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シラバスデータベース|2026年度版

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ホーム > 講義詳細:哲学演習(7)(15)

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
哲学演習(7)(15) 2026 通年 水4 文学部 高野 浩之 タカノ ヒロユキ 3年次配当 4

科目ナンバー

LE-PE3-J807,LE-PE4-J815

履修条件・関連科目等

本授業では、哲学書をフランス語原典で読解していきますので、フランス語の基本的な文法や語彙を勉強しておくことが望ましいです。とはいえ、テキストとするPhénoménologie de la perceptionの序文は、複数の翻訳があり、それを参考にしながら読んでいくことができますし、ゆっくりと読み進めていきますので、フランス語の力にそこまで自信のない方でも、心配しすぎる必要はありません。

本授業では、メルロ=ポンティの現象学にかかわるテキストを読みますが、そもそもこのテキスト(『知覚の現象学』の序文)は、「現象学とは何か」を理解するために最良の解説のひとつとされます。教員からも丁寧に解説しつつ読み進めるつもりですので、現象学について未習だという方でも、心配しなくて大丈夫です。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

モーリス・メルロ=ポンティ『知覚の現象学』(Maurice Merleau-Ponty, Phénoménologie de la perception, 1945)の「序文」をフランス語原典で精読します。

メルロ=ポンティは20世紀中期に、サルトル、ボーヴォワール、カミュらとともにフランスの「実存主義」に密接にかかわった人物のひとりでした。彼の哲学の本領は、後期フッサールの現象学を参照しつつ、「身体性」に着目した独自の現象学的分析により、「精神」対「物質」という旧来の二元論的対立を超克しようとした点にあります。この哲学を実践した彼の主著が『知覚の現象学』です。同著は現代の哲学に大きなインパクトを残しました。彼は20世紀を代表する現象学者、哲学者のひとりであると評価が定まっています。

本演習では、この書の有名な「序文」を精読することとします。この序文は、現象学というものの簡潔にして要を得た説明として高く評価されており、2020年以降に出版されている最新の解説書でも触れられることがあるほど、現象学を理解するのに適した内容となっています。

じっさいの授業では、訳読担当者が一文ずつゆっくりと訳読し、予習時に抱いたさまざまな疑問(哲学的内容、フランス語文法や語彙など)を述べたり、ご自身の解釈を披露したりしていただきます。疑問・質問はどんなものでもけっこうです! 質問のレベルが低いかもしれないことや見当違いであるかもしれないことなど、気にする必要はまったくありません。気になったことなら、何でも、どんなことでも、どうぞ遠慮しないで質問してください。授業を妨害したり、出席者を困らせたりする悪意があることが明らかな場合を除いて、どのような質問でも歓迎します。

科目目的

哲学的な思考のためには、歴史上の古典的著作に通じていることが不可欠の条件です。本演習は、そのための基礎的な能力を養うことを目的とします。ひいては、本演習は、卒業論文執筆に必要となる力の涵養にもつながるでしょう。とくに現象学的方法で卒論執筆を考えている学生にとっては、参考になるはずです。

到達目標

①フランス語テクストの精確な読解と日本語への訳出のための能力を身に着けることをめざします。
②メルロ=ポンティ『知覚の現象学』序文の全体的な理解を得ることにより、フッサールの創始した「現象学」そのものにかんする理解を深めることを目標とします。
③努力目標としては、現象学を「理解」するのみでなく、その方法に「習熟」していく足がかりになれば素晴らしいでしょう。

授業計画と内容

初回は、イントロダクションとして、テクスト読解に必要な前提となる内容について講義をおこないます。

その後、輪読形式の授業となります。訳読担当者は決めずに、一文ずつ指名して訳読していただきます。毎回、前回の内容の復習をしつつ、ゆっくりとフランス語のテクスト読解をしていきます。フランス語の文法などもていねいに確認していくので、おそらく毎回1ページ弱ぐらいのペースで読み進めていくことになると思います。

【前期】
第1回 ガイダンス
第2回 p. 7
第3回 pp. 7-8
第4回 p. 8
第5回 p. 9
第6回 pp. 9-10
第7回 p. 10
第8回 p. 10
第9回 p. 11
第10回 pp. 11-12
第11回 p. 12
第12回 pp. 12-13
第13回 p. 13
第14回 前期範囲の総括

