シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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歴史D | 2024 | 秋学期 | 水3 | 法学部 | 山口 亮介 | ヤマグチ リョウスケ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-HT3-006L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義は近代以降の日本法の形成に大きな足跡を残した人物(法典の翻訳者、法学者、判事など)に焦点を当て、分野ごとにその知識・学問の基盤やこれらに関連する学術的諸問題の動向について概論的に学習していきます。また、近代日本法を考える上で、様々な法律用語の形成のあり方についても個別に紹介を行っていきます。
科目目的
講義にあたっては、それぞれの時代における社会情勢との関係にも注目し、国内外のさまざまな歴史的前提の中に日本の法や制度が位置づけられうることについての理解を深めることを目的とします。
到達目標
・法学で用いられる基礎的な知識や概念を読解することができる
・近代日本における法や法学の形成が国内外の情勢と密接不可分に形成されたものであるということを理解することができる
授業計画と内容
第1回:ガイダンス
第2回:「近代法」への邂逅と蘭学・洋学知識人たち
第3回:西洋法の翻訳者
第4回:御雇外国人
第5回:民法の三博士(1):背景となる西洋学術の動向を中心に
第6回:民法の三博士(2):法典の編纂とその周辺の諸論点を中心に
第7回:民法の三博士(3):その他論争をめぐる諸論点
第8回:新派刑法学とその周辺
第9回:公法学者と国家観
第10回:行政法学のあけぼの
第11回:家族法の形成と法学者
第12回:戦前戦時の大審院判事
第13回:社会・経済法制と法学者
第14回:全体のまとめ・到達度確認
※進度および緊急事態宣言発出の際の授業形式の変更等の事情により、各回の内容については変更や追加を行うことがあります。
※【授業形式】で言及しているとおり、本科目は感染症の流行等の事情により、遠隔形式の授業を実施する可能性があります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
【事前学習】それぞれの授業テーマごとに、現代法のあり方を踏まえつつ各自で大体のイメージを持った上で授業に臨んでいただきたい(所要時間1時間目安)
【事後学習】講義を踏まえ、事前学習で得た法のイメージがどのように変化したかを整したうえで比較検討を行っていただきたい(所要時間1時間目安)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 次の諸点を総合的に判断して評価します。 ・課題文の内容を十分に踏まえ、問に対して適切な内容を記述することができる。 ・引用等の基本的なルールを踏まえた表記をすることができる。 ・講義内容と各自がリサーチした参考文献を踏まえ、解答者の見解を筋道を立てて示すことができる。 |
期末試験(到達度確認) | 70 | 次の諸点を総合的に判断して評価します。 ・課題文の内容を十分に踏まえ、問に対して適切な内容を記述することができる。 ・引用等の基本的なルールを踏まえた表記をすることができる。 ・講義内容と各自がリサーチした参考文献を踏まえ、解答者の見解を筋道を立てて示すことができる。 |
成績評価の方法・基準(備考)
中間試験および期末試験の実施形式については、今後の緊急事態宣言発出に伴う遠隔授業の必要性等の状況を確認した上で判断を行います。遅くとも実施の2週間前までには決定を行い、受講者にアナウンスを行う予定です。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
基本的に配布レジュメにそって講義を行います。
【参考文献】
・小野博司・出口雄一・松本尚子(編)『戦時体制と法学者』国際書院、2016年
・内田貴『法学の誕生:近代日本にとって「法」とは何であったか』筑摩書房、2018年
・山口亮介「(連載)法とことばの近代史(No.1~12)」ビジネス法務 第20巻9~11号・21巻1~4、6~9号、2020~2021年
※参考文献については、この他に適宜紹介します。
その他特記事項
・本科目についての詳細(各種の告知事項)については、基本的にmanabaの「コースニュース」および「掲示板」を通じて行う予定です。manabaのリマインダメールが届くように設定を行うほか、週に1度は本科目の項目をご確認下さい。
・授業内容その他の問い合わせについては、共有可能なものであればmanabaの「掲示板」に問い合わせ専用スレッドを作成する予定ですのでそちらをご利用下さい。
・受講生全体の共有になじまない個別の問い合わせについては、オフィスアワーの項目にある担当者のメールアドレスにお問い合わせください。