シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 応用社会調査法(質的)/社会調査法(3)(質的調査) | 2026 | 後期 | 水2 | 文学部 | 天田 城介 | アマダ ジョウスケ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-SC2-K320
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
社会調査とは社会の仕組みや人々の生活の実際を把握するためにとられてきた多様なアプローチの集成です。この授業ではそのなかでもとくに統計的、数量的方法によらない「質的調査」、とりわけ、人間や社会、日常の世界に接近する方法の理解を試みます。質的調査は、社会学や社会福祉学、文化人類学、歴史学、民俗学のみならず医学や看護学といった臨床分野においても重要な調査方法となっています。この授業では、質的データの収集や分析方法について学習することを目的として、参与観察法やインタビュー、フィールドワーク、ドキュメント分析や内容分析、会話分析、グラウンデッド・セオリー等を多角的に学びます。
担当者は、医療や福祉や労働の現場において、半構造的面接法を中心とするインタビュー調査やフィールドワークを実施し、老いや障害や病いや貧困などを抱える当事者たちの現実とはどのようなものであるのかを考えてきました。授業の中ではこうした質的調査においてどのような方法を用いてきたのか、その方法を用いることでどのような現実が見えてきたのか、そのような質的調査の醍醐味や困難をお伝えしたいと思います。
科目目的
講義目的は、さまざまな質的データの収集や分析方法について解説することです。参与観察法、フィールドワーク、インタビュー等の質的調査の方法、およびライフヒストリー分析、会話分析、ドキュメント分析、内容分析、グラウンデッドセオリー、ビジュアルデータ分析等の質的データの分析法などを多角的に学びます。具体的には、(1)質的研究とは何かを問い直した上で、その基本概念の検討を通して考察します。(2)質的研究の「方法」と「方法論」の両側面からその特徴について理解します。(3)質的研究の方法について、リサーチ・クエスションの設定、研究デザイン、データ収集、データ分析、理論化とモデル化、質的研究論文の執筆形式などから理解を深めます。こうした作業を通じて、さまざまな質的データの収集や分析方法を深く理解します。
到達目標
1.質的研究とはなにかを理解すること
2.質的調査の方法論を論じることができること
3.質的調査の方法について、リサーチ・クエスチョンの設定、研究デザイン、データ収集、
データ分析、理論化とモデル化、質的研究論文の執筆様式などから説明できること
4.質的調査について、記録とコード化、主観と客観、サンプルに対する操作的定義、一般化
可能性から説明できること
5.質的調査の研究倫理について、人間や人々の多様な生活への関心をもち、人権の理解を深め、
調査者等の基本的な考え方や責務を理解し、説明できること
授業計画と内容
1. 授業の進め方について
2. 質的調査の方法——「質的」とはなにか
3. 質的調査の特徴(1)——質的研究の種類:フィールドワーク、参与観察、インタビュー
4. 質的調査の特徴(2)——質的調査の方法と方法論
5. 質的調査の方法(1)——リサーチ・クエスションの設定、研究デザイン
6.質的調査の方法(2)——データ収集、データ分析、理論化とモデル化、質的研究論文の執筆形式
7. 質的調査の進め方(1)——フィールドワーク、参与観察法、インタビュー法の事例と方法
8. 質的調査の進め方(2)——会話分析、ドキュメント分析法、言説分析の事例と方法
9. 質的調査の進め方(3)——ライフストーリー法の事例と方法:2つのアプローチ
10. 質的調査の進め方(4)——グラウンデッドセオリー、ビジュアルデータの分析
11. 質的調査の進め方(5)——アクションリサーチ法の事例と方法
12. 質的調査における研究倫理(1)——ラポール、同意と説明、参与観察と距離
13. 質的調査における研究倫理(2)——研究倫理をめぐる困難
14. まとめ——複眼的視点からの質的調査
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
事前学修:授業前に配布された文献を読んでくる、課題を考えてくるなどの予習を行う(週1時間)
事後学修:授業後に学習した社会調査や質的研究に関わる用語等を復習する、自宅課題であるレポート等に取り組み完成させる(週3時間)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 85 | 小レポート(45%)+学期末レポート(40%)で評価します。授業終了後の指定日時までに提出する小レポートを期間中3回実施します。学期末レポートは4,000字以上のものになります。 |
| 平常点 | 15 | コメント・ペーパーなどを平常点(15%)とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
小レポート(45%)、学期末レポート(40%)、平常点(15%)をスコア化して、厳正に評価します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
観察法やインタビュー等で、短時間の実践やフィールドワーク、発表等を取り入れる。
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業において使用するパワーポイント資料はmanabaの「コースニュース」等を通じて受講者全員に配布し、「コンテンツ」にも格納することで、いつでも閲覧できる状況とする。また、自主学習が可能なように、その他の資料も閲覧できる環境にする。加えて、manabaの「コレクション」を通じて個別連絡ができるようにし、manabaの「掲示板」を通じて基本情報は共有できるようにする。
なお、合理的配慮等が認められた場合には、ハイブリッド形式での授業運営を行うものとする。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員は、質的調査・量的調査など多様な社会調査を継続的に行っています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ほぼ毎回の授業において、教員の調査経験から導出されるアイデアやアドバイスが受講生に提示されます。
テキスト・参考文献等
授業内容については資料やレジュメを毎回配布しますので、テキストは使用しません。参考文献は毎回レジュメ等で示します。