、3について必要な情報を引用しつつ、論文としてまとめる力を養うこと
授業計画と内容
【秋学期】
1.実態調査結果(夏季休暇中)のまとめと報告
2.論文レジュメの作成とグループ検討
3.実態調査先(秋学期・追加)の検討
4.実態調査計画(秋学期・追加)の作成と相互検討
5.実態調査計画の検討と確定→実態調査の実施(1~2か所)
6.実態調査結果(秋学期・追加)のまとめと報告
7.論文レジュメ案の作成と相互検討
8.論文レジュメの作成と報告
9.論文・第1次稿の提出と相互検討
10.論文・第2次稿の提出と相互検討
11.論文・第3次稿の提出と相互検討
12.論文・完成稿の提出と相互検討
13.論文・形式面の相互点検と論文集の編集
14.論文内容報告会
[2月上旬・春合宿]論文内容報告会(2年次、3年次ゼミ生に対する報告と質疑)
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
個人論文を執筆するため、授業時間外の活動が多くなるので、承知してほしい。
(授業時間では、ゼミ生の論文構想等の相互検討が中心となる。)
1 ゼミ論文(個人論文)のテーマ・事例を設定し、先行研究、関連情報を収集し、把握すること
2 ゼミ論文のテーマ・事例について、ヒアリング調査等を実施し、実態を把握すること
3 所定の要領・形式に従って、ゼミ論文を執筆し、提出すること
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 個人論文を執筆してもらうので、その内容・質の高さを評価する。 |
平常点 | 60 | ゼミには毎回出席すること、自らの報告の際に十分な準備を行うことなど、平常点を重視する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
ゼミ論文(個人論文)の執筆、そのための実態調査等の過程を通じて、主体的な学修姿勢と総合的な問題解決能力を養成する。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
都道府県の職員(事務職)として17年間の実務経験(1985~2001年度)がある。担当分野は、農地転用規制、道路等施設管理、土地政策、介護保険、市町村行政指導など。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
毎回のゼミ論文の指導等に反映させる。
テキスト・参考文献等
礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『新版 ホーンブック地方自治』北樹出版、2020年
ほかにテーマに即して選定する。
その他特記事項
【注意事項】
演習にはできるだけ出席すること。やむをえず欠席する場合または20分以上欠席する場合は、理由を付して事前に連絡すること。なお、欠席は半期3回程度にとどめること(4回以上の場合は成績評価に反映)。