【後期】
第1回 前期範囲の復習
第2回 p. 14
第3回 pp. 14-15
第4回 pp. 15-16
第5回 p. 16
第6回 p. 17
第7回 pp. 17-18
第8回 pp. 18-19
第9回 p. 19
第10回 pp. 19-20
第11回 p. 20
第12回 p. 21
第13回 pp. 21-22
第14回 全体総括

※ 予定は訳読の進度によって変わる可能性があります。また、表記頁数はガリマール出版のCollection TEL版のものです。

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

事前にフランス語テキストや邦訳を十分に読み込み、指名された場合は日本語に訳出できる状態で授業に出席するようにしてください。
予習範囲は1頁弱程度の狭いものですから、予習の時間をしっかりと確保して、文法事項にとくに注意して、丁寧に予習するように気をつけてください。
翻訳アプリやAIはとくに近年大変な進歩を遂げていますが、だからといって訳読の「答え」を出してくれるのではありません。予習は、辞書や文法書を助けに、また既刊の翻訳を参考にしながら、「自力で」行ってください。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
レポート 70 出席者には訳読を担当してもらいます。この訳読の発表をレポートとみなします。
①単語の意味や文法事項をとれているか、②文章の哲学的な内容を整合的に理解しているか、という点をチェックします。
平常点 30 授業の終わりに、毎回コメントを書いてもらいます。
基本的に、自らの意見とその理由が説得力のある形で書かれているかどうかをチェックします。もちろん、授業内容の疑問点などを自由に書いてもらっても構いません。

成績評価の方法・基準(備考)

出席数が全体の3分の2を下回る場合は、レポートや平常点にかかわらず、単位取得を認めません。

本授業では、毎回の授業への参加姿勢を評価します。テストだけ受験して、それなりの点数を取るというのでは、哲学的な考察に習熟することには繋がらないからです。継続的に授業に出席し、毎回の予習を大切にしてください。予習で疑問に思ったこと、分からなかったポイントなどを授業時にたくさん質問してください。そうして学生と教員で協働で授業をつくっていくことこそが、大学での授業というものでしょう。ですから、毎回の授業への参加の積極的姿勢を評価基準として重視します。

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

授業内で質問できなかった場合は、終了後に質問すること。

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

授業におけるICTの活用方法

その他

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

必要に応じてmanaba等を活用する。

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

・原典テキストと各翻訳は授業内でコピーを配布します。
・その他の参考文献については、授業内で適宜紹介します。

【原典テキスト】
Maurice Merleau-Ponty, Phénoménologie de la perception, Paris: Gllimard, 1945.

【邦訳】
『知覚の現象学1』竹内芳郎・小木貞孝訳、東京:みすず書房、1967年。
『知覚の現象学』中島盛夫訳、東京:法政大学出版局、1974年。

【解説書】
・木田元『メルロ=ポンティの思想』東京:講談社、講談社学術文庫、2025年(原本:岩波書店、1984年)。
・鷲田清一『メルロ=ポンティ 可逆性』東京:講談社、講談社学術文庫、2020年(原本:講談社、現代思想の冒険者たち18、1997年)。
・松葉祥一、本郷均、廣瀬浩司編『メルロ=ポンティ読本』東京:法政大学出版局、2018年。
・『メルロ=ポンティ――哲学のはじまり/はじまりの哲学』東京:河出書房新社、KAWADE道の手帖、2010年。
・グザヴィエ・ティリエット『メルロ=ポンティ――あるいは人間の尺度』木田元、篠憲二訳、東京:大修館書店、1973年。
・伊藤直『戦後フランス思想』東京:中央公論新社、中公新書、2024年。
・ベルンハルト・ヴァルデンフェルス『フランスの現象学』佐藤真理人監訳、東京:法政大学出版局、叢書ウニベルシタス911、2024年。
・ハーバード・スピーゲルバーグ『現象学運動(下)』立松弘孝監訳、東京:世界書院、2000年。

その他特記事項

授業内容に関わる質問や議論は歓迎します。
履修者全員が授業前に内容の予習をしておいてください。

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