シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 科学哲学研究 | 2026 | 通年 | 木1 | 文学部 | 青木 滋之 | アオキ シゲユキ | 2~4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-PE2-J213
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
科学哲学philosophy of scienceは、19世紀前半に成立した、哲学の中では比較的新しい分野である。だが、「科学哲学」という名称は用いなかったものの、古代のアリストテレスの時代より実質的に同様の営みは存在していた。この講義では、科学哲学を<通時的>な縦の糸と、<共時的>な横の糸という二つの方向から詳しく見ていくことを通じて、科学哲学についての立体的な理解を得ることを主旨としている。
科目目的
・科学哲学を古代から現代まで通時的に辿ることで、科学哲学が同時代の科学および哲学の営みと相互作用、共進化してきたことを理解する。
・現代の科学哲学の諸問題を詳しく見ていくことで、共時的(現代的)な視点から、科学にまつわる哲学的な諸問題の存在を知る。
・以上を通じて、科学哲学が実のところ哲学の主要な底流であり、今後の哲学の発展にも重要であるとの展望を獲得する。
到達目標
・科学哲学の歴史的な発展、および現代での諸問題についての基礎的な知識をもち、それを明確に説明することができるようになる。
・科学哲学が哲学において有する位置づけについて、受講生なりの視座や展望をもち、それを明晰なしかたで論じることができるようになる。
授業計画と内容
【前期】科学哲学の通史
第1回 授業イントロダクション
第2回 アリストテレスによる諸学問の設立
第3回 近代哲学の確立 デカルト1
第4回 近代哲学の確立 デカルト2
第5回 実験哲学の興隆 ベーコン
第6回 実験哲学の興隆 ロック、ニュートン
第7回 近代科学の基礎づけ カント
第8回 科学哲学前夜 ハーシェル
第9回 科学哲学の誕生 ヒューウェル
第10回 科学哲学講座の開設 マッハ
第11回 形而上学の克服 論理実証主義
第12回 科学哲学の歴史的転回 クーン
第13回 クーン以降の科学論
第14回 前期まとめ
【後期】科学哲学の諸問題
第1回 科学の方法
第2回 因果関係
第3回 科学的説明
第4回 反証主義
第5回 パラダイム論
第6回 リサーチプログラム論
第7回 科学的実在論論争
第8回 実験の科学哲学
第9回 モデルの科学哲学
第10回 科学と価値判断
第11回 生物学の哲学
第12回 物理学の哲学1
第13回 物理学の哲学2
第14回 後期まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 期末試験(到達度確認) | 50 | 前期および後期に、定期試験を行います。 |
| 平常点 | 50 | 授業前にミニクイズ、授業後に出席確認クイズを出題します。 ※前期および後期の、いずれかの4回以上の無断欠席で、「F」とします。自分で、出席回数をしっかり管理することが必要です。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業では教科書は指定せずプリントを配布し、一次文献および二次文献は「コースコンテンツ」で配布していきます。この授業に密接に関係する教科書、研究書を以下に挙げておきますが、他の文献についても授業内で適宜紹介していきます。
John Losee, A Historical Introduction to the Philosophy of Science (4th edition), Oxford University Press, 2001
ジョン・P.ロゼー『科学哲学の歴史』, 常石敬一訳, 紀伊国屋書店, 1974[原著1972]
伊勢田哲治『科学哲学の源流をたどる』, ミネルヴァ書房, 2018
内井惣七『科学哲学入門』, 世界思想社, 1995
金森修・中島秀人編著『科学論の現在』, 勁草書房, 2002
戸田山和久『科学哲学の冒険』, NHKブックス, 2005
Jarrett Leplin (ed.), Scientific Realism, University of California Press, 1984
須藤靖・伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか』(増補版), 河出書房新社, 2021
松王政浩『科学哲学からのメッセージ』, 森北出版, 2020
マイケル・ワインバーグ『科学とモデル—シミュレーションの哲学 入門』, 松王政浩訳, 名古屋大学出版会, 2017[原著2013]
エリオット・ソーバー『進化論の射程 生物学の哲学入門』(新装版), 松本俊吉ほか訳, 春秋社, 2024[原著2000]
ティム・モードリン『物理学の哲学入門 I』, ジミー・エイムズ監訳, 勁草書房, 2025[原著2012]