シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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応用化学特殊論文研修Ⅵ | 2024 | 後期 | 他 | 理工学研究科博士課程後期課程 | 石井 洋一 | イシイ ヨウイチ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-AC6-6A07
履修条件・関連科目等
博士課程後期課程3年時。応用化学特殊論文研修Ⅴに続いて履修すること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
有機金属化合物は、数多い金属元素と配位子の組合せの妙により極めて多彩な構造と反応性を示し、またそれらを利用すれば不活性な基質の化学変換を温和な条件下に行ったり、反応経路を大きく変えたりすることも可能となる。本研究では新規な構造を持つ有機金属錯体の合成と反応性の研究を通じて、有機化学に対して従来にない方法を提供することを目指している。そのような反応場としての利用を念頭に、新規な構造を持った金属錯体の設計、合成と、触媒反応を含めた反応性の開発を行う。また、カリックスアレーンやシクロホスフェートなど、ユニークな形状と機能とを持つ分子を配位子とする有機金属錯体は、新しい特性を持った触媒などとして期待できる。そのような金属錯体の合成と利用にも挑戦する。
科目目的
最新の論文から得られる専門的知識と、研究遂行の過程で得られる実践的な知識とを融合させ、自立した研究者と高度の専門職業人の養成を目的とする。
到達目標
有機金属化学分野について、研究の発展の経緯と最新情報を習得すること、研究計画の作成において、適切な研究方法を提案できるようになることを目標とする。
言い換えると、有機金属化学分野の研究において、以下の点をが行えることが目標となる。
・自身の研究計画を立案し、それに従って具体的で効果的な実験方法を提案し、実験により得られるデータを解析して、成果を高度なレベルで取りまとめられること。
・これまでの論文研修によって明らかになった問題点について具体的な解決策を提案したり、それまでの成果に基づいて新たな価値の創出が行なえるような独創的なアイデアを出したりできること。
・文献調査によって得られる最新の知見を正しく理解し、自身の研究内容に関連付けて多角的に分析できること。
授業計画と内容
受講生は、特殊論文研修の一環として授業期間内に原則毎週実施される研究室セミナー等に主体的に参加する必要がある。そこで実施する授業内容は以下の通りである。
第1回 イントロダクション、特殊論文研修Ⅵについて
第2回 研究成果の原著論文の作成① 有機金属錯体の合成に関するテーマ
第3回 研究成果の原著論文の作成② 有機金属錯体の反応性開発に関するテーマ
第4回 研究成果の原著論文の作成③ 有機金属錯体および典型元素化合物の物性に関する研究テーマ
第5回 原著論文の発表・討論① 有機金属錯体の合成と反応性開発に関するテーマ
第6回 原著論文の発表・討論② 有機金属錯体および典型元素化合物の物性に関する研究テーマ
第7回 原著論文の講評① 有機金属錯体の合成と反応性開発に関するテーマ
第8回 原著論文の講評② 有機金属錯体および典型元素化合物の物性に関する研究テーマ
第9回 博士学位論文の作成① 有機金属錯体の合成に関するテーマ
第10回 博士学位論文の作成② 有機金属錯体の反応性開発に関するテーマ
第11回 博士学位論文の作成③ 有機金属錯体および典型元素化合物の物性に関する研究テーマ
第12回 博士学位論文の添削指導① 有機金属錯体の合成と反応性開発に関するテーマ
第13回 博士学位論文の添削指導② 有機金属錯体および典型元素化合物の物性に関する研究テーマ
第14回 博士学位論文の完成
ただし、日程は研究室学生と調整して決め、各回1コマの研究指導をする(進捗により内容を変更する可能性もある)。ただし、これらの授業に参加するだけでなく、当初の研究方針に従って、研究テーマに関わる文献を調査して自ら課題を設定し、その解決方法を考えて具体的な実験計画を立て、実験を遂行してその結果を取りまとめプレゼンテーションするという一連の作業を、能動的に行うことが求められる。日頃から論文講読、研究のまとめを進めるとともに、研究データの解釈や研究の進め方について教員や共同研究者、同僚との議論を積極的に行い、最終的に得られた成果を論文としてまとめる。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
自身の研究内容をまとめるのに必要な文献を調査し、要点をまとめる。実験データをまとめて学会発表に備える。研究報告で得られた助言、議論、批判を反映して研究内容をさらに改善する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 論文紹介の技量、研究進捗とその紹介の技量を以って評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
研究上必要な指導は、常時インターネットによる情報交換を行いながら実施する。論文検索、化合物データの取得等も常時インターネットにより行う。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業の中で適宜指示します。
その他特記事項
参考URL
ホームページ https://ishii-lab.r.chuo-u.ac.jp/
e-メール yo-ishii@kc.chuo-u.ac.jp