シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本史演習・文献(9)(19)/日本史演習(9)(19) | 2026 | 通年 | 火1 | 文学部 | 遠藤 基郎 | エンドウ モトオ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-JH3-F859,LE-JH4-F871
履修条件・関連科目等
高校程度の漢文の文法などや、源平合戦・鎌倉幕府初期についての基礎的知識のあることが望ましい。
並行して古文書学の履修を推奨する。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中世史研究の基礎史料である『吾妻鏡』を通して、中世史料を読む能力を育む。
受講者はそれぞれに割り当てられた記事ごとに、内容を具体的、可視的に理解し、さらに注目点を引き出し整理して発表する。他の受講者が理解しやすいように伝え方の工夫をする経験を積む。
科目目的
中世日本は武士の時代であったとも言われる。中世日本を学ぶ上で、鎌倉幕府の正史である『吾妻鏡』を避けて通ることはできない。『吾妻鏡』を通して、時代の転換点の歴史を学ぶとともに、中世史料を読むための基礎的な知識や技術を身につける。
到達目標
(1)『吾妻鏡』がどのような史料であるか、説明できる。
(2)『吾妻鏡』の文章=変体漢文の読み下しができる。
(3)『吾妻鏡』の文章のおよその意味が理解でき、現代風に意訳できる。
(4)『吾妻鏡』のある記事と関わる記事を抜き出し、事実関係を復元できる。
(5)復元した事実関係について、原因と結果や、その歴史的な意味などの点から、平易に説明できる。
授業計画と内容
【前期:春夏】
1 ガイダンス
2 寿永3年正月3日 頼朝が伊勢豊受大神宮へ荘園を寄進
3 寿永3年正月17日地の文 上総広常関係者の赦免
4 寿永3年正月17日引用文 広常の願文
5 寿永正月20日 範頼・義経軍が木曽義仲を討つ
6 寿永3年2月11日 一谷合戦後の平氏の首の大路渡
7 寿永3年2月25日地の文・第1条 頼朝が朝廷に各種要求を伝える①
8 寿永3年2月25日第2条 頼朝が朝廷に各種要求を伝える②
9 寿永3年2月25日第3条 頼朝が朝廷に各種要求を伝える③
10 寿永3年2月25日第4条 頼朝が朝廷に各種要求を伝える④
11 寿永3年3月1日地の文・引用文1前半 頼朝の鎮西住民宛下文①
12 寿永3年3月1日引用文1後半 頼朝の鎮西住民宛下文②
13 寿永3年3月1日引用文2地の文・引用文 北条時政の土佐大名宛下文
14 まとめ
【後期:秋冬】
1 ガイダンス
2 寿永3年3月9日 武士の狼藉について宣旨
3 寿永3年3月17日 板垣兼信の訴えへの頼朝の回答
4 寿永3年3月28日 頼朝が平重衡に会う
5 寿永3年4月6日地の文 頼朝が平頼盛へ所領を返す①
6 寿永3年4月6日引用文 頼朝が平頼盛へ所領を返す②
7 寿永3年4月10日 頼朝への源義仲追討の賞
8 寿永3年4月14・15 日 源光行と三善康信の参上
9 寿永3年4月20日 平重衡のもとでの遊宴①
10 寿永3年4月20日 平重衡のもとでの遊宴②
11 寿永3年4月21日前半 頼朝が志水義高を殺害①
12 寿永3年4月21日後半 頼朝が志水義高を殺害②
13 寿永3年4月23日地の文 下河辺政義の訴え
14 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
発表担当以外の受講者は以下のように授業以前に心がけること。
1.課題原文テキストを読み下す。自分なりの現代訳を考える。
2.『現代訳吾妻鏡』と自分なりの現代訳を比較して、疑問点を用意する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 70 | 授業中での発表40%、期末レポート30% |
| 平常点 | 30 | 毎回の質問ペーパーの提出など |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
『吾妻鏡 : 吉川本 第1-3. 吉川本 上巻』国書刊行会編
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1920980
同中巻 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1920991
『国史大系 吾妻鏡』第1冊(吉川弘文館)
【参考書】
『現代語訳吾妻鏡』第2冊・第3冊・第4冊(吉川弘文館、2007年-)*第2冊は各自購入が望ましい。
『吾妻鏡』第1冊(岩波文庫、1997年)
『新訂吾妻鏡』1~3(高橋秀樹編、和泉書院、2015~)
『全譯吾妻鏡』別巻(新人物往来社 1979年)*読み下しを学ぶ上で大変便利。
『吾妻鏡事典』(東京堂出版 2007年)
『吾妻鏡必携』(吉川弘文館 2008年)
『現代語訳吾妻鏡別巻鎌倉時代を探る』五味文彦他編(吉川弘文館 2016年)
上杉和彦著『源平の争乱 (戦争の日本史6)』(吉川弘文館、2007年)
その他、授業・manabaで随時指示をする